ヒップホップアーティストのチャンス・ザ・ラッパーとラルフ・ローレンの関係は、実に深いものです。

2016年にリリースされた3枚目のミックステープ「Coloring Book」のジャケットには、「RRL」のTシャツを着用しています。また、ラルフ・ローレン氏の手掛ける多くのファッションショーに参加し、「Bitmoji × Ralph Lauren」コレクションのデザインにも携わり、「RRL」の店舗でコンサートを行っています。さらには、ラルフ ローレンで誂(あつ)らえた白のタキシードを着て結婚式を挙げました(ちなみに新婦カーステン・コーリーはこのとき、ガリア・ラハヴのドレスでした)。

だからこそ、チャンス・ザ・ラッパーと彼の妻であるカーステン・コーリーが、「ラルフ ローレン」の服を着て彼自身初めてMETガラに出席したことは、あまり驚くべきことではないでしょう。さらに彼は、ダブルブレストのジャケットとスリムフィットのパンツのコーディネートを示すことで、「ラルフ ローレン」の最も讃えるべきデザインのひとつを想起させていたのです。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Chance The Rapper Pays Homage to '90s Chicago Hip Hop at Met Gala | E!
Chance The Rapper Pays Homage to '90s Chicago Hip Hop at Met Gala | E! thumnail
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「ご覧のとおり、90年代の『スタジアムコレクション』にインスパイアされているのは確かですよね」と彼は、「E!」のインタビューで認めています。さらに、「でも、少しだけヒップホップとシカゴの雰囲気も加えたんですけどね? わかります?」と…。

1992年に「POLO RALPH LAUREN」は、その年に開催されたアメリカのオリンピックチームを記念して、陸上選手のビンテージイメージをモチーフにした“ポロ スタジアム コレクション(POLO STADIUM COLLECTION)”を発表しました。このコレクションは、スポーツのシンボルやグラフィックを用いた鮮やかなフィット感が特徴で、当時”LO LIFE”と呼ばれる熱狂的なファンなどに支持され、すぐにストリートカルチャーに取り入れられました。「P-wing」ロゴなどは、それ自体がアイコニックなものとなりました。

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そして今回のMETガラのテーマは、「In America: A Lexicon of Fashion」ということで、ニューヨーク市ブロンクス区生まれのデザイナーが設立したレーベルの最も称賛すべきコレクションを想起させるスーツを着こなすことで、この課題を華麗にクリアしたというわけです。

「楽しい時間を過ごせることができたら、うれしいです」と、チャンス・ザ・ラッパーは記者に話していました。「ハイエンドで、ハイレベルなファッションを拝めることを期待しています」とも…。

いえいえあなたも、明らかにそれに倣っているセレブリティの1人ですから!

the 2021 met gala celebrating in america a lexicon of fashion
Mike Coppola//Getty Images

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