[目次]

▼ 現役の医師が記事を監修

▼ 美白が目的? UVケアの本当の意味

▼ 紫外線の種類と対策

▼ 日焼け止めの選び方

▼ メンズ向け日焼け止めのおすすめ11選

▼ まとめ


科学の発展とともに、UV(Ultravioret=紫外線)が肌に及ぼすシミやシワなどの影響が広く知られるようになりました。また、美容を肯定的に考える男性も増え、男性の間にも「UVケア」「日焼け止め」の概念が浸透し始めています。

このページでは、男性の日焼け止めの必要性と基礎知識、メンズ向け日焼け止めアイテムを解説。さらにUVカット乳液や、白くならず男性にも使いやすい日焼け止め商品などもご紹介します。


現役の医師が記事を監修

大阪美容クリニックの南 真実子院長に、監修協力をお願いしました。

南医師

◇PROFILE
大阪美容クリニック / 南 真実子(みなみ まみこ)院長
祖父や父が産婦人科医であったことから医師を志し、自身も大阪医科大学医学部へ進学。卒業後、初期研修を経て大阪医科大学産婦人科教室に入局。主に腹腔鏡手術、不妊治療、周産期治療などに従事し、産婦人科専門医を取得。検診業務にも従事し、マンモグラフィー読影認定医を取得。女性がいつまでも健康で美しく輝いていられるよう、さらなる高みを目指して、美容医療、アンチエイジング医療を行う。大手美容クリニックで活躍後、2017年に大阪美容クリニックを開院。婦人科・美容皮膚科を通じて、女性をトータルにサポートできるよう診療を行っている。

美白が目的? UVケアの本当の意味

紫外線
Ben Welsh//Getty Images

適度に紫外線を浴びることは健康につながる

紫外線を浴びることで体内にビタミンDが生成され、骨が丈夫になることが期待できます。また、日光を浴びることで体内で「セロトニン」がつくられ、精神が安定へと導かれ、幸福を感じやすくなるということも報告されています。それらの面からのメリットを総合して、日光(紫外線)を浴びることは大切と言われてきました。

過度な紫外線には害があるのでUVケアが必要

ですが、研究が進むつれ、度を超えた紫外線量を浴びたときの弊害もわかってきました。

肌が老けて見える原因の約8割が、UV(紫外線)によるものという報告もあります。ケアをせずに紫外線を浴びていると、その影響は10年後20年後に、肌のシミやシワというカタチになって現れることが予想できます。なので、UVケアをしながら適切に日光浴をすることがおすすめとなるわけです。

紫外線の種類と対策

男性向け「uvカット乳液&日焼け止め」の選び方とおすすめ6選【2021年最新版】
PeopleImages//Getty Images

紫外線には3つの種類があります。中でも「UV-A(A波)」と「UV-B(B波)」の2つが地上まで届きます。紫外線対策をする必要があるのは、この2種類の紫外線。それぞれ、特に多い季節や肌にもたらす影響も異なります。

UV-A波|1年中降り注ぐ“生活紫外線”

最もこの紫外線量が多い時期は、4月~8月です。ただし、それ以外の月もピーク時の半分程度の紫外線量があるため、通年での予防をおすすめします。

UV-A波は窓ガラスを通過して、肌の奥深く(真皮)にまで達します。そして、シミ・シワ・たるみなど「光老化」の原因となるということがわかっています。敏感肌の人はもちろん、若々しい肌を保つ上での大敵と言えるのです。

UV-A波の防止は「PA」をチェック

日焼け止めには、「PA++」や「PA++++」などの数値が表示されています。これがUV-A波を防ぐために必要な能力基準となります。「PA+」から「PA++++」までプラスの数で4段階の数値表示があり、プラスの数値が多いほど紫外線防止効果が高くなっています。

男性向け「uvカット乳液&日焼け止め」の選び方とおすすめ6選【2021年最新版】
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UV-B波|夏がピークの"日焼けする紫外線"

