- Lego Ideasは、レゴファンが製品化を期待してオリジナルのモデルを提出することができる公式プラットフォームです。
- サイトに掲載された初のテスラ「サイバートラック」であるこのモデルは、インスタグラムで22万2000人のフォロアーを持つアカウント@BrickinNickによるもので、たった3日間で最初の1000票を集めました。
- 例え1万票集まったとしても、レゴ社が自動的に製品化を行うわけではありません。が、現在のところ「サイバートラックが製品化される可能性はかなり高くなっている」のは事実です。
テスラ「サイバートラック」は賛否両論ですが、1万人のレゴファンはプラスチックのブロックでできた組み立て可能なバージョンのこれを欲しがっているようです。この1万人が欲しがる…というのは、あるファンがつくったコンセプトモデルであり、Lego Ideasでそれだけの票数を集めたということ。同社の公式チャンネルでは、ファンが製品化を願ってアイデアを提出することができるのでした…。
1万票集めたとしても、そのモデルが製品化・市販化されるという保証がなされているわけではありません。ですが、レゴ社の社員は提出されたモデルをきちんと精査し、製品化の検討を行っているようです。
モデルをつくったのは、有名なレゴビルダーのBrickinNickさん。Lego Ideasには他にも「クマのプーさんとティガー」のプロジェクトを掲載しており、そちらは2019年6月から1700票を集めています。このペースと比べて、「サイバートラック」はたったの3日で1000票を集めたというのだから驚きです。
「サイバートラックが発表されたとき、驚くほどの反響や議論が巻き起こりました。発表からたった1週間でプロジェクトを完了させたので、票が一気に集まったのだと思います」と、BrickinNickさんは『Car and Driver』誌に話しています。
BrickinNickさんは以前から、テスラと近未来的なデザインのファンであり、自身のTwitchチャンネルで行なった24時間のライブストリーミング中には、「何度も試行錯誤しながら、このサイバートラックをつくり上げた」と話しています。ちなみにヘッドライトの部分は10回もつくり直し、やっと満足いくデザインになったそうです。
「実は、何度も諦めようと思ったんです。それくらい組み立てるのが難しかったんです。金属と違ってレゴは、好きな方向に曲げることができません。なのでブロックの組み合わせを考え、サイバートラックのカタチに合わせてつくるのはそう簡単なことではないとがわかりました」とのこと。
Lego Ideasには他にも、サイバートラックのモデルが挙がっています。ですがなによりも、やはりいち早くつくったことが注目を集めた理由でしょう。「私のモデルは他のプロジェクトよりも大きいので、サイバートラックのカタチや細かい機能なども再現することができました」とも語っています。
そしてBrickinNickさんは、自身が挙げたモデルの人気が上がっているのを受け、ハンマーと金属の玉を手に持ったテスラCEOのイーロン・マスク氏とデザイナーのフランツ・フォン・ホルツハウゼン氏のミニフィギュアを付けるという粋なアイデアも追加しています。そしてさらには、テスラが同時期に製造した電動クワッドバイク全地形対応車両「CyberQuad ATV」のミニチュアもレゴでつくっています。
サイバートラックのレゴキットが製品化されるかどうかはまだわかりませんが、BrickinNickさんはミニチュア版のサイバートラックの組み立て方をすでに公開しているので、家にレゴをお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。
また、腕に自信があるという方はオリジナル版を組み立てているタイムラプス動画があるので、真似してみることもできます。本物のサイバートラックが完成し販売し、さらには入手するに至るまでよりも、かなり早く手にすることができるでしょう。例え不器用な人がつくったとしても…(笑)。
Source / POPULAR MECHANICS
Translation / Yuka Ogasawara
※この翻訳は抄訳です。