[目次]

▼ パワーラックとは?

▼ パワーラックの使い方

▼ パワーラックの選び方

▼ おすすめのパワーラック10選

▼ まとめ


バーベルを使ったフリーウエイトトレーニングを行う際に、あると便利なアイテムが「パワーラック」です。パワーラックとは、バーベルなどを設置するラックのこと。バーベルを使ってのスクワットを行ったり、ベンチを組み合わせてベンチリフト行ったりするための必須アイテムと言えます。

少し前までパワーラックは「ジムだけのもの」というイメージでしたが、最近はホームジム需要の高まりから家庭向けの製品も充実しています。そこでこのページでは、自宅用のパワーラックを購入する際の選び方を詳しく紹介するとともに、アイロテックやWASAI、GronGなどの人気メーカーを中心にAmazonで購入できる人気商品を紹介します。

パワーラックとは?

 
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バーベルなどを設置できる大型のラックのこと

パワーラックとは、バーベルなどを設置できるラックのこと。フィットネスジムのフリーウエイトエリアで見たことのある人も多いことでしょう。ジムへ行ったことのなる人なら想像できるはず。一般的に多くのジムにおいて、フリーウエイトエリアは人気の高い傾向にあります。そんな中、一般的なフィットネスジムにおけるパワーラックは1台のみのところも多く、あっても2~3台ほど…。その結果、「順番待ちをする時間のほうが長いじゃん」という気分になることも多いかもしれません。

そこでもし、自宅にパワーラックとバーベルがあれば順番待ちもすることもなく、やりたいときに好きなトレーニングができるというわけです。しかも、本格的なベンチプレスやデッドリフト、スクワットのような大きな筋肉を鍛えるメニューだけではなく、製品によってはチンニングやディップス、ケーブルトレーニングなど、鍛えたい筋肉にフォーカスしたトレーニングも可能になるでしょう。つまり、その幅も大きく広がり、理想の身体を得るための早道となるかもしれません。

パワーラックの使い方:1台でさまざまな筋トレが可能に

 
Maskot//Getty Images

パワーラックがあると、あらかじめ好きな高さにバーベルを設置できます。床から持ち上げるのと違い、より大きな重量にもチャレンジしやすくなるでしょう。

しゃがんだ肩の高さくらいにバーベルを設置すれば、「スクワット」がしやすくなります。また、ベンチ台を別途購入してパワーラックの中に入れて使うことで、「ベンチプレス」も可能です(安全のためセーフティーバーが必須となります)。

また、床より高めの位置にバーベルを設置すれば、背筋を鍛える「デッドリフト」も可能に。バーベルでトレーニングをするなら、パワーラックは一緒にそろえたいアイテムと言えるでしょう。

パワーラックの選び方

 
Thomas Barwick//Getty Images

使用範囲が広いのはボックスタイプ

いろいろな筋トレに使えるのは、「ボックスタイプ」と言われるもの。本体が大きい分、このタイプのパワーラックなら基本的なトレーニングメニューをこなすことが可能になるはずです。

注意点としては、設置する場所の確保が必要なこと。パワーラックにはバーベルのシャフトを入れて使いますが、シャフトはパワーラックよりも大きく飛び出します。設置も考えると、左右1m程度の余裕が欲しいところです。

高さも2m程度と大きいため、天井の高さとの兼ね合いも重要。必ず製品のサイズと部屋の広さを見比べて検討しましょう。

省スペース性重視ならハーフラックを

もし、ボックスタイプのパワーラックが部屋に置けないようであれば、コンパクトなハーフラック(ハーフタイプ)を検討しましょう。

ハーフラックにはいくつかのタイプがあって、高さはそのままで奥行きが小さいものや、高さを低くしたものなどがあります。高さが低くなると筋トレの種類が限られますが、ベンチプレスやデッドリフトは可能であるものがほとんどです。

さらにコンパクトなものもありますが、これらは「バーベルスタンド」などといった名前で販売されていることが多くなります。これらはボックスタイプのように囲われていないので、バーベルが外れやすいため利用には注意が必要です。

使えるバーベルの長さ・本体の重さを確認

パワーラックには、バーベルをセットして利用します。そのバーベルには180cmや200cmといった長さがあり、パワーラックによって利用できるバーベルの長さが異なります。すでに手持ちのバーベルがある人は必ずチェックしましょう。

