スカイウォーカー一族は、2世代を描いた9作品を通じて、非常に細かく語られてきました。

 けれども、「スター・ウォーズ・ユニバース」の中でトップクラスの人気キャラクターであるハン・ソロ(キャラクター・ランキングでレイアと並ぶ)については、まだまだ知られていないことが多いのです。

 この「薄汚い、家畜の世話人みたいな」男は、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の中で彼の息子、カイロ・レンに殺されるという悲劇的な最期を遂げます。ですが、始まりはどうだったのでしょうか? 彼がどのようにして「ミレニアム・ファルコン」を手に入れたのか? 有名な「ケッセル・ラン」の最中に何があったのか? チューバッカとの出会いは? そして、悪党仲間のランド・カルリジアンとの関係は一体全体…?

 これらのいくつかは、オールデン・エアエンライクが若き日のハン・ソロを演じる、2018年6月公開の「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」で語られます。本作品のスタッフは、脚本を書き始める前に、数十年にわたってハン・ソロを演じ続けたハリソン・フォードに相談したということ。

 さらにフォードは、この若い俳優エアエンライクと会ったときに「必要なことは俺にすべて教えてもらった、だけど内容は誰にも言えないと言ってやれ」と言葉をかけたと、「エンターテインメント・ウィークリー」は伝えています。

 エアエンライクは、この約束を守っています。フォードはいったい何を彼に伝えたのでしょうか? 実は何も伝えなかったのでしょうか(笑)? 幸運にも、ソロの謎めいた過去についてフォードが信じていたことを、ロン・ハワードが明かしてくれました。

 「ハリソンは非常に思慮深い俳優であり、アーティストでもある。彼がこのキャラクターについて考えたことを、すべて知りたかった」と、ハワード監督は「エンターテインメント・ウィークリー」に語っています。

 また、「ハン・ソロは、『常に2つの感情で揺れ動いている』と言っていたよ。ある意味孤児で、周りとのつながりに飢えている感情と同時に、それにもがき苦しむ感情…それは非常に興味深いと思ったんだ」と、ハワードはコメントしています。

 もしかすると「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の中で、1人残されたレイにソロがあれだけ早く絆を感じたのは、そのせいかもしれません。

 「ハン・ソロは生き残り、生き残れることを証明しました。しかし、必要とされる『賢さ』を備えているか? このことに対し、常に自信がないのです」と、ハワードは続けました。さらにこうも語っています。

 「あ、『賢さ』という言葉は変えてくれ。『賢さ』ではない…フォードが使ったのはその言葉ではなかった。ハン・ソロは、必要とされるほど『事態を掌握』しているような存在ではなかった。だからこそ、『支配』しているかのように見せかけていたわけさ。実際はよくもがいていたんだ。ハリソンはそんな機微を、非常にうまく演じていたと思うよ。オールデンと私は、この2つの考えについてよく話し合ったものさ」と、ハワードは明かしてくれました。

 新しいハン・ソロに、ハリソン・フォードの一部が乗り移ることは当然といえば当然なのですが…。改めてこうして聞くと、とてもうれしいことです。

Source / ESQUIRE UK
Translation / Trans Mart
※この翻訳は抄訳です。