1851年から続くヨットクラブ対抗の国際ヨットレース、「アメリカズ・カップ」。歴史と伝統に彩られたこのレースに出場するヨットレーシングチームの一つに、「アリンギ・レッドブル・レーシング(Alinghi Red Bull Racing)」があります。
スイスの時計ブランド「チューダー」がこのチームとパートナーシップを締結したのは、2022年のことでした。そしこのたび、そのチューダーから洋上で競うヨットレースへの敬意をこめた2種類の新作ウォッチが発表されました。
新作はどちらも、冒険心を刺激するシリーズとして人気を誇る「ぺラゴス」シリーズからのニューモデルです。ぺラゴスと言えば、チューダーにとって伝統の象徴と呼ぶべき機械式ダイバーズウォッチとして長年愛されてきた人気のシリーズです。そして今回の新作は、2024年のアメリカズ・カップでアリンギが使用する「AC75」という単胴船からインスピレーションを得たデザインで、それぞれ「ペラゴスFXD アリンギ・レッドブル・レーシング・エディション」と「ペラゴスFXD アリンギ・レッドブル・レーシング・クロノ」と名づけられています。
シリーズ初となるクロノグラフも登場
両モデルとも、カーボンコンポジット製ケースとベゼルインサートが採用されていますが、これはチューダーとしては初の試みとなります。そしてベゼル、リュウズ、クロノプッシャーにはチタンが用いられ、ケースバックとムーブメントには316Lステンレススティール(腐食しにくく、医療用のメスやハサミなどにも使われている素材)が使用されています。この組み合わせはレース仕様の水中翼船と同じもので、軽量かつ強度が高いという特徴を持っています。ちなみに文字盤のブルーの配色もまた、ヨット本体のブルーと調和しています。
そして「ペラゴスFXD アリンギ・レッドブル・レーシング・クロノ」は、シリーズ初となるクロノグラフモデルです。43mmケース、真紅のアクセントが印象的な二つのインダイヤル、6時位置に設けられた日付表示窓、そしてチタン製のプッシャー(※押し込み式ボタン)という仕様です。もう一方の「ペラゴスFXD アリンギ・レッドブル・レーシング・エディション」は、42mmケースにチタン製リューズを備えています。
両モデルともに双方向回転ベゼルを装備していますが、これはヨットをスタートラインにつけるタイミングを計るために重宝します。言うまでもありませんが、従来のダイビング用のベゼルとは異なります。ケースバックには「アリンギ・レッドブル・レーシング」のロゴが刻印されています。ちなみにダイヤルのフランジ(※編集注:風防と文字盤とベゼルの隙間を埋める部品)にも、そのロゴが配置されています。
この「ぺラゴス」シリーズからのニューモデルは順次発売する予定であり、「ペラゴスFXD アリンギ・レッドブル・レーシング・エディション」のほうはすでに販売を開始。価格は47万800円です。「ペラゴスFXD アリンギ・レッドブル・レーシング・クロノ」に関しては、いましばらく発売開始を待つことになります。価格は65万2300円です。
- Ref.:25707KN、25807KN(クロノグラフ)
- ムーブメント:自動巻き、Cal.MT5602、Cal.MT5813(クロノグラフ)
- ケース:ブラックカーボンコンポジット
- ケース径:42mm、43mm(クロノグラフ)
- ストラップ:ブルーのファブリックストラップ
- パワーリザーブ:約70時間
- 防水性:200m防水
- 価格:47万800円、65万2300円(クロノグラフ)
●お問い合わせ
日本ロレックス/チューダー
TEL/0120-929-570
Source / Esquire UK
Translation / Kazuki Kimura
Edit / Ryutaro Hayashi
※この翻訳は抄訳です