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女性を中心に、「簡単にツヤ感のある髪がつくれる」と人気が高まっているヘアバーム。最近は、強いセット力を求めない男性からの人気も上昇し、メンズ向けの製品も増え始めています。
ヘアバームの魅力は天然成分を主成分としてつくられているので、髪と肌への負担の少ない点です。この記事ではヘアバームとは何か? ワックスやグリースとの違いは何か? を解説するとともに、メンズにおすすめのヘアバームを10点紹介します。
ヘアバームとは?
ヘアバームとは、ミツロウ(蜜蜂の巣の成分から生成したロウ)などの油性成分を原料にした半固形状のスタイリング剤。メリットとして、少量の使用で髪のパサつきを抑え、ツヤのある質感を生み出せます。また、製品によってはヘアケア成分が含まれたヘアバームもあります。
植物由来の天然成分が多く配合されているので、スタイリング時に手についたヘアバームを、そのままハンドクリームのように手に塗ることもOKです。余ったヘアバームを洗い落とす必要もないと言っていいでしょう。強力なヘアワックスになると一度のシャンプーでは落ちにくい場合もありますが、ヘアバームならシャンプー時に簡単に落とせてしまいます。
ヘアワックス・ヘアグリースとの違いは?
ヘアバームとヘアワックス、ヘアグリースの成分は、どれも油性成分でよく似ています。
キープ力の点から言えば、この中で最も高いものと言えるのはヘアワックスです。シリコンなどを混ぜることによって、セット力は高められています。次にセット力があるのはヘアグリース。ある程度固めながら、濡れたような雰囲気が出せるでしょう。
そして、最もセット力が控えめと言えるのが、このヘアバームになります。また、現在販売されているヘアバームの多くは、天然成分を使った肌と髪への優しさをアピールしているのも特徴です。こんなところも、ワックスやグリースとの違いと言えるでしょう。
メンズ用と男女兼用ヘアバームに違いはあるのか?
市販されているヘアバームのほとんどが、男女兼用の製品です。しかしながら、いくつかメンズ用として販売されているヘアバームもあります。結論から言うと、メンズ用・レディース用そのどちらを使っても構わないでしょう。
メンズ用・レディース用における最大の違いは香りです。メンズ用ヘアバームは男性に好まれる香りになっています。男女兼用のヘアバームを選ぶ際には、男性がつけても違和感のない香りかをチェックするとよいでしょう。
メンズにおすすめのヘアバーム12選
シトラスやライムの香りをベースにした、メンズ向けヘアバームです。「ハードバーム」という名前のとおり、ヘアバームとしてはセット力が強めになっています。
とは言え、ワックスほど重くならず、自然な艶感を演出できます。さらに体温でスッと柔らかくなってよく伸びるので、ワックスやグリースを上手に使いこなせない人にもおすすめです。
商品名はヘアワックスですが、日本ではヘアバームに分類されます。人気上位を争う定番のヘアバームで、男女兼用ながら柑橘系の香りで男性にもおすすめの製品です。
成分は100%天然由来。USDA(米国農務省)認証のオーガニックシアバターが髪をしっとり保ちます。成分の収穫時期によって、ヘアバームの色味が異なるのもユニークな点です。
無印良品のヘアバームは、他のヘアバームよりも安価に購入できるので、はじめてヘアバームにチャレンジする人にもおすすめしやすい製品です。
リーズナブルではあるものの、天然由来の成分のみでつくられており、合成香料や着色料、アルコール、パラベンなどは入っていません。20gのコンパクトサイズなので、外出先や旅行先などに持ち歩きやすいのもよいところです。
ギャッツビーの製品は、ドラッグストアで手軽に購入できる入手性のよさも魅力です。この「gatsby THE DESIGNER」シリーズは、一線で活躍するスタイリストたちと共に開発したラインとして好評を得ています。
