故ジョン・F・ケネディ元大統領の大好物「魚のチャウダー」
今では24時間休みなしにニュースが流れる時代になっています。が、世の中がそうなる以前には、大衆は大統領一家の日々の動向に魅了されていました。
「ボストン・グローブ」紙によると、身体に障害をもっていた若い女性が故ジョン・F・ケネディ元大統領(以下、JFK)に手紙を送り、「好物の食べ物は何か?」と尋ねたことがあったそうです。このとき、手紙を受け取ったJFKの側近は「どうか彼女に返事をしてあげてください。彼女は(JFKからの返信を受け取ったら)非常にハッピーになるでしょう。ただし、返信のなかでは彼女の障害のことには一切触れないように願います!」、と記したメモをJFKに渡したそうです。
そしてハッピーなことに、JFKのその補佐官は、このメモを受け取とると女性に返事を書きました。そして、そこにはJFKの好物であるスープのレシピまでも記して、教えてあげたのです。
その手紙は、いまもJFKライブラリーに保存されています。そのおかげでわれわれ後世の者たちも、そのニューイングランド名物「魚のチャウダー」の作り方を知ることができ、味わうことも可能になっているのです。それでは皆さんも、ここで実践してみてください。
JFKの好物だった魚のチャウダーの作り方
■レシピ
- ハドック(鱈の一種):約900グラム)
- 豚肉の塩漬け(サイの目に切ったもの):約900グラム)
- タマネギ(きざんだもの):2個
- ジャガイモ(大きめ、サイの目に切ったもの):4個
- セロリ(みじん切り):1カップ
- ローリエ(月桂樹の葉、砕いたもの):1枚
- 塩:1さじ
- コショウ(挽いたばかりの新鮮なもの)
- 牛乳:約1リットル)
- バター:2さじ(小さじ)
■作り方
- 鱈と水2カップをスープ鍋に入れ、15分間火にかけます。その後水気を切り、煮汁を保存します。鱈は骨をとりのぞいたら、いったん脇に置きます。
- ベーコン状になった塩漬けの豚肉をスープ鍋の中に入れ、カリっとするまでソテーします。塩漬け豚肉がカリッとなったら、スロットスプーン(穴あきスプーン)で取り出し、脇に置きます。
- 次に鍋の中に残った塩漬け豚肉の油を使って、タマネギをきつね色になるまでソテーします。キツネ色にソテーできたらスープ鍋の中に鱈、ジャガイモ、セロリ、ローリエ、塩、コショウと加えていきます。
- 次に、スープ鍋には鱈の煮汁を入れ、カップ3杯分のスープができるよう沸騰したお湯を加えてゆきます。加え終わったら、30分間とろ火にかけます。そのあとに牛乳とバターを加えたら、さらに5分間煮ましょう。ソテーしておいた塩漬け豚肉の細かく切ったものをチャウダーに散らしたらでき上がりです。
動画レシピ
それでは、この「魚のチャウダー」の作り方を動画でご覧ください。そして、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Source / ESQUIRE US
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。