オスカーにはノミネートがなかったものの、話題沸騰中のエメラルド・フェンネル監督最新作『Saltburn』(Amazonで配信中)。主人公はオックスフォード大学の問題児オリバー・クイック(バリー・コーガン)。人気者の同級生フェリックス(ジェイコブ・エロルディ)と親しくなりますが、やがて2人の友情はオリバーを強迫観念へと駆り立て悲惨な結末を迎えることになります。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Saltburn | Official Trailer
Saltburn | Official Trailer thumnail
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知らない人もいるかもしれませんが、この作品は目をそらし難い生々しいシーンがいくつかあることで知られています。その1つが墓場でのシーン。まだ観ていない人のためにネタバレはしたくないのですが、オリバーが墓地の土の上に横たわり、エロティックな行為に及ぶのです。US版『Esquire』のYouTube企画「Explain This」でコーガンがこのシーンについて振り返り、語ってくれました。その場にいたスタッフの反応について聞かれると、「少しの間、みんな無言だったと思う」と答えています。

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「それに泥だらけになった。あの映画のために、クレイジーなことをたくさんしたよ」とコーガン。しばらく黙って考えるとこう続けました。「いま観終わった人に、僕が何を言ってもちゃんと聞いてもらえないだろうね。ああいうシーンを観たばかりだったちしたら…」と、確かにそうでしょう。

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Leon Bennett/GA//Getty Images

墓場でのある意味コミカルなシーンを経験した今、コーガンはすでに次のプロジェクトのことを考えています。「ラブコメがやりたいんだ。僕は果たして面白い人間なのだろうか? それにロマンティックな人間なんだろうか? それが問題なんだ」と言います。

コーガンが観客のハートを射止めるのは、それほど難しいことではないでしょう。なんと言っても、死体を思いながら愛の行為に至るというスキャンダラスなシーンを観ても、観客は彼の魅力に抗えないのですから。

それでも彼は、そういった視聴者の不可解な反応について健康的なユーモアのセンスで対応します。「猟奇的なキャラクターからは離れて、『まだ誰か僕のことを好きでいてくれるかな?』って確認したいんだ」とジョークを飛ばし、こう続けました。

「…多分そんな人はいないだろうね(笑)」

まだ観れていない人は今すぐ、Amazon Primeで彼の体当たりの演技をご覧ください。しかしながら、公共交通機関に乗車中の視聴はあまりおすすめできませんが…。

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Translation / Yoko Nagasaka
Edit / Minako Shitara
※この翻訳は抄訳です

From: Esquire US