このヘアバームは、天然由来の保湿成分が髪のパサつきを抑え、ちょうどよい束感を演出できます。上品なツヤが出るため、ビジネスシーンでも印象の良いヘアスタイルになるでしょう。お湯で落とせる処方になっているので、シャンプーの際もスルッと落とせます。
ザ・プロダクトのヘアバームと並んで、人気の高いおすすめ品です。こちらも柑橘系の香りで、男性でも使いやすいのが特徴。スタイリッシュなパッケージデザインも好評です。
容器に入っている状態では硬めのテクスチャーですが、34℃で溶けるシアバターを使っているため、手のひらに乗せるとスーッと伸びていきます。その使いやすさも魅力となっています。
ドラッグストアで手に入る上質なヘアケア製品が人気の「BOTANIST(ボタニスト) 」は、髪のダメージケアに重点を置いたヘアバームをラインナップしています。
髪の主成分「ケラチン」のもととなるアミノ酸を11種類配合することで、傷んだ髪を補修。レモングラスとゼラニウムの暖かくも爽やかな香りで、男女問わず使えます。
質の良い成分でできたヘアケア・スキンケア製品を、手頃な価格で販売しているオルナ オーガニック。ヘアバームも比較的リーズナブルで、初めて購入する人にもおすすめできます。
手で温めるとオイルのようにサラッと伸びて、ベタベタしない使い心地。ヘアバームは瓶に入った製品が多いですが、これは軽いアルミの缶に入っていて持ち運びにも便利です。
ヘアサロン専売のヘアケア用品をつくっている「ルベル」のヘアバームで、成分は100%天然由来です。香りは男性にも似合う、落ち着いたアロマティックウッディの香りです。
ヘアバームはハンドクリームとしても使える成分のものが多く、スタイリング後に手を拭かずに済みます。中でもこれはサラッとしていて、スタイリング後に手がベタつかないと評判です。
メンズ用としてつくられたヘアバームです。天然成分をメインに使っているため、整髪料としてだけでなく、ヒゲそり後の肌のお手入れやリップバームとしても使えます。
香りは、男性に人気の高いウッディ系とムスクを合わせた「アンバーウッディムスク」。香水の代わりになるほど香りが華やかなので、香りの良いヘアバームを探している人にもおすすめです。
ヒューストンを拠点とする「O'Douds (オダウズ)」は、自然由来の成分にこだわり、天然成分だけを使ったヘアケア製品にこだわったブランドで、すべてOEMではなく自社で開発・製造しています。
このスタイリングトリートメントは、動物実験をしていない原材料とヴィーガンにこだわった逸品。適度なセット力と、欧米のバーバー文化を感じさせる香りが好評です。
99.9%の高品質な天然植物油と、植物由来原料でこだわったヘアバームです。ベタつかないので伸ばしやすく、天然精油による香りもナチュラルで使いやすくつくられています。
優れた抗酸化作用が期待できるオーガニックのヘンプ(麻)オイルが含まれており、頭皮を保湿すると共に、古い皮脂のニオイを抑えるなど頭皮ケア効果も期待できる優れものです。
近年人気の“バーバー”スタイル。そのヘアスタイルの人気店である北海道旭川市の「apache」と、新進気鋭「Mr.Brothers Cut Club」のコラボレーションで完成したヘアバームです。
成分の良さや使いやすさもさることながら、ヒノキやパチョリにアクセントとしてラベンダーとレモンを加えた香りやパッケージデザインなど、バーバー文化好きにはたまらない逸品に仕上がっています。
まとめ
ヘアワックスやヘアグリースに比べて、ヘアバームにはなじみの薄い方も多いかもしれません。天然成分のみでできているため、ワックスのようにリーズナブルな製品はまずないでしょう。ですが、スタイリング後に手に残ったバームを洗い落とす必要がなかったり、一度のシャンプーで落とせたりとメリットはいろいろあるので強いキープ力が必要ないのであれば、ぜひ一度試してほしいアイテムです。