1970年6月号の誌面。当時の拠点だった駒込の店舗、工房で撮影したとおぼしき写真は、若かりし頃からゴローさんと親交があった写真家 池 利文さん(Part. 6参照)が撮影し、文章を寄せたもの。まさにカリスマ、髙橋五郎(のちに吾郎に)を世に伝えた誌面を当時のまま再録します。
先に紹介した誌面以降、ゴローさんは小誌と深く関わるようになります。突出したセンスでファッション企画をディレクションし、ときにはモデルとして類いまれな存在感を発揮したり。往年のメンズクラブには、ゴローさんの意志が息づいています。
1970年8月号
1970年6月号の誌面でも主張していた、「レザーに季節はない」という思いを表現したファッションページ。女性モデルたちが着用している衣装は全て、ゴローさんが製作したであろうレザー製のもの。撮影は池 利文さん。ゴローさんも出演しています。
1970年11月号
ニューヨークのセントラル・パークで自身が手がけたレザーアイテムをヒッピーたちに身につけさせ、デモンストレーションをおこなったときの誌面。本企画の撮影、文章も池 利文さんが担当。ウッドストック・フェスティバルの翌年、時代を感じます。
1971年2月号
セントラル青山に店舗をオープンした際の誌面。次のページではオープニングパーティの様子が紹介されていて、多くの来客者のなかには加藤和彦さんの姿も。ゴローさんの交友関係の広さが垣間見えます。
1971年4月号
当時流行していたヒッピーファッションに、アンティーク調のレザーアクセサリーを合わせるというのがテーマ。本企画を撮影した池 利文さんいわく、当時はまだ何もなかった晴海埠頭でおこなったのだとか。バイクにまたがるゴローさんが印象的です。
1971年5月号
「THE INDIAN LOOK」と題し、ネイティブ・アメリカンのコスチュームやアクセサリーがもつ芸術性を、13ページにも及ぶファッション・シューティングで表現。この頃から、ゴローさんが手がけた企画の写真が表紙にもたびたび採用されるように。
1971年10月号
レザーのジャケットやコートをファッションに取り入れることを提案した企画には、ゴローさんみずからモデルとして出演。大自然のなかで撮影された子役のモデルとの写真が、なんともほほ笑ましい。もちろんレザーアイテムはすべてゴローさんが製作。
1972年6月号
ゴローさんが製作したレザー製のショルダーバッグやウォッチベルト、サンバイザーなどの小物を紹介した誌面。レザークラフトが、モノづくりをはじめるきっかけだったゴローさん。ひとつひとつ丁寧に、緻密に施された彫刻に思わず目を奪われます。
1973年6月号
バングルやベルト、またネックレスやリングまで、ずらりと並んだインディアンジュエリーは実に壮観。レザークラフトはもちろん、ゴローさんの興味の対象がインディアンジュエリーに向かいはじめたのがわかる。
1974年8月号
当時ブームだったウエスタンシャツを主とした、新しいウエスタンルックを打ち出した誌面。特集の後半には、まだオープンして間もない原宿のショップも紹介されています。この誌面から50年近くが経過した今でも、お店の雰囲気は変わりません。
Composition & Text / Satoru Yanagisawa
Edit / Masahiro Nishikawa
Cooperation / goro’s
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