「戦闘でも試合でも、クロスフィット(「ファンクショナルムーブメント」と呼ばれる日常動作を中心として、毎回異なったトレーニングを高い強度で行うファンクショナルトレーニングプログラム)競技会でも、成功のカギは自分のペースを知ることにあります。だから私は、特殊部隊の隊員たち、筋金入りの持久力競技のアスリートたち、クロスフィットの選手たちに、このワークアウトをさせているのです」と、Gym Jones(ジム ジョーンズ)のトレーニングディレクターを務めるボビー・マキシマス氏は話します。 

 彼らは大抵、以下の2つのうちのどちらかの問題を抱えています。それは、急激に全力を出しすぎてしまってダウンするか、十分に続けることができないため目標に達しないか、のどちらかなのです。

 そのため、私は「できない vs しない」ワークアウトを開発しました。まず、30秒のローイングと90秒のノーワークをセットします(ランニングについては、後で説明します)。それから、ローイングを140メートルしたら止めて、90秒休みます。それがワンラウンドです。次は141メートルのローイングと90秒のノーワークで、ワンラウンドです。

 目標のメートル数をローイングしたら、次のラウンドは必ず、それに1メートル足した目標を設定します。例えば、141メートルを設定したのに、156メートルのローイングをしてしまったら、次の目標は157メートルになるのです。

 こうすると、ペースを上げすぎるとスローダウンせざるをえなくなり、ペース配分を考えるようになります。達成するのが難しすぎる目標を設定しないことが、このワークアウトでは大切となり、体で覚えるようになるのです。

このワークアウトは自分のペースを作るだけでなく、成功を目指す意志力を鍛えます

 これを行うと、「その瞬間」に直面します。「その瞬間」とは、あなたの脳がワークアウトをやめて、その場を離れろとあなたに命じる瞬間のことです。それを信じてワークアウトをやめれば、そこで止まってしまう訳なのです。でも、耐えてワークアウトを続ければ、ひとまわり成長した自分が誕生するのです。ワークアウトが終わったら、自分の考えでワークアウトを終わらせたのか? 自分の体が終わらせたのか? と、自分に問いかけましょう。

 これはフィットネスと、いわゆる”根性”を育てるワークアウトの1つの例に過ぎません。「メンズヘルス」US編集部から出版した私の著書『The Maximus Body』には、私が特殊部隊の隊員たちやクロスフィットの選手たちに行わせている100以上のワークアウトと、12週と26週の精鋭フィットネス・プログラムが載っています。どのプログラムでも、それを完了した時点であなたはとてつもなく素晴らしい体を手に入れることができるでしょう。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Can't Vs. Won't
Can't Vs. Won't thumnail
Watch onWatch on YouTube

◇ワークアウト方法

 30秒のローイングと、90秒のノーワークをセットする。ローイングを140メートルでやめ、90秒休む。毎回、それに1メートル足した距離を次のラウンドの目標とする。もうこれ以上「できない」あるいは「したくない」と感じるまでワークアウトを続ける。

 ローイング30秒、ノーワーク90秒。140メートルから始め、ワンラウンドごとに1メートルづつ足していく。これを30ラウンド行う。ローイングマシンがなければ、トラックを走ってもよい。たとえば150メートルを30秒で走り、次は155メートルほど走る。毎回走る距離を増やしていき、30ラウンドを完遂するか、走れなくなるまで行う。目標は30ラウンド行うことで、時間は30分から90分が良い。

 ぜひ皆さんも、この最強の有酸素ワークアウトを行ってみてください! 

From Men's Health
Translation / MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。