タフなオフロード性能と、コンパクトなボディによる機動性の高さを兼ね揃えるスズキが誇る新型「ジムニー」、皆さん注目です。
Suzuki
「ジムニー」は、1970年に軽自動車で唯一となる四輪駆動車として発売して以来、タフなオフロード性能とコンパクトなボディによる機動性の高さにより、さまざまな作業現場や山間部、積雪地の重要な交通手段として支持されてきました。
そんな「ジムニー」が、このたび20年ぶりに全面改良を行って、SUVクラスに新たな旋風を巻き起こしそうです。
新型「ジムニー」開発にあたって掲げられたコンセプトは、「本格的な4WD性能と無駄のない機能美を併せもつコンパクト4x4」。これを実現するべく、48年に渡って守り続けてきた伝統を継承しながら現代に求められる要件を満たすべく、新たな技術がふんだんに盛り込まているのです。
ボディは、梯子型に組んだ頑強なラダーフレーム構造を継承。
一見すると従来型と変わらない骨格ですが、20年前にはなかった素材を用いるとともに、X(エックス)メンバーと呼ばれるクロスメンバーを前後に加えることで、ねじり剛性は従来型比で約1.5倍にまで向上しています。
車体とラダーフレームをつなぐボディマウントゴムも新設計され、強靭さはそのままに、従来型で懸念されていた乗り心地も改善されているのです。
さらに足まわりは、3リンクリジットアクスル式サスペンションという構造を継承しながら各部品の最適化を図ることで、凹凸路で優れた接地性と大きな対地クリアランスを確保。オフロードでの走破性が、ここで大幅に向上していることも見逃してはいけません。
本来のもち味である4WD性能はどうでしょう。
路面状況に合わせて、2WDと4WDを切り替えて走行できる機械式副変速機付きパートタイム4WDを採用しています。また、電子制御のブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備することで、さらなる進化を遂げました。ブレーキLSDトラクションコントロールは、悪路でスタックしたときなどに空転した車輪にだけブレーキを作動させ、反対側車輪の駆動力を確保するシステムで空転した車輪にだけブレーキをかけ、一方の車輪の駆動力を確保することで高い脱出性能を実現するという機能です。
走りにおいては、半世紀におよぶ「ジムニー」ならではのこだわりと技術を継承しながら、本格オフローダーとしての能力がとことん磨き上げられたことが伺えるでしょう。
ではスタイルのほうは…。
「プロの道具」をデザインコンセプトとし、機能に徹した、飾らない潔さが追求されています。走行中に車両の姿勢や状況を把握しやすいスクエアなボディをベースにしながら、面の剛性を高める造形、降雪時に雪がたまりにくい凹凸が少ない形状を加えた合理的な作りによる機能美を表現。
スクエアなフォルムとしたことが功を奏し、車内は乗員の頭上や肩まわりの空間が広くなり、快適性が高められているとともに荷室容量も拡大されるなど、軽自動車規格という制約のなかで幅広いニーズに対応できる能力を身に着けているのです。
軽自動車でありながら、本格オフローダーという世界でも類を見ない…まさに唯一無二の存在として認知されているジムニー。ですが、街なかでの使用に特化したクロスオーバーSUVが市場を席巻している昨今では、その無骨さはやや時代遅れの感があるのは否めません。
しかしながら、この新型「ジムニー」が目指した方向性には、市場の動向に媚びようという考えは一切見受けられません。むしろ「ジムニー」らしさを突き詰めた「プロの現場に耐えうる本物の道具」であることに注力する、いわば原点回帰ともとれるクルマ作りには、「ジムニー」が辿ってきた48年の歴史的な重みを感じることができるのです。
本格オフローダーとして、いささかのブレもない、実に潔い割り切りを感じさせるクルマ…ですが、それが「ジムニーのジムニーたる所以」であり、唯一無二の存在である証でもあるのです。
卓越した4WD性能や実用性、個性的なデザインに加え、安全性の向上も図られたこの新型「ジムニー」。どんな道も躊躇なく突き進むことができる小さな本格オフローダーが、皆さんの人生を心身ともに広げてくれるきっかけになることは間違いないでしょう。
【動画】スズキ「ジムニー」#1
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最初に「ジムニー」の動画から、大自然の中にも映える走行シーンを確認してみてください。
スズキ「ジムニー」#2
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雪道を走行する「ジムニー」。悪天候でも頼もしい強さを誇っており、頼もしい1台です。
スズキ「ジムニー」#3
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レトロ風で、潔いほどにシンプルなインテリアデザインが男心をそそります。どこか懐かしく、新車でも長年ともにした相棒のように手に、そして生活全体にフィットすることでしょう。
スズキ「ジムニー」#4
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「ジムニー」の内観はこちら。しっかりと大人4人が乗車できるので、気の合う仲間たちとのアウトドアパーティーの足としてぴったりです。
スズキ「ジムニー」#5
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後部座席を倒せば、広々としたラゲージスペースに変身。たくさん収納できるため、アウトドア好きには嬉しいポイントです。リヤシートを倒せば、大容量352L(ラゲッジボックスを装備するXC、XLの場合の数値です。XGでは377Lに)の荷室スペースが広がります。開口部も大きく、荷物の積み下ろしもスムーズです。
スズキ「ジムニー」#6
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「ジムニー」のフロントデザイン。コンパクトなボディに、逞しくも真摯な顔立ちが印象的です。「ジムニー」らしさの象徴である、5スロットグリルと丸型ヘッドランプ & 独立ターンランプが堪りません。
スズキ「ジムニー」#7
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「ジムニー」のリアデザイン。近年、スペアタイヤを後ろに取り付けるSUVが減っていますが、「ジムニー」にはしっかりと。
スズキ「ジムニー シエラ」#1
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基本構造は「ジムニー」と共通としながら、軽量かつコンパクトで燃費性能に優れた新開発の1.5Lエンジンを搭載した登録車(白ナンバー)版が「ジムニー シエラ」です。ボディサイズに制約がある軽自動車の「ジムニー」とは異なり、力強く張り出した樹脂のオーバーフェンダーやサイドアンダーガーニッシュによって、力強さがより強調されています。
スズキ「ジムニー シエラ」#2
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「ジムニー シエラ」の走行シーン。こんな悪路でも、力強さを発揮してくれます。
【動画】スズキ「ジムニー」のオフロード走行
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スズキ新型「ジムニー」のオフロード走行の動画をご覧ください。
【モーグル編】
【ロック編】
◇詳細
スズキ「ジムニー」
販売価格/
ジムニー:145万8000円~184万1400円
ジムニー シエラ:176万400円~201万9600円
●お問い合わせ先
スズキお客様相談口
TEL 0120・402・253
http://www.suzuki.co.jp
Text / Koji Takahashi
Edit / Shun Yamanoi