ヨーロッパ4カ国を旅して回り、実際に目にして感じた街の魅力をお伝えするとともに、円安の影響を大きく受けた旅費の話まで正直に明かす本連載の第3話。フランス、イタリアの次に訪れたのは、スペインのバルセロナです。
[ 目次 ]
1.バルセロナの観光地
2.ビーチは市内から車で15分
3.スペインの食事について
4.バルセロナのホテル
5.まとめ
スペインと聞いて何を思い浮かべますか? 私はパエリアやビーチ、サッカー、美男美女などを連想します。都市であれば、バルセロナ、マドリードやイビザが有名ですよね。今回は、ビーチとサグラダ・ファミリアに行きたかったので、バルセロナに3泊4日滞在(2023年7月19日<水>〜22日<土>)しました。
♢バルセロナの観光名所
先日、四つの塔が完成したことがニュースになったばかりのサグラダ・ファミリアは、改めて説明するまでもありませんが、バルセロナで最も有名な観光名所のひとつです。生みの親であるガウディによる作品は、バルセロナの至るところで今も市民らによって大切に保存されています。
2023年は、「ガウディとサグラダ・ファミリア展」が東京国立近代美術館(2023年6月13日~9月10日)、佐川美術館(2023年9月30日~12月3日)、名古屋市美術館(2023年12月19日~2024年3月10日)と巡回展が開催され、ガウディ建築に興味が湧いている人も多いのではないでしょうか。
現地では日本語のガイダンスを聞きながら、ガウディ建築の奥深さを実感しながら学べます。来場前に、公式アプリ「Official Sagrada Família app」をダウンロードしておくことで、チケットとガイダンスを一括管理できます。アプリの対応言語は英語やスペイン語などが基本ですが、アプリ内のガイダンスの言語は英語やスペイン語に加えて日本語や中国語、韓国語にも対応しています。これには、非常に助けられました。というのも、バルセロナに来る前に訪れたフランスやイタリアでもどかしく感じていたことの一つだったからです。
この旅行中に訪れたほとんどの施設では、現地の言語か英語での解説しかなく、せっかく歴史的建造物を体験できているのに、第1言語の説明がなければ深く学べませんでした。「事前にもっと勉強しておくべきだった」と、今回の旅では深く反省しました。
話を戻します。バルセロナにはサグラダ・ファミリアの他にも、グエル公園やグエル邸、カサ・ミラ(邸宅&集合住宅)、カサ・バトリョ(個人邸宅)など今でも美しい状態で保存されているガウディ作品を数多く観ることができます。
その他にも、ピカソ美術館やブケリア市場なども観光名所としてあげられます。
またバルセロナと言えば、サッカーの名門クラブFCバルセロナの本拠地でもあります。オフシーズンだったので、試合観戦やカンプ・ノウ(ホームスタジアム)への訪問はしませんでしたが、至るところでサッカーグッズが販売されていたり、街中でユニフォームを着ていたりする人をちらほらと見かけるなど、サッカーと密接な環境にあるホームタウンを感じることはできました。
♢ビーチは市内から車で15分
1日目はバルセロナの市内、2日目はサグラダ・ファミリアとグエル公園、3日目はビーチを訪れました。
バルセロナのビーチは市内からのアクセスも簡単で、今回はホテルからも近く評判の良いボガテル・ビーチへ。Uberでホテルからビーチまで約12分で到着し、料金は€14.29(2306円)でした。
人生初のヌーディストビーチ
行くまでは知らなかったのですが、ボガテル・ビーチに着いてリラックスしていると、斜め前に座っていた女性が突然ビキニのトップスを脱ぎ始めました。よく見ると、トップレスで歩いているのは男性だけでなく、女性や子どももちらほらといて、ビキニのヒモを外して、細いヒモのTバックパンツをはいて背面を焼いている人もいます。あとから調べたら、隣の浜のPlatja de la Mar Bellaが着衣のいらないヌーディストビーチらしく、その影響だったのかもしれません。人生初のヌーディストビーチ(非公式)でしたが、全くいやらしい感じはなく、それを冷やかしたり批判する雰囲気もありませんでした。むしろ奔放的なスペイン人が、太陽の恵みや気持ちの良い海の風を心から楽しんでいるようにも見えたのです。うらやましいと思う反面、私は真似することはできませんでした。
