日本人男性の間でも、身だしなみに対する意識がこのところ向上しています。それにともなって清潔感を求めたり、異性からの見た目を考慮し、ムダ毛処理への関心がさらに高まっているようです。

 そんな中で注目すべきは、水面下で市民権を得てきているメンズ向けVIO脱毛・陰部脱毛。これについて、男性の脱毛先進国のひとつであるアメリカの皮膚科医監修のもと、基礎知識から注意点を紹介してもらいました。

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 尻毛の毛深さという悩みを抱える方の前では、背毛の濃さなど大した問題ではありません。毛深さ(そしてその毛の剛毛さ)は人によってさまざまですが、「モジャモジャした臀部(でんぶ=ヒップ、尻)に不安がある」というのであれば、脱毛はそれほど難しいことではありません。

 「肛門のまわりや臀部に毛が生えるのは、なにも異常なことではありません」と、お墨付きを与えてくれるのは皮膚科医のアンナ・チェイコン博士です。ただしそのことによって、精神的または肉体的な不快感を覚えるという場合には、「脱毛」という選択が有効かもしれません。

◇VIO脱毛・陰部脱毛を選択する男性ってどんな人?

 「臀部の毛がどうしても気になって仕方がないという場合や、もしくは臀部の毛によりクオリティ・オブ・ライフ(QOL=生活の質)が明らかに阻害されているという場合には、脱毛を検討しても良いのではないでしょうか」。

 「例えば、毛包炎(毛穴の奥の毛根を包んでいる部分:毛包や毛嚢に起こる炎症)、痒み、不快感、長く伸びた毛が絡まる、可能性はさまざまです」と、チェイコン博士は言います。

◇尻毛はなぜ生えるのか?

 「お尻に毛が生えるのは遺伝的要因も関係しますし、また、なんらかの理由によって局所的な多毛症が起きている場合もあります。しかしながら、お尻に毛が生えるのはいわゆる自然なことだと考えていただいて良いでしょう。なぜなら、お尻を含む体毛は、外部の刺激から身を守るために生えてきます」とチェイコン博士。

 「尻毛は一般的には、細くて柔らかいものです」と説明するのは、米国マイアミのリバーチェイス皮膚科のステイシー・シメント博士です。陰毛と同様の役目を果たしていると考えれば良いと言います。

 「かつての人類は暖かさを保つために、現在の人々よりも多くの体毛を生やしていました。それが進化によって薄くなっていったのです」と、シメント博士は続けます。

 「体毛を魅力的なものではないと感じる人々も、一部に存在します。ですが、体毛によって皮膚が摩擦から守られているということを再確認しておくべきでしょう。生えていることには理由があるのですから」とのこと。

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◇お尻の毛は必要なの?

 しかし、それでもなお臀部の毛を取り除きたいという方には、脱毛はそれほど難しくないということをお伝えしておきましょう。現代人においては、「お尻の毛の必要性が低い」とも言えます。

◇尻毛のレーザー脱毛について効果は?

 皮膚やなどの性質や状態には個人差がありますが、効果の長続きするレーザー脱毛はひとつ有効な方法です。「多毛症などによる過剰な発毛や、美容効果のための脱毛であればレーザーが良いでしょう」と、チェイコン博士もおすすめしています。

 「毛量によりますが、一般的には4回から6回の脱毛治療を受けることになるでしょう。レーザーによる脱毛治療を受けた後には、約75~95パーセントの毛量の減少が期待できます」と、シメント博士は説明してくれました。

◇レーザー脱毛の施術方法と期間は?

 レーザー脱毛を行なう場合、毛の成長サイクルが低下するまで各施術ごとに5週間程度の間隔を空けて治療を進めていきます。治療に伴う痛みを軽減したいという場合には、施術前に解熱鎮痛薬の一つであるアセトアミノフェンを処方する場合もあるそうです。

 「レーザー治療後のケアとして、氷やヒドロコルチゾン・クリーム(ヒドロコルチゾン=副腎皮質ホルモンのコルチゾールが医薬品として販売される際の成分名)を患部に塗布することで、赤みや炎症を抑えることもあります」とシメント博士。

 レーザ脱毛の効果は半永久的とされているので、除去しなければならない毛量が多い場合には、予算さえ見合えば適正な方法となり得るでしょう。

◇尻毛のレーザー脱毛のメリットは?

 「剃毛(ていもう)、ワックス脱毛、脱毛クリーム、スレッディング脱毛(インド発祥:交差させた2本の糸を操りムダ毛を処理するメソッド)など、脱毛方法はさまざまです。しかし、専門家としての意見を言えば、レーザー脱毛に勝る方法はありません」と、チェイコン博士は主張しています。

 そして、「内生毛(皮膚の中で丸まってしまった毛)の場合には、レーザー脱毛以外の解決方法はまだ見つかっていません」とも、教えてくれました。

◇まとめ

 いかなる脱毛方法を用いた場合においても、その後の鎮静効果も期待できるエモリエント剤(皮膚の表面に滑らかに伸び、皮膚から水分を蒸散させない油溶性の成分)や、保湿クリームなどを使ったアフターケアを心掛けるといいでしょう。

 脱毛後の皮膚こそ、コンディションを整えることがとても大切となります。

Source / Men's Health US
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。