イタリアでは朝はカプチーノやラテ、午後はエスプレッソやルンゴ(通常の2倍程度の大量の水で抽出したエスプレッソ)を飲むという習慣があります。

 これに関して、コーヒーの専門家で「Department of Coffee and Social Affairs」で製品開発マネージャーを務めるシャルニ・ルーミング氏は、「多くの人は朝ゆっくりと目覚めを感じるためにコーヒーにミルクを入れて一日を始めますが、一部の人は朝目覚めとともにブーストをかけるようにエスプレッソから始める人もいる」と言います。

 「どちらが良い、ということではありません。ミルクなしでコーヒーを飲むことも、健康的な選択です。『カフェインの摂取により、がんと心血管疾患のリスク低下が期待できる』と言われていますので…」とも話しています。

 そのときの気分や体調により、飲むコーヒーの種類を変えるためにも、「コーヒーにはどんな飲み方があるのか?」を知っておくことで、コーヒーの楽しみの幅が広がります。ここでは、コーヒーの飲み方とより深く味わうために知っておくべき豆知識をご紹介しましょう。

人気のあるコーヒー5つの種類

【エスプレッソ】
コーヒーのシングルショット
「ショットのようにクッと一気に飲むので、すぐにブーストをかけることができます」と、シャルニ氏は言います。

【マキアート】
少量のフォームミルクとエスプレッソ(シングルショット)

「エスプレッソにもう少し柔らかさが欲しいという方には、マキアートがおすすめです。」と言うシャルニ氏。エスプレッソに少量の泡があると、朝でも少し飲みやすくなるでしょう。

【フラットホワイト】
コーヒー1/3、ミルク2/3

「これは最高の組み合わせです」とシャルニ氏。さらに、「このバランスは、かつてオーストラリア人によって開発され、非常に高い人気があります。コーヒーにミルクの甘さがしっかりと与えられたものです」とも言います。ミルクの量が多いため、カフェインの効き目は遅いですが、ミルクは泡立たせないのですぐに飲むことができます。

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【ラテ】
1/4コーヒー、3/4スチームミルクと泡

これはフラットホワイトよりも、ミルクバランスが多めです。

【カプチーノ】
1/3エスプレッソ、1/3ホットミルク、1/3フォームミルク

カプチーノのミルクフォームは他のものよりも多いため、より軽い味わいです。また「ミルクの量が少ないので、ずっと軽い飲み物を飲んでいるように思います」とシャルニ氏。

コーヒーを最大限に楽しむための豆知識

♢メニューをよくみる

コーヒーショップは今や至る所にありますが、ショップによりコーヒーの種類は限られています。コーヒー初心者を混乱させないためにも、メニューには記載していない場合もあります。対応してくれるショップもあるかもしれませんので、自分の欲しいメニューがあるかどうか、しっかりと確認しましょう。特にフラットホワイトがメニューに載っておらず、実はラテと同じ扱いにされている…ということもあり得ますので、自分の好みを見つけて、バリスタと相談してみてもいいかもしれません。

♢脱脂乳はあまり役に立たない

脱脂乳を泡立てるとクリーミーな仕上がりではなく、全体が薄くて泡立った仕上がりになります。口触りが変わってきますので、あまりおすすめしません。

♢牛乳の代替品が必要な場合はバリスタに相談をする

いきなりソイミルクを頼むよりも、アーモンドやココナッツミルクなどもし他に選択肢があるのならば、バリスタに「どの種類のミルクが今日のコーヒーに最適か?」を尋ねてみましょう。代替品となるミルクには独特の味があるため、コーヒーの味にも影響してきますので…。

♢コーヒーショップのバリスタにより味が変わる

コーヒー豆とそれに付随するものすべてによって、コーヒーは味を変えます。良いコーヒーショップのバリスタは訓練されていて、そのお店のコーヒー豆がどこからきて、どの豆がどの飲み方に最適かを常に説明できます。信頼できて、あなたと相性が良いバリスタが見つけられたら、コーヒーライフに驚くべき変化があるでしょう。

Source / ESQUIRE NL