ズッキーニを生で食べることは、あまり想像できないでしょう。ですが、サラダ、酢のもの、ナムルといったレピシもあります。ただし、そこには注意すべき点もあります。中には、このような生のズッキーニ料理を食べると、身体に不調を来す人もいる可能性は拭えません。
なぜなら、ズッキーニには「ククルビタシン」と呼ばれる、口内や唇の痺れ・腹痛・下痢・吐き気や嘔吐などの症状に見舞われる可能性のある成分が少量ですが含まれているからです。とは言え、この「ククルビタシン」はズッキーニだけでなくきゅうり、かぼちゃ、とうがん、メロン、スイカなど「ウリ科」の植物のヘタに近い部分に、同様に少量ですが含まれているものになります。なので、「その毒性によって食中毒を起こすこともない」とされています。それでも心配であれば、ジャガイモやナスと同様、毒気を消すよう、きちんと調理することが必要となります。
もし「自分は大丈夫」というのであれば、生もトライしてみてください。アクも、それほど強くないとされています。ですが、えぐみや苦味が気になる人は、水につけたり、塩もみしたりしてアク抜きをするといった下処理をすると食べやすくなるでしょう。
「加熱は必須だ」という人は、味のバランスと栄養価を保つために加熱は速やかに行い、シャキッとした歯ごたえを残すよう、とにかく手早く調理することを目指してください。