ゴローズのショップは東京・原宿の表参道にある1店舗のみ。支店や卸、そのほかゴローズの関連店舗、正規取扱店舗、またゴローズ公認の弟子による店舗は一切存在しない。
10 月号で取材させていただいた親友、山田明光さんからの誘いもあり、1972年、ショップを現在の原宿に移転させたゴローさん。山田さんいわく、ゴローさんは2階にとてもこだわったと言います(山田さんのGRASSは3階に入る)。その理由を聞くと、「窓から行き交う人たちが見えるから」と、ゴローさん。店の奥で作業をしながら、ゴローさんはどれほどの時代の流れを目にしてきたのだろうか。
ゴローズは、足を運べばすぐに入店できるわけではない。そこには、お客さんひとりひとりときちんと向き合うことを大切にした、ゴローさんの意志とも言えるルールがあります。店頭に並んで、待って、少人数で入店して、スタッフとコミュニケーションを取り、商品に込められたゴローさんの意志を理解しながら、必要最小限の商品を買う。
そして何度も通って、フェザーやコンチョを時間をかけて増やし、自分だけのものに育てていく。天井の柱からは、ゴローさんがぶら下がっていたであろう、馬のあぶみを使った自作のつり革が垂れ下がり、その面影を今も残す。公式ホームページで詳細を確認のうえ、ゴローさんの手のぬくもりを感じてほしい。
ビルの入り口にあるウインドーディスプレー。ラコタ族の居留地でバイクにまたがるゴローさんが、今も私たちを迎えてくれる。
SHOP
住所/東京都渋谷区神宮前4-29-4 goro’s Bldg. 2F
TEL 03-3404-8079
休日/水曜
公式サイト
Composition & Text / Satoru Yanagisawa
Edit / Masahiro Nishikawa
Cooperation / goro’s
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