[目次]

▼ ポマードとは?

▼ ポマード・ワックス・グリースの違い

▼ ポマードの選び方

▼ ポマードのおすすめ10選

▼ ポマードの使い方

▼ まとめ


七三やオールバックなどのヘアスタイルに、抜群のキープ力を発揮してくれるポマード。少し前までは、やや古くさいイメージがあったかもしれません。ですが、ニューヨークのバーバー(床屋)で見られるような、ツヤのある質感にした髪をなでつけるようにスタイリングした男臭くてタフなヘアスタイル、いわゆる“バーバースタイル”の流行と共に注目を集めています。

現在のポマードは海外製も多く、その美しいツヤや香料は男性ならではの美意識が凝縮されているかのようです。一方で、ツヤ消しや香りの穏やかな新世代のポマードも登場しており、ワックスやジェルのように手軽に使えるようにもなりました。

このページではポマードの種類と選び方を詳しく解説し、おすすめの製品を紹介します。新進気鋭のブランドから、ロカビリースタイルにバッチリ似合う昔ながらの油性ポマードまで幅広く紹介します。

ポマードとは?

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PhotoAlto/Frederic Cirou//Getty Images

ポマードとは、美しいツヤと強力なセット力が特徴の整髪料。そのツヤを生かして、七三分けやツーブロック、リーゼントやスリックバック、オールバックなどのスタイリングによく使われます。

昔のポマードは油性が主流でした。海外製は鉱物油、日本製は植物油を原料とすることが多く、つややかな仕上がりと甘い香りが代名詞の整髪料だったと言います。しかし、現在のポマードは水溶性が主流で、香りもほどほどに抑えられている商品が多く登場しています。

ポマードとワックスやグリースの違い

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senimanto//Getty Images

ポマードとワックスの違い

ヘアワックスは、ロウや鉱物油などの油性成分を基本に構成された整髪料です。油と水を乳化させてつくられており、クリーム状のテクスチャーになっています。セット力は商品によってさまざまで、フワッと軽い仕上がりになるものから、ガチガチにホールドできるタイプまであります。

ポマードには油性と水性があり、油性ポマードはワックスよりも強力なセット力と強いツヤが特徴です。水性ポマードは、ワックスほどセット力が強くなく、水で落ちやすい特徴があります。

ポマードとグリースの違い

もともと、ポマードは天然油を原料として、グリースは人口油を原料としていた歴史があるようです。しかし、現在はポマード、グリースともに油性と水溶性が登場しており、実質的な大きな違いはなくなってきています。

使用感の違いも、製品による違いと考えられます。現在のポマードとグリースはほとんど同じものと考えて構わないでしょう。

ポマードの選び方

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Deagreez//Getty Images

水性タイプか油性タイプか?

現在販売されているポマードには水性と油性があり、主流は水性のポマードです。

水性ポマード

水性ポマードは、水添ヒマシ油などを原料とした整髪料です。ベタつきにくく、シャワーで流すときに落としやすいことがメリットです。また、水と樹脂を練り合わせたヘアジェルに近いものや、ツヤ消しの製品なども登場しています。

油性ポマード

油性ポマードは、鉱物油や植物油を使用することが大半です。どちらもシャワーで流すのにはそれなりの時間がかかり、面倒に感じる人も少なくないはず。美しいツヤが特徴で、ロカビリーなどのオーセンティックなスタイルによく似合います。

香りつきか無香料か?

ポマードは香りが豊富です。通販で購入するときは、口コミを読んで香りの強さや雰囲気を確認するとよいでしょう。オフではさまざまな香りを楽しみ、ビジネスシーンでは香りが穏やかなポマードを選ぶのがおすすめです。

また、強い匂いが苦手な人は、無香料のものを選ぶとよいでしょう。普段から香水をつける人も、無香料なら使いやすいはずです。

仕上がり・質感で選ぶ

バーバースタイルにはツヤありが似合う

ポマードは基本的にツヤありです。美しいツヤこそがポマードの特徴であり、「ツヤ=ポマード」といっても過言ではありません。そしてこのツヤは、七三やオールバック、ツーブロックやリーゼントなど、はやりのバーバースタイルに欠かせません。

ツヤの強さは製品によって異なるので、どのくらいのツヤを出したいかで製品を選び分けるとよいでしょう。なお、そのまま使うとツヤが弱いポマードも、濡れる髪に使うことで強いツヤが出ることがあります。

現代的なヘアスタイルにはマットタイプが似合う

ツヤのないマットタイプのポマードは、現代的なスタイルによく合います。ワックスやジェルを使っている人が違うニュアンスを求めて、マットタイプのポマードを選ぶのもよいでしょう。