そして本体の重さも重要です。強度の高いボックスタイプのパワーラックは本体が100kg近い製品もあります。木造や鉄骨造の家では、設置する場所の床がどのくらいの重さに耐えられる強度かを確認したほうが安全です。床が抜けてしまわないよう気をつけましょう。

より安全性を重視するならスミスマシンも

バーベルがレールに固定されている「スミスマシン」を組み合わせたタイプのパワーラックもあります。

スミスマシンはバーベルがレールに沿って垂直方向に動くため、トレーニング中に姿勢を崩しても、フリーウエイトのように大きくバランスを崩すこともないでしょう。すなわち、ケガをする可能性も大きく減り、初心者でも扱いやすいのが特徴となります。

搭載されているセーフティーバーを活用すれば、バーに潰されてしまうことも避けられます。安全性を重視するのであれば、スミスマシンを検討してもよいでしょう。

おすすめのパワーラック9選

IROTEC(アイロテック) パワーラックHPM

iROTEC パワーラックHPM

パワーラックHPM
Amazon で見る

標準的な設計のパワーラックですが、より高重量のバーベルに対応できるよう極太の鋼材でつくられています。

骨組みだけでなく、バーベルを受け止めるクラッチ部分も極太なので、150kgを超えるようなバーベルでトレーニングをする際もより安心でしょう。本体は106kgと重量級なので、自宅の床の強度の確認を忘れずに行ってください。

  • タイプ:ボックスタイプ
  • 本体重要:106kg
  • 利用できるバーベル:180cmワイドグリップタイプ、シャフト200cm以上

TOP FILM マルチ パワーラック

TOP FILM マルチ パワーラック

 マルチ パワーラック

手頃な価格で購入できる、ボックスタイプのパワーラックです。やや細めの部材で組まれているように見えますが、耐荷重はバーベルサポートとセーフティーバーで300kgあるため、ごく一般的なトレーニングには十分な強度と言えます。

懸垂のためのチンニングバーや、トライセップスプレスダウンとシーテッドロウに対応したケーブルも標準で備わります。ベンチやバーベルなどをそろえると何かを費用がかかるため、この製品のコストパフォーマンスの高さは注目に値するでしょう。

  • タイプ:ボックスタイプ
  • 本体重要:約75kg
  • 利用できるバーベル:110cm~180cm

TOP FILM パワーラック

TOP FILM パワーラック

パワーラック

幅や高さはボックスタイプと同等ながら、部材が少なく圧迫感の少ないハーフタイプのパワーラックです。ハーフタイプとは言え、耐荷重は160kg。なので、バーベルを使った一般的なトレーニングには問題なく対応できるでしょう。

ベンチプレスやスクワット、ショルダープレスなどの基本的なトレーニングに加え、懸垂やディップスのためのバーも備えているため幅広いバーベルトレーニング、自重トレーニングが可能です。なお本体の幅が広く、利用できるバーベルは幅200cm以上となります。

  • タイプ:ハーフラック
  • 本体重要:約51kg
  • 利用できるバーベル:200cm以上

WASAI ハーフラック

WASAI ハーフラック

ハーフラック

2m以上の高さを確保しながら、本体重量が35kgと設置しやすく扱いやすいハーフラックです。耐荷重は150kg。肘掛けフレームでも120kg確保されているので、一般的な重量でのバーベルトレーニングや懸垂も可能です。

高さは209cmと220cmの2段階で調整できるため、天井高に合わせて使えます。セーフティーバーも19段階で高さ調整できるので、行いたいトレーニングに合わせて最適なセッティングができるでしょう。初級~中級者のトレーニングには十分な製品と言えそうです。

  • タイプ:ハーフラック
  • 本体重要:約35kg
  • 利用できるバーベル:180cm以上推奨

IROTEC(アイロテック) NEWパワースクワットラック V2

iROTEC NEWパワースクワットラック V2

NEWパワースクワットラック V2

高さを163cmに抑えたコンパクトなハーフラックです。懸垂はできませんが、スクワットやベンチプレスには対応できます。何より、一般的な家庭に設置するのであれば、この圧迫感の少なさを有り難く感じる人は多いはずです。

コンパクトですが、つくりは価格なりに本格的で高重量のトレーニングにも耐えます。幅広のセーフティーバーがついているので、ひとりでトレーニングを行う際にも安心感があるでしょう。高さが必要なトレーニングを行わない人なら、最適と言えそうな製品です。

