「今年の夏はこの一足で決まりだ!」と思えるような靴が、エスパドリーユの他にありますか? もちろん、「サンダル」という答えが返ってくるであろうことはわかっていますが、ファッション記事を編集している人間としてではなく、いち女性の意見として正直に言いましょう…。

 男性のサンダル姿には性的魅力を感じられない…、つまり、全くセクシーではないのです。爆発的ヒットした海外ドラマ『ゴシップガール』の主人公であるブレアも、ドラマの中で「言っておくけど、サンダルは靴じゃないから」と言い放つシーンがあります…。女性に大人気のドラマの主人公が放ったこのセリフ、これはつまり多くの女性の声を代弁したものなのではとも捉えられることができます。とは言え、真夏日に女性はサンダルやミュールで涼しげにしているのに、男性は靴下を着用してのスニーカーや革靴をはくというのも理不尽な話です。そこで、「エスパドリーユ」の登場です。

 エスパドリーユは長い間存在してはいますが、あまり注目されるアイテムではありませんでした。語源はフランス語ですが、そのスタイルはスペインに由来していると言われています(「New York Times」紙は、2013年にBergdorf Goodmanのシューズコーナーでエスパドリーユの靴が500ドル近くの値段で販売されていることを、『信じられない』と書いています。しかし今日、ハイエンドなスニーカーが存在する以上、それに類したエスパドリーユも存在するわけです)。

 エスパドリーユは2020年の夏、あなたの足元をスタイリッシュに決めてくれる絶好の相棒となるでしょう。スニーカーのように気軽にはけて革靴よりも軽量、そして、カジュアルにもクラシックなスタイルにも合わせられます。ビーチから少し小洒落たレストランにまで行くことだってできるのです。

 エスパドリーユ…その言葉の響き自体、まさに夏の訪れを感じさせます。デザインはいたってシンプルなものが多く、サンダルのように流行りのデザインもありません。まだお持ちでない方は、今年の夏からエスパドリーユで足元を飾ってみませんか?

SCAROSSO「Rafael エスパドリーユ」

scarosso rafael エスパドリーユ
FARFETCH
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 少しフォーマルな服装が好みという方は、スエードにしましょう。ですが、雨の日にはいたり、水で洗ったりしないでください。スエードと水は仲が良くないので…。

CASTAÑER「Pablo エスパドリーユ」

castaÑer pablo エスパドリーユ
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 エスパドリーユの王道ブランドと言えば、この「CASTAÑER(カスタニエール)」です。オールホワイトの服に、このビビッドなオレンジが映えることでしょう。

MANEBI「Hamptons エスパドリーユ」

manebi hamptons エスパドリーユ
FARFETCH

 ローファーよりも涼しく、快適。しかも、エレガントさも失われていないデザイン。ローファーとエスパドリーユの融合…この2つの組み合わせは、滅多に見ることのないスタイルと言えますが、決して侮ることのできない存在ではないでしょうか。

PAUL SMITH「ストライプ エスパドリーユ」

paul smith ストライプ エスパドリーユ
FARFETCH


 ポール・スミスのデザインシグネチャーのひとつでもある、「マルチストライプ」のエスパドリーユ。マルチカラーを取り入れることで、ポジティブなマインドも手に入れられそうです。

GUANABANA「ストライプ キャンバス&スエード エスパドリーユ」

guanabana ストライプ キャンバス&スエード エスパドリーユ
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 スペインで、ハンドメイドでつくられたこちらのエスパドリーユ。トゥの部分にストライプがあしらわれたキャンバス素材と、スエードの切り替えがポイントです。

RIVIERAS「デニムローファー」

 他のエスパドリーユとは異なった特徴を持つ「Rivieras(リビエラ)」のこちらのシューズは、伸縮性のあるタンにより快適な履き心地を実現しています。

CASTAÑER「エスパドリーユ」

castaÑer「エスパドリーユ」
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 シンプルでスタンダードなものを探しているという方には、こちらがおすすめです。コットン100%なので手入れがしやすく、どんなボトムにも合わせやすい…そして何より、ブランド創業の1810年からエスパドリーユをつくり続けているという、「カスタニエール」の定番アイテムという点がその証拠です。

MANEBÍ「ユカタン ストライプキャンバス エスパドリーユ」

manebÍ ユカタン ストライプキャンバス エスパドリーユ
Matchesfashion
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 ビーチに最も適したブルーとホワイトのエスパドリーユ。そのアイテム名である「ユカタン」は、紺碧のビーチと歴史あるマヤの遺跡で知られる美しいメキシコの州にちなんで名づけられています。

Source / ESQUIRE US