ボガテル・ビーチには、ライフガードやビーチチェア&パラソルのレンタルを行っている人が見回っており、無料のトイレ(男女兼用)やシャワーもあります。着替えは前述のように、半分ヌーディストビーチのような状況なのでパラソルやビーチシートの側で着替えている人がほとんどでした。ビーチの近くには、海の家や海鮮料理が美味しいレストランなども近くにあります。
パラソルやビーチチェアは、もちろん持っていないのでレンタルしました。パラソル1つとチェア2脚で合わせて€45(現金払い)を支払いました。クレジットカードも使用でき、レシートも出してくれます。ビーチチェアは固く、素肌でそのまま座るのは難しいため、ビーチタオルを持参したほうが良いでしょう。最低限必要だと思った持ち物は下記の通りです。
ビーチへの必需品
✔️ビーチタオル(チェアに敷くもの)
✔️タオル(身体をふくもの)
✔️飲料水
✔️水着
✔️貴重品を入れる防水バッグ
ボガテル・ビーチの海風はカラリとしていて、海に入らなければベタつくことはありませんが、海に入れば波が高いのでアトラクションのように楽しめます。ただ、海から上がると身体中に海藻が張りついているはずです。
海に入らずとも、タオルは持参したほうが良いでしょう。日が落ちてくると寒くなったり日除けとしたりしても使えるはずですので。また、ビールやカクテルなどの販売はありますが、水を購入できるところは見つけられなかったので、飲料水は大きめのものを持って行ったほうが良さそうです。
♢スペインの食事について
スペイン料理と言えば、パエリアやアヒージョ、ピンチョスなど、色鮮やかで海鮮をたっぷりと使用した料理が特徴ですが、イタリア周遊で小麦粉料理と野菜不足が続いていたため、パエリアのお米やふんだんに使われた野菜が染みるほど美味しく感じられました。
ただ、割と重ねて困ったことは、レストランでのメニューです。スペイン語を公用語としている人口は世界で3番目に多いため、レストランでも英語メニューを用意しているところが少なかったのです。レストランで英語が通じないことも何度かありました。翻訳アプリがなかったら、ずっと同じものを注文し続けていたかもしれません。
バルセロナに滞在中は、1日一度はパエリアを食べていました。 お店により値段は異なりますが、最も高かったのはビーチ沿いにあるレストランで、ロブスター付きのものにしていた場合、2人で€100くらいの値段になっていました(ロブスターの値段は変動します)。
La Pedreta
Paella €35.80(€17.90/1人)
Amanida Cabra €12.50
Coca-Cola €2.50
Copa Cerveza €2.65
Total €53.45(8584円)
Can Fisher
Copa Cerveza €3.80
Aqua €4.20
Bravas Bravisimas €6.60
Fritura de Calamar €16
La Brisa €6.80
Paella €51(€25.50/人)
Total €94.92(1万5320円)
Maris&Co
Aqua €4.40
Jarra €2.20
Paella €16.90(€16.90/人)
Tapa BoQueron Vinagr €8.50
Total €32(5163円)
♢バルセロナのホテル
今回はサグラダ・ファミリアがお部屋から眺められるというホテル、「Hotel Eurostars Monumental」に3泊4日しました。モダンなデザインで室内も広く、カサ・バトリョやバルセロナの中心地であるカタルーニャ広場なども徒歩圏内という立地の良さも高ポイントのホテルです。そのため、今回のバルセロナ滞在中は地下鉄やバスなど公共交通機関はほとんど使わず、タクシーか徒歩でのみ巡りました。
♢まとめ
ヨーロッパ周遊中、最も滞在しやすい気候だったのはバルセロナでした。30度前後の日が続き気温も安定しており、日中と夜の寒暖差も激しくないため、服装選びも楽でした。「スペインは気候に恵まれている」とはよく聞きますが、本当にその通りだと感じました。
今回ビーチでは思いがけない体験をしましたが、イビサやマヨルカ島などスペインには他にも魅力的なビーチがたくさんあります。次にスペイン語圏を訪れる際は、簡単な挨拶くらいは覚えていきたいです。
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