2018年の第70回エミー賞の授賞式はアメリカンジョークで始まり、受賞者発表とスピーチの繰り返しでした。そのまま穏やかな時間が過ぎていくかと思いきや、驚きのハプニングがこのたび発生したのです。でもそれは、喜ばしいハプニングでした…。アカデミー賞やトニー賞のTV中継の監督で知られるグレン・ワイスはなんと、壇上で長年の恋人ジャン・スヴェンセンに公開プロポーズを実行したのです!!

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 Director Glenn Weiss Just Proposed to Girlfriend Jan Svendsen at the 2018 Emmy Awards  

 バラエティスペシャル部門の監督賞を受賞したワイス監督は、受賞スピーチで娘たちに感謝の気持ちを伝え、また2週間ほど前に他界した母親に追悼の意を表明すると…。

 それから恋人ジャンへの思いを語りはじめます。

「なんで君のことを“僕のガールフレンド”と呼びたくないかわかるかい? 君を“僕の妻”と呼びたいからだよ」と、彼女に愛を告白したのです…。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 会場中のエンタメ界のセレブたちが大歓声をあげる中、ジャンは驚きの表情を浮かべたままステージへ登壇。

 すると監督は、67年前に彼の父が母にプロポーズした際に渡したという婚約指輪を彼女の左手薬指にはめ、「僕と結婚してください」と言いながら片膝をついたのです。

指輪を事前に用意していたということは、その場の思いつきで行動したわけではなさそうですね。その時の彼のスピーチ全文はこちら。

「まずは僕の娘たち、シドニーとテイラーに感謝の気持ちを伝えます。君たちが思うよりもずっと、僕は君たちを愛しています。それからジェン・トッドやマイク・ディ・ルカなど、米ABCで働く仲間たちにも、お礼を言わせてください。こうしてここに立てることは嬉しくもあり、ちょっぴり悲しくもあります。それは、この瞬間をずっと待ち望んでいた母が、2週間ほど前に他界したからなんです。心の傷は癒えていないし…たぶん、癒えることは一生ないでしょう。でも母は、これからもずっと僕の心の中で生き続けるはずです。母は生前、何事も前向きに考え、僕の彼女であるジャンの事が大好きでした。ジャン、君は僕の人生を照らす太陽だよ。母の言うとおり、君は僕にとって大切な存在なんです。なんで君のことを、“僕のガールフレンド”と呼びたくないか分かるかい? それはね、君を“僕の妻”と呼びたいからだよ」と。

「まだプロポーズはしていないよ。プロポーズはこれから。僕にもう少しだけ時間をください。この指輪は今から67年前、僕の父が母に贈った婚約指輪なんです。僕の妹&弟たち、先に言っておくけれど、これは勝手に盗んだものではないからね。僕がこの指輪を持っていることは、父さんも知っています。ジャン、ここにいる全員と天国にいる僕の母や君の両親が見守る中、君にこの指輪を渡したい。よかったら僕と結婚してください」

 そして、この愛にあふれるスピーチはこう締めくくっています。

「米国テレビ芸術科学アカデミー、ありがとう! そしてここにいる皆さんも、ありがとう!」

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 会場のオーディエンスも、ネットで中継を見ていた人たちも、この感動的なサプライズに心揺さぶられた人が続出。賞の結果そっちのけのお祝いムードに包まれたのでした…。

 なお、グレンのプロポーズに対し、ジャンの答えはもちろん「イエス!」 2018年の授賞式は2人にとって、一生忘れられないイベントになったに違いありませんね。末永くお幸せに!!!

From Good Housekeeping
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Courtesy of Hollywood Reporter
Translation / Reiko Kuwabara