ダニエル・クレイグが6代目ジェームズ・ボンドとなってからというもの、「007」シリーズは明らかにダークで生々しさのあるものとなり、作者イアン・フレミングが小説で描いた「規格外のスパイ」を表現して余りあるシリーズとなりました。
その証拠として、2006年に公開された彼の「007」デビュー作である『007 カジノ・ロワイヤル』でも明白です。当時37歳だったダニエル・クレイグは、撮影中に歯を2本損傷するという事態に見舞われました。
アクシデントが起きたのは、プラハで撮影中だった格闘シーンでのこと。「サンデー・ミラー」紙は情報筋の話として、「彼は口を手で覆ったが、指の間からは血がしたたり落ち出し、大変な様子だった」と報じました。「それでも、彼は大騒ぎすることもなかった」とのことです。
治療のためロンドンから歯科医が駆けつけ、差し歯を施しました。その後保護具を付けて、格闘シーンを再開したそうです。「ミラー」紙によれば、ケガは映画の撮影には影響しなかったということです。
写真:2006年2月、プラハで『007 カジノ・ロワイヤル』撮影中の1コマ。格闘シーンで、前歯2本を損傷。