今知っておきたい世界の自動車業界のトピックを、ざっくりお届けする【WORLD CAR NEWS】。今回はランボルギーニ・ドゥカティ・ブガッティの将来と、先行予約が開始されたハマーEVの売れ行き、2021年シーズンのWRCスウェーデン大会についてのニュースをお届けします。

フォルクスワーゲン、ランボルギーニとドゥカティを手放さないことを発表

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Jeremy Moeller//Getty Images

 コストの削減と電気自動車への多額の投資の必要性から、フォルクスワーゲングループは傘下に抱えるランボルギーニ、ドゥカティ、ブガッティの一部を分離することを検討していることは、以前のWORLD CAR NEWSでもお伝えした通りです。

 そして2020年12月15日(現地時間)未明、フォルクスワーゲングループはランボルギーニとドゥカティを分離することなく、今後もグループの一員とする声明を発表しました。一方、ブガッティについては特別な言及はされていません。ブガッティをクロアチアの有力電気自動車メーカーであるリマックへの売却交渉を進めているのではないか? とする報道もあります。

 さらに、ベントレーをアウディの管理下に置くことも併せて確認されました。今後はアウディと多くのテクノロジーを共有し、ベントレーのピュア電気自動車の開発なども行われる予定となっています。

「ハマーEV」、先行予約だけで1万台を突破

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
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 GMCは、新型「ハマーEV」の先行予約を開始しました。GMCはまだ正式な数を確認していませんが、「デトロイト・フリー・プレス」によると、先行予約された数は少なく見積もっても1万台以上に達するとのことです。

 この情報はGMC副社長であるダンカン・アルドレッド氏と、カーディーラーの会議の中で明らかにされました。全GMCディーラーの約半数が、「ハマーEV」に加えて「ハマーSUV」や「シエラピックアップ」などのGMCが計画している将来の電気自動車を販売するため、14万ドル(約1450万円)前後の設備投資を行う見込みとのことです。

 ちなみに、「ハマーEV」が1万台以上の予約注文を受けているということは、GMが誇るミシガン州デトロイトにあるEV専用工場「ファクトリー・ゼロ(旧デトロイト・ハムトラムク)」では、すでに1年分の生産が保証されているということになります。

2021年のWRCスウェーデン大会が中止に

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Massimo Bettiol//Getty Images

 2021年の世界ラリー選手権(WRC)は、開始前からすでに大規模な開催中止が生じています。言うまでもなくそれは、新型コロナウイルスのパンデミックによるものです。モータースポーツを中心とするカーメディア「オートスポート」によると、スウェーデンで発生した新型コロナウイルスの影響で、ラリースウェーデン2021は中止になりました。

 12月18日現在、2021年2月11日から14日にかけて予定されていたスウェーデン大会の代替開催地を探しているとのこと。ちなみに2021年シーズンのWRCは、2021年1月21日のラリー・モンテカルロで開幕する予定となっています。

Source / Road & Track
Translation / Esquire JP
※この翻訳は抄訳です