  • タイプ:ハーフラック
  • 本体重要:約45kg
  • 利用できるバーベル:180cmワイドグリップタイプ、シャフト200cm以上

WASAI ぶら下がり健康器 バーベルスタンド BS312

WASAI ぶら下がり健康器 バーベルスタンド BS312

ぶら下がり健康器 バーベルスタンド BS312

「バーベルを使ってスクワットやベンチプレスをしたいけれど、できるだけコストを抑えたい」ということなら、こちらの製品がよいでしょう。シンプルなつくりですが耐荷重は180kgあり、中級者のトレーニングまで十分対応できます。

本体が20kgと軽量なため、床の強度が不安なところでも使いやすいのもよいところ。高さは最大で210cmまで上げられるため、懸垂運動も可能です。シンプルな見た目ですが強度は十分あり、使い勝手の良さが好評です。

  • タイプ:―
  • 本体重要:約20kg
  • 利用できるバーベル:180cm以上推奨

LEADING EDGE バーベルスタンド

リーディングエッジ バーベルスタンド

バーベルスタンド

左右に分かれたタイプのハーフラックです。簡単に幅を変えられるため、トレーニングによって幅を変えたいときや、体型の違う人と共用したりするときに便利で、利用するバーベルのシャフトの長さに合わせて設置もできます。

耐荷重は低い位置で最大150kg、もっとも高い位置で最大100kgとなっています。初級~中級者には十分な重量と言え、コンパクトに収納できるため場所も選びません。パワーラックは自宅に設置できないと諦めていた人も、これなら利用できるのではないでしょうか。

  • タイプ:ハーフラック
  • 本体重要:片側 約12kg
  • 利用できるバーベル:-

GronG(グロング) バーベルスタンド

GronG(グロング) バーベルスタンド

バーベルスタンド

1万円を切る価格で購入できる、リーズナブルなハーフラックタイプのバーベルスタンドです。左右分割タイプで高さを92~156cmの範囲で11段階で調整できるため、工夫次第でいろいろなトレーニングに使えます。

安価な製品ですと、バーベルの落下を防止するセーフティーバーがない製品もあります。ですが、この製品は大型のものが備わっています。そのためベンチプレスでの利用も問題ないでしょう。

耐荷重は180kg。2009年に発表された「週1回の大学授業における筋力トレーニングが筋力に与える影響」という研究では、「初心者のベンチプレスMAXの平均は、男性で平均は43.8kg(被験者の体重平均:59.2kg)、女性で21.8kg(被験者の体重平均:51.0kg)」とのこと。これを目安にするなら、最初に購入するパワーラックとしては「十分すぎる性能がある」と言えるでしょう。

  • タイプ:ハーフラック
  • 本体重要:片側 約8.5kg
  • 利用できるバーベル:-

SOVRAN(ソブラン) SM100

SOVRAN(ソヴラン) SM100

SM100

バーベルがレールの中を動く、スミスマシンタイプのパワーラックです。スミスマシンのよいところは前述の補足をするなら、バーベルの動く軌道が限定されているところ。そのため、動作中に不意にバランスを崩したとしても、フリーウエイトのように大きく体勢を崩しケガをしてしまうといった危険性が低く、安全にトレーニングを行うことができます。また、マシントレーニングよりもフリーウエイトの動作に近いため、フリーウエイトを行う前のフォームづくりとして活用することもできるというわけです。

ですが、とりわけ高価なものとなるため、予算オーバーになるケースも多々あるでしょう。もし予算に余裕があるなら、初心者~中級者までこのマシンはおすすめです。また、耐荷重が180kgということなので、この範囲内でのトレーニングを励む上級者にもおすすめできるマシンとなるでしょう。

ですが、本体重量が190kg超あり、天井高も求められることもご注意ください。よって、使える環境は限られます。しかしながら、このマシンが導入できれば満足度の高いトレーニングが可能となるはずです。

  • タイプ:ボックスタイプ
  • 本体重要:片側 190kg
  • 利用できるバーベル:-

まとめ

パワーラックは大型のアイテムで、価格も比較的高価ですが、フリーウエイトトレーニングだけでなく、アイテムを追加することでケーブルトレーニングもできるようになるなど、トレーニングの幅を大きく広げることが期待できます。

また、ボックスタイプでは大きすぎる人でも、ハーフタイプであれば部屋に置きやすく、さらに左右が分離したタイプなら多くの人が導入できるはず。ジムに行くのが面倒に感じる人にこそ導入してほしいアイテムでもあるので、このページを参考にぜひ検討してみてください。