夏の日焼けの主な原因とされているのが、UV-B波です。こちらの紫外線は肌が焼けて赤くなる「サンバーン」を引き起こすメラニンを発生させ、やがて加齢によって新陳代謝が衰えると、シミとして現れるというステップを導きます。

UV-B波の量に関しては、秋から冬にかけては比較的少なく、4月から徐々に増え始めます。そして5月~8月にピークを迎えると言います。つまり、夏の外出の際は日焼け止めでしっかりとガードすることが大切となります。

UV-B波のサンバーンの防止は「SPF」をチェック

「SPF」は、UV-B波によって起こるサンバーンの防止効果を表します。SPF1~50までの単位があり、最大数値50を明らかに超える性能を持つ製品は、「50+」と表示されます。

日焼け止めの選び方

毎日のUVケアには「UVカット乳液」が便利

男性向け「uvカット乳液&日焼け止め」の選び方とおすすめ6選【2021年最新版】
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特にUV-A波の防止のために通年で使うなら、「UVカット乳液」がおすすめです。通常の乳液のように朝のスキンケアに使えば、効果を発揮することが期待できるアイテム。日焼け止めより伸びがよく、普段使いしやすいため、メンズでも使うのが苦にならないというメリットもあります。

通勤やちょっとしたお出かけ程度なら、「PA+~PA++」程度、「SPF10~SPF20」程度の性能があれば十分安心できるでしょう。高性能な日焼け止めほど肌へも負担が大きくなるので、ほどほどの性能がある商品がおすすめとなります。

春~夏のレジャーには「日焼け止め」がおすすめ

男性向け「uvカット乳液&日焼け止め」の選び方とおすすめ6選【2021年最新版】
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春~夏の屋外でのレジャーで使うなら、「日焼け止め」をおすすめします。サンバーンを起こさないためにも、SPF数値の高い商品が必要となります。

通常のレジャーであれば、「SPF30」程度が目安となります。ただし、炎天下でのマリンスポーツなどの場合は、最も強力な「SPF50」前後の商品をおすすめします。

デリケートな肌には「敏感肌用」の製品がおすすめ

男性向け「uvカット乳液&日焼け止め」の選び方とおすすめ6選【2021年最新版】
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日焼け止めには「紫外線吸収剤」を使った商品と、「紫外線散乱剤」を使った商品があります。肌がデリケートな人のとって注意が必要となるのは、「紫外線吸収剤」です。これは肌の上で化学反応を起こすため、必要以上の負担が肌に掛かることが予想できます。

一方の「紫外線散乱剤」は、肌に届いた紫外線を反射させて防ぐため、肌への負担が少ないのが特徴となっています。以下の成分を参考に、紫外線吸収剤の入っていない商品や「敏感肌用」と書かれた商品を選ぶとより安心でしょう。

<主な紫外線散乱剤>

  • メトキシケイヒ酸オクチル
  • ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
  • t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
  • オクチルトリアゾン
  • パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル
    など

メンズ向け日焼けのおすすめ11選

NIVEA MEN スキンコンディショナーバームUV

NIVEAMEN スキンコンディショナーバームUV 100ml

スキンコンディショナーバームUV 100ml

NIVEAMEN スキンコンディショナーバームUV 100ml

¥2,000
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ドラッグストアで購入できる手軽さとリーズナブルな価格で、普段使いに重宝するアイテムがこちらの「UVカット乳液」です。紫外線吸収剤配合で、通勤や外出時などの紫外線から肌を守ってくれるでしょう。

ノンアルコール処方なので荒れた肌にもしみず、シェービング後の保湿にも使えます。保湿効果のある美容液オイル「スクワラン」も配合しています。初めてのUVケアにもおすすめの商品です。

  • 紫外線防止効果:PA++ / SPF25

NIVEA MEN UVプロテクター SPF50+

NIVEAMEN UVプロテクター 40ml

UVプロテクター 40ml

NIVEAMEN UVプロテクター 40ml

¥816

女性向けの日焼け止めと比べると、男性向けと銘打った日焼け止めは少数。もちろん男性が女性向けの製品を使っても良いのですが、女性的なデザインのボトルだと持ち運ぶ際に気になることもあるかもしれません。そんな人におすすめなのがこちらです。

