「スター・ウォーズ」シリーズの最新作、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を手掛けたJ・J・エイブラムス監督が、本作に第2デス・スター(宇宙要塞)のシーンを盛り込むことが必要と感じた理由について説明してくれました。 

 それは、オンラインメディア「エンターテインメント・ウィークリー」に掲載されたインタビュー記事の中でのこと。ここでエイブラムスは、「デイジー・リドリー演じるレイやアダム・ドライバー演じるカイロ・レンのような登場人物を、誰もが知るデス・スターの残骸と関わらせることがこの映画の象徴的な部分と言っていいでしょう」と説明しています。 

 「それはまるでお化け屋敷に入っていくような感じでした。興味ある場所に入りたくなるのは、自然なことですので」とエイブラムスは述べています。「これは自分たちよりも先に生まれた世代から重荷を押しつけられ、その重荷と悪戦苦闘しなくてはならない人間たちのストーリーです。そのため、文字通りこの過去の残骸に戻り、それと戦い抜かなくてはならないというのは、明らかなメタファー(隠喩、比喩の一種)のように感じられますが、同時に信じられないほど映画的な感じもするところです」と、エイブラムスは続けて話しました。 
 

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レイたちの目の前に立ちはだかる、第2デス・スター。

 
 
 第2デス・スターは、初代よりも大きく、さらに進んだ機能・性能を持つ宇宙の要塞で、旧三部作の三作目にあたる『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』で初めて登場しました。 
 
 パルパティーン皇帝が所有していた第2デス・スターは、ランド・カルリジアンほか数人の反乱軍兵士がその内部に飛び込み、反射炉の中核部分に衝突した際に破壊されていました。 
 
 そのときに第2デス・スターが破壊されたことで、ダース・ベイダーや彼のメンターだったパルパティーン皇帝も死んだと思われていました。しかし、パルパティーン皇帝は最新作に登場することになっており、その予告編には彼の姿も少しだけ出てきます。 
 
 ロングバージョンの予告編には、パルパティーン皇帝のナレーションの他に、レイとカイロ・レンがかつて皇帝の玉座があった部屋の中で、にらみ合っている場合もあります。

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 エイブラムスは前述のインタビューの中で、最新作の中にある故キャリー・フィッシャー演じるレイア姫の登場シーンについて、特集効果を使わずに済ませたことについても触れています。製作陣は特殊効果の代わりに、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の撮影時に撮られながら、結局、使われなかったシーンのフィルムを使ったのだそうです。 
 
 『レイア姫が亡くなった、あるいは彼女はどこか他の場所に行ったと言うのは、インチキをしているように感じられた』とエイブラムスは述べています。

 「その後、使われていなかったエピソード7(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)のシーンがあったことを私は思い出しました。それはこの(答えるのが)不可能な問いに対するあり得ない(はずの)答えを見つけたようなものでした」とエイブラムスは当時を振り返りました。 
 
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、2019年12月20日に日本公開予定。 
 

 

 

  
 

Source / Esquire UK
Translation / Hayashi Sakawa 
※この翻訳は抄訳です。