2017年10月14日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで行われたヘルタBSCベルリン 対 FCシャルケ04戦で、試合前にヘルタの選手がグラウンドに跪き、腕を組んで人種差別に抗議する一幕がありました。
スポーツチャンネル「ESPN」の報道によると、この試合が行われたスタジアムの場内アナウンサーは、ヘルタBSCベルリンの選手による抗議について次のように説明していたそうです。
「ヘルタBSCベルリンは(人種的)多様性を支持し、暴力に反対します。この理由から私たちは差別に反対するために、仲間である米国のアスリートたちによる抗議に加わることにしました。寛容なベルリンのために、いまも、そしてこれからも」。
ツイート内容:
ヘルタBSCは寛容さと責任を支持します!寛容なベルリンとオープンな心を持つ世界のために、いまも、そしてこれからも。
— Hertha Berlin (@HerthaBSC_EN) October 14, 2017
ドナルド・トランプ米大統領は先月、試合前の国家斉唱の際に起立を拒否して、人種差別に対する抗議の意思を示したNFL選手を批判していました。元々は世界的には限られた人気しかない米国のスポーツに結びついたものだったあの抗議が、トランプ氏の批判によって世界的なニュースになりました。
ツイート内容:
サッカーの試合の前には、国歌斉唱も国旗掲揚もない。それでもみんなは、これが国旗や国歌についてのものだと思うのか?
— Johan Baker (@johanbakerr) October 14, 2017
試合後にヘルタBSCベルリンのフォワード、サロモン・カルー選手(元コートジボワール代表)は、記者団に対し次のようにコメントしていました。
「ヘルタの一員として、私たちは常に人種差別と戦っています。私たちにとって試合前にひざまずくことは、人種差別的な振るまいと戦うための方法のひとつです。人種差別は、どんなスポーツにも存在すべきではありません。NFLでもフットボールもしくはアメリカ人がサッカーと呼ぶこの競技でも、どんなスポーツにも人種差別は存在すべきではありません。それだけです。私たちは、あの抗議行動でみんなに良いお手本を示せたと思います」。
ヘルタBSCベルリンに所属する日本代表フォワードの原口元気選手も、ブンデスリーガでは海外選手としての立場でプレーしています。あらゆる国の選手が集まるブンデスリーガで、原口選手もきっと人種差別問題について深く考えていることでしょう。
Source / ESQUIRE US
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。