また、ツーブロックやスリックバックなどのスタイリングに、マットタイプのポマードを使うと、ビジネスシーンにも似合う落ち着いた印象になります。オフではツヤあり、オンではツヤなしといった使い分けもおすすめです。

髪質に合わせて選ぶ

例えば、髪が細く柔らかい人がセット力の強い油性ポマードを使うと、髪が切れたり抜けやすくなったりすることがあります。また、髪型もペタッとして思い通りにならないかもしれません。

反対に、髪が硬い人がセット力の弱いマットタイプのポマードを使っても、あまり変化が感じられないこともあります。自分の髪質や、したいヘアスタイルからポマードを選ぶことも大切です。

ポマードのおすすめ10選

水溶性ポマード

BROSH(ブロッシュ) POMADE

BROSH(ブロッシュ) POMADE

POMADE

BROSH(ブロッシュ) POMADE

¥2,300
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人気店「バーバーアパッシュ」と、新進気鋭の「ミスターブラザーズ・カットクラブ」という2件のバーバーショップが、フルジャパンメイドにこだわって開発した人気のポマードです。

水性ポマードらしくシャワーで流しやすい特性をもちながら、欧米人に比べて硬い日本人の髪をしっかりセットできる強力なホールド力があります。また、大人の男性に合う、オリジナルのスパイシーな香りも好評です。

BROSH(ブロッシュ) POMADE UNSCENTED

pomade unscented
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ブロッシュのポマードですが、香料が入っていません。無香料なので、香りがついた整髪料が苦手な方や、普段から香水をつけていて、香りを混ぜたくない人におすすめです。

ブロッシュのポマードの良さは、強いホールド力がありながら、伸びのよいテクスチャーで操作性に優れていることにあります。また、置いておくだけで絵になるパッケージデザインも魅力的です。

BYRD(バード) マットポマード 85g

バード(BYRD) マットポマード

マットポマード

バード(BYRD) マットポマード

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¥2,475

ポマードでは珍しいポップなパッケージが特徴のBYRD(バード)は、カリフォルニアの現役プロサーファーが手がけた異色のポマードブランドです。その名前は、自身の愛称「Big Bird」から取ったと言います。

3種類の質感のポマードを販売していますが、これは現代的なスタイルに似合うマットタイプ。ジェルのように固まらず、ワックスよりもシャワーで流しやすいのが特徴です。

中央有機化学 ヘアー・ザ・サン 300g

中央有機化学 ヘアー・ザ・サン

ヘアー・ザ・サン

中央有機化学 ヘアー・ザ・サン

¥1,064

「ウエットな質感のきれいなツヤが出せる」と評判の水溶性ポマードです。珍しいポンプタイプで、フタを開けずにサッと使えます。

ツヤ出しが主な用途で、セット力はかなり弱め。ベタつき感もなく、柔らかい髪にもサラッとした使用感も魅力となっています。ヘアオイルよりもシャンプーで落としやすく、ヘアオイル代わりとしてもおすすめです。

REUZEL(ルーゾー) ストロングホールド ブルー HIGH SHINE

REUZEL(ルーゾー) ストロングホールド ブルー HIGH SHINE

ストロングホールド ブルー HIGH SHINE

REUZEL(ルーゾー) ストロングホールド ブルー HIGH SHINE

Now 11% Off
¥2,260

世界一有名なバーバーショップと評されることもある、オランダ・ロッテルダムの「SCHOREM(シュコーラム)」のポマードブランドが、この「REUZEL(ルーゾー) 」です。

初期のポマードの香りやツヤを現代の原料で再現しており、オールドスクールなヘアスタイルやファッションにマッチ。この「ストロングホールド」は強いキープ力で、オールバックやリーゼントなどのスタイリングも可能です。

ボナファイドポマード(BONA FIDE POMADE) スーパースーペリアホールドSE

Bona Fide Pomade ( ボナファイド ポマード ) スーパースーペリアホールドSE

スーパースーペリアホールドSE

Bona Fide Pomade ( ボナファイド ポマード ) スーパースーペリアホールドSE

¥3,630

ボナファイドポマード(BONA FIDE POMADE)は、2012年にカリフォルニアで誕生したメンズグルーミングブランド。その品質は高い評価を受けており、日本ではバーバーや百貨店を中心に展開しています。

このスーパースーペリアホールドSEは、1日中しっかりキープできる強力なセット力と、自然なツヤを与えてくれます。レモンやシダーウッドをブレンドした、スパイシーかつさわやかな香りも魅力です。