この「UVプロテクター SPF50+」は、多くのドラッグストアで販売している男性向け「日焼け止め」なので、ぜひこちらをお試しください。

最強の「PA++++ / SPF50+」という高性能で、真夏の強烈な紫外線からも肌をしっかり守ってくれるはず。テカリ防止成分も配合されているので、オイリー肌の人も安心して使えるのでおすすめです。

  • 紫外線防止効果:PA++++ / SPF50+ /PA++++

大塚製薬 UL・OS(ウル・オス) プラス 日やけ止め

UL・OS(ウル・オス) プラス 日やけ止め

プラス 日やけ止め

UL・OS(ウル・オス) プラス 日やけ止め

¥1,099

大人の男性に向けたスキンケアブランド「UL・OS(ウル・オス)」の「日焼け止め」です。大塚製薬独自の保湿成分「AMP」が配合され、紫外線から肌を強力に守りつつ、肌の水分環境を整えて健やかに保つ効果も期待できます。

顔にも使用可能で、ほどよいトーンアップ効果もあるため顔色を明るく見せてくれる作用が期待できます。肌への伸びのよさと、ハーバルミントの爽やかな香りで使い心地がよく、日焼け止めに苦手意識がある男性にもおすすめできます。

  • 紫外線防止効果:SPF50+ /PA+++

プラウドメン 日焼け止めジェル

PROUDMEN.(プラウドメン) 日焼け止めジェル

日焼け止めジェル

PROUDMEN.(プラウドメン) 日焼け止めジェル

¥2,200

メンズ向けのボディケアやスキンケアアイテムが好評な、「プラウドメン」の「日焼け止め」はさらりと肌に伸びて使いやすいジェルタイプ。アロエベラ葉エキスなどの保湿成分を配合したうるおい感のある使い心地で、紫外線で水分を奪われた肌にすっとなじみます。

ウォータープルーフではないため落ちやすいものの、その分塗り心地がよく、「日焼け止め」特有のベタッと感もありません。またエタノールを含まないため、肌への負担も少なくなっています。

香りはプラウドメンの看板商品であるスーツリフレッシャーと同じ、「グルーミング・シトラス」。口コミでも評判のよい爽やかな香りです。

  • 紫外線防止効果:SPF50+/PA++++

オルナ オーガニック 化粧下地

オルナオーガニック 日焼け止め クリーム SPF50 + PA ++++

日焼け止め クリーム SPF50 + PA ++++

オルナオーガニック 日焼け止め クリーム SPF50 + PA ++++

¥1,980

日本製とオーガニックであることにこだわった、スキンケア & ヘアケアブランド「オルナ オーガニック」。この商品も天然成分にこだわったオーガニックながら、「PA++++ / SPF50+」という最高の性能を実現しています。

23種類もの植物エキスと植物セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分をぜいたくに配合しているので、紫外線で傷みがちな肌を一日中しっとりと保湿してくれるはず。

「PA++++ / SPF50+」ですが洗顔料や石けんで落とせるので、顔だけでなく腕などにも使いやすいという声も。

  • 紫外線防止効果:PA++++ / SPF50+

無印良品 日焼け止めミルク SPF30・PA++

無印良品 日焼け止めミルク SPF30・PA++

日焼け止めミルク SPF30・PA++

無印良品 日焼け止めミルク SPF30・PA++

¥990

ジェル状で、スーッと肌に伸びていく軽い使い心地の「日焼け止め」です。無香料・無着色にこだわり、肌への負担の少ない弱酸性に仕上げています。さらにうるおいを与えるヒアルロン酸配合なので、肌を乾燥から守ってくれるでしょう。

ポンプタイプの容器なので、ボトルを置いたまま片手で使えるのが便利。汗や水でも落ちづらいウォータープルーフタイプになっていますが、石けんやボディソープでサッと洗い流すことも可能。手足や顔など全身にも使えます。

