「ポンティアック」が“389V8エンジン”を導入したのは、1959年のこと。その後、1966年まで採用されたエンジンですが、その頃には「GTO」の定番エンジンとなっていました。

 そして1964年…2バレル3連装ローチェスター・キャブレターを携えたトライパワーから、348馬力を繰り出す変則的なエンジンが発表されました。さらに翌1965年には、12馬力のパワーが上乗せされ、フォードとクライスラーの間に割って入ることとなったのです。

 このトライパワー・3連キャブエンジンを搭載した「GTO」を購入したオーナーには、リミテッドスリップデフ(LSD)およびメタルライニングのブレーキシューを装備したドラムブレーキなど、追加装備するオプションも提供されていました。

 それらをフル装備してしまえば、「残る課題は反応の遅いステアリングのみ」ということになります。

 しかしながら当時を振り返ってみれば、米国モータースポーツ誌『Road & Track』に掲載された次の広告に見て取れるように、「ポンティアック」のステアリング・レシオ(ステアリングギア比)など問題にする人など当時はどこにもいませんでした。少なくとも、360馬力のパワーがボンネットの中に潜んでいると知った後には特に…。

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 今回、「Hagerty社(=旧型エンジンの完全復活を手がける工房)」が手元に揃えたのは箱一杯の389のエンジン部品、そして、大きなヒビの入ったシリンダーです。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Rusty parts to running engine: Pontiac GTO V-8 engine time-lapse | Redline Rebuild - S2E4
Rusty parts to running engine: Pontiac GTO V-8 engine time-lapse  | Redline Rebuild - S2E4 thumnail
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 それでは、ダヴィン・レコウ氏による数カ月に及ぶ仕事を、10分間に編集した魔法のような動画でお楽しみください。

 あなたのトライパワーの復活を祈ってます! 



 
From Road & Track
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。