ティモシー・シャラメがトレンドを塗り替えようとしています。

 「塗り替える」というのが言いすぎならば、「ロックバンド、ニルヴァーナの故カート・コバーンがファッションアイコンだった時代にまで、トレンドを押し戻している」と言ったほうがいいかもしれません。

 Netflixオリジナル映画『The King(原題)』のプロモーションで、未来テイストのスタイリングを披露したファッション王子でしたが、最近は少しグランジな雰囲気を取り入れているようです。 
 
 「ツーブロック」の黄金時代はこのまま続くかのような勢いでしたが、ここでティモシー・シャラメはこのトレンドを断ち切るように、「ナチュラル」スタイルという新たな時代のテープを切ったのです。このヘアスタイルにすれば、もう毎朝鏡の前で30分も時間をかけなくてすむようになるでしょう。

 そのヘアスタイルとは、ブラッドリー・クーパー風のヘアスタイルやスリックバックでもなく、「あまり髪を切りに行かない人の寝起き風」ヘアスタイルのことです。 
 
 この流れは、シャラメだけにとどまりません。東洋テイストを現代風にしたファッションを披露したジェイク・ギレンホールも、よりナチュラルな方向へとシフトしています。彼の髪のほうが少し長めで、さらに「もじゃもじゃ感がある」と言えるでしょう。 
 

ティモシー・シャラメ風「無造作ヘア」の作り方
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「無造作ヘア」を実践している、ティモシー・シャラメとジェイク・ギレンホール。

 
 
 あまり手をかけていないような「無造作なスタイル」とは言っていますが、もちろん、本当に手をかけてる必要がないわけではありません。多少の作業は必要です。イギリス・ロンドンにある、人気バーバーショップ「Ruffians(ラフィアンズ)」の理容師ナオミ・リチャードソンさんは、「無造作スタイルは最近、確実に人気になってきています」と証言しています。

 気になるスタイリングに関しては、「長めの髪を重く見せないためには、ヘアケア製品選びが重要。ハリとまとまりを出すため、ホールド力弱めで伸びがよい整髪剤を選びます。ドライヤーを使うときは高温でさっと乾かした後に、弱風でより自然な状態にします。ブラシよりも、指を使って自然な動きをつくるようにしてください。乾いたら少量の整髪剤をつけます」と説明してくれました。 
 
 問題なのは、誰もがこのヘアスタイルができるとは限らないということです。さらさらストレートや細すぎる髪質には向いていません。ですが、髪の量がたっぷりある方なら、「このヘアスタイルに向いている」と言えるでしょう。ぜひ、このシャラメ風「無造作ヘア」をお試しください。 

 

 
 

From Esquire UK
Translation / Keiko Tanaka
※この翻訳は抄訳です