ブラッド・ピットやレオナルド・ディカプリオが普段、はりきって盛装することなどそれほどないでしょう。なぜなら? 彼らにはその必要がないからです。目にするのは、いたって赤いカーペットの上のはず。というけで、今回もレッドカーペット上のお二人を…。

 クエンティン・タランティーノ監督の最新作、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のプレミアという大舞台でのこと。二人はバッチリと、正装で登場しました。この大スター2人は「永遠の若さ」と引き換えに、「自らの魂」を売ろうとたくらんだかのように…。もしくは、特別な秘密結社への入会資格が「端正な髪型であること」だったのかもしれません(笑)。思わずこんなふうに考えてしまえるほど、そろいもそろってイカしているわけです…。  

 カンヌ国際映画祭でディカプリオとピットの2人は、まるで申し合わせたかのように、いつになくシャープなヘアスタイルを披露しました。

once upon a time in hollywood leonardo dipcario brad pitt
Getty Images

 
 
 ディカプリオはトラディショナルにサイドとバックをタイトにまとめたスタイルで、シンプルにすっきりと。最近流行りの極端なフェードカットとは違って、クラシック寄りのアプローチ、トップを長めに残したスタイルです。まさに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に出てくるような古きよき映画の黄金時代にも、そして、もちろん現代にも通用するスタイルで臨んでいます。 
 
 一方のピットは、ソフトなリーゼントスタイルです。今から20年以上も前の90年代のロックシーンを彷彿とさせますが、見事にクールなスタイルに昇華させています。うなじへと流したオールバックは、きちんとした印象を十二分に与えてくれます。カンヌのような豪華な場所でドレスコードに臆することなく、さりげなく自分をアピールするにはこれこそベストであり、スマートな方法ではないでしょうか。 
 
 ディカプリオとピットがそろってこのようなスタイルを見せてくれるとは、なかなかレアな機会です。レッドカーペットでこんなふうに肩を並べている姿は、少なくともタランティーノ監督の次の大作までお目にかかることはないでしょう。 
 

 

 
 
From Esquire UK 
Translation / Keiko Tanaka 
※この翻訳は抄訳です。