バブロポマード(BABLO POMADE) ストロング ホールド

バブロ ポマード(BABLO POMADE) ストロング ホールド

ストロング ホールド

バブロ ポマード(BABLO POMADE) ストロング ホールド

¥2,680

バブロポマードは、メイド・イン・ジャパンにこだわった日本のブランド。日本人などアジア人特有の強くて硬い髪も、しっかりスタイリングできることにこだわっています。

その中でもこの「ストロング ホールド」は、特にキープ力の強いポマード。それでいてノビがよく、ベタつきにくく、シャンプーで落としやすいため、ストレスなく使えます。日本人の好みに合わせたほのかな香りも好印象です。

ボナファイドポマード(BONA FIDE POMADE) テクスチャースプレー

Bona Fide Pomade ( ボナファイド ポマード ) テクスチャースプレー

テクスチャースプレー

Bona Fide Pomade ( ボナファイド ポマード ) テクスチャースプレー

¥3,630

水溶性ポマードをリキッドタイプにした、珍しいスプレータイプの製品です。スタイリング剤としてはもちろん、スタイリング剤を使う前のベースづくりや、仕上げにツヤ感を与える使い方もできます。

使う量でツヤ感やキープ力を調整できるので、ワックスやポマードなどをつけ過ぎてしまう人でも調整しやすいのが特徴です。柑橘系の香りなので、さわやかに使えるでしょう。

油性ポマード

REUZEL(ルーゾー) ヘビーホールド ポマードR 113g

REUZEL(ルーゾー) ヘビーホールド ポマードR

ヘビーホールド ポマードR

REUZEL(ルーゾー) ヘビーホールド ポマードR

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¥2,073

油性ポマードならではの強いホールド力で、刈り上げやツーブロック、オールバックなどのハードなスタイリングをがっちりキープできます。油性のため急な雨や汗にも強く、抜群のツヤも楽しめます。

そのかわり、一度のシャンプーではなかなか落ちません。また、手につくとベタつくので、外出先では手ぐしで整えるのではなく、専用のコームを用意するとよいでしょう。洋梨系の香りです。

柳屋 ポマード小 63g

柳屋 ポマード小

ポマード小

柳屋 ポマード小

¥1,080

日本の定番ポマードです。発売は1920年(大正9年)と実に100年以上の歴史があり、1950年代までは男性の定番整髪料として高い人気を誇っていました。

成分はヒマシ油とモクロウ(木蝋)など植物性の油脂をベースにしたもので、その香りをカバーするために強めの香料が加えられています。人工着色料を加えているなど昔ながらの配合ですが、かたい髪もしっかりキープできる実力は今も健在と言えます。

ポマードの使い方

ここでは、ポマードを使ったセットの仕方や、シャンプーのコツなどを紹介します。

七三のセットの仕方

最初に髪全体を濡(ぬ)らし、髪が8割ほど乾くまでドライヤーを使って七三のかたちにブローしていきます。次にポマードを適量手にとって、前から後ろに流すようにつけていき、鏡を見ながらシルエットを調整します。

コツは、前髪は斜め後ろに流すことを意識し、ポマードの量も少なめにすることです。

リーゼントのセットの仕方

髪全体を濡らし、手のひらに広げたポマードを、横から後ろに向かってなじませていきます。次に、コームで形を整えながらドライヤーでブローしていきましょう。

最後に、ポマードを少し手にとって、前髪からトップに向かってなじませていきます。さらにドライヤーを当てて、前髪のボリュームを調整するのがコツです。

オールバックのセットの仕方

髪全体を濡らしてから、ドライヤーを使ってオールバックのかたちになるようブローします。乾いたら、ポマードを両手に広げ、前から後に流すようにつけます。

カチッとした雰囲気にしたい場合はコームを使いましょう。また、サイドが膨らまないようにセットすることもコツです。

油性ポマードを落とすコツ

水性ポマードはシャンプーですぐに落とせますが、油性ポマードはなかなか落ちません。使うポマードの量や種類によっては4~5回シャンプーが必要になるケースもあります。

まず、油は温めると柔らかくなるため、シャワーで予洗いしながら髪を温めることが大切です。そして、裏技として使えるのが、予洗いの後、コンディショナーをもみ込む方法です。コンディショナーに含まれる油分が、ポマードの油分を浮き上がらせて落ちやすくしてくれます。あくまで自己責任となりますが、悩んでいる人は試してみる価値があるかもしれません。

まとめ

現代のポマードは、テカテカのツヤと強い香りが連想されるかつてのポマードから大きく進化しています。往年のポマードのイメージを引き継いで、完全に現代の技術でリメイクされたといっても過言ではありません。

水溶性のポマードはさまざななヘアスタイルに対応し、ジェルやワックスと同じように選べる整髪料。ここで紹介した製品はどれも評判のよいものなので、気になったものがあれば、ぜひ一つ手に取ってみてください。