  • 紫外線防止効果:PA++ / SPF30

ニベアサン プロテクトウォータージェル ポンプ

ニベアサン プロテクトウォータージェル

ニベアサン プロテクトウォータージェル

ニベアサン プロテクトウォータージェル

¥1,770

ドラッグストアでも入手しやすい、ニベアブランドの「日焼け止め」ジェルです。大容量のポンプボトルなので、片手で手軽にたっぷり使えます。ウォータージェルという名前のとおり、みずみずしい使い心地です。

浸透型ヒアルロン酸と高保水型ヒアルロン酸が肌をしっとりと保ち、エアコンや紫外線による乾燥から肌をケアしてくれるはず。アレルギーテスト済なので、肌がデリケートな人でも使いやすいのところも魅力と言えます。

  • 紫外線防止効果:PA+++ / SPF35

Curel UVエッセンス

キュレル UV エッセンス SPF30 / PA++

UV エッセンス SPF30 / PA++

キュレル UV エッセンス SPF30 / PA++

¥1,650

敏感肌の人でも安心して使えるスキンケアシリーズ「キュレル」には、何種類かの「日焼け止め」が用意されています。その中で最もオーソドックスかつ人気なのが、こちらの「UVエッセンス」です。

紫外線吸収剤を配合しておらず、赤ちゃんも使えるほど肌に優しくつくられていることが謳(うた)われています。

真夏の炎天下には物足りないスペックですが、UV-A波を防ぐために日常使いで使用するにはぴったり。ニキビの原因にならないことを目指した「ノンコメドジェニック」処方になっているので、毎日使用しても肌の負担になりにくい商品と言えるでしょう。これなら、敏感肌の人でも安心して使用できるはず。

  • 紫外線防止効果:PA+++ / SPF30

WELEDA エーデルワイスUVプロテクト

ヴェレダ エーデルワイスUVプロテクト SPF38 PA++

エーデルワイスUVプロテクト SPF38 PA++

ヴェレダ エーデルワイスUVプロテクト SPF38 PA++

¥2,970

天然由来成分で紫外線を防ぐ「日焼け止め」です。「SPF38」と夏の外出にも使える性能ながら、赤ちゃんの肌にも使用できるほど肌に優しい処方になっています。敏感肌の人でもおすすめできます。

豊富に配合された植物エキスが、乾燥などのダメージを受けた肌に潤いを与え、しっとりと保ってくれるでしょう。幼児はもちろん、女性の化粧下地としても使用可能と明記されているので、夫婦や恋人同士でシェアして使うのにもぴったりです。

  • 紫外線防止効果:PA++ / SPF38

石澤研究所 紫外線予報 透明UVスプレー

石澤研究所 紫外線予報 透明UVスプレー 150g

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¥2,035

顔・体・髪に使えるスプレータイプの「日焼け止め」です。スプレータイプは手軽に使え、日焼け止め効果も十分に高いので日常使いにぴったり。この製品は透明度にこだわっているので、万が一服や靴についても目立ちにくい点もおすすめです。

  • 紫外線防止効果:PA++++ / SPF50+

ラロッシュポゼ アンテリオスUV プロテクションミスト

ラロッシュポゼ アンテリオスUVプロテクションミスト

アンテリオスUVプロテクションミスト

ラロッシュポゼ アンテリオスUVプロテクションミスト

¥3,300

ラロッシュポゼの製品は、敏感肌の人でも使えるほど肌への刺激が少ないのが特徴となっています。肌を整え、和らげるとされるフランスのラロッシュポゼ村の湧き水がベースとなっています。ミストと謳っているとおり、霧のように細かな霧状で噴射されます。

  • 紫外線防止効果:PA++++ / SPF50

まとめ

さまざまなUVケア製品がありますが、大切なのはとにかく続けることです。そのためには肌にトラブルが起こらず、続けることが苦にならない製品を選ぶことが重要です。

また、効果には個人差がありますが、違和感がある場合は使用を中断していただき、場合によっては専門医師の診断をお受けください。