泌尿器科医であり外科医でもあり、また性の健康教育者であるレナ・マリク博士は、人々がより健康的で充実した性生活を送るのを手助けすることを目的としたコンテンツを作成しています。
そんな彼女は、高齢になってからのセックスが取り上げられており、その中でマリク博士が引用している調査では、老後もセックスを楽しみ続けている人々は「上手に歳を取ること」ができていて、全体的により幸福な生活が送れている傾向にあることが示されています。
◇老後もセックスを楽しみ続ける3つの留意点
しかしその一方で、65歳以降の人々ではセックスの満足度が全般的に低くなることを示した研究もあるそうです。マリク博士はここで、考慮すべき3つの重要な要素があると説明しています。
ひとつ目は、「あなたが孤独な、あるいは孤立した生活を送っているのであれば、その方面の満足度が低くなるのもうなずける」ということです。
「これは、人口の高齢化が現実に直面している問題です。非常に多くの人々がだんだん孤独になっていて…それが彼らの健康に影響を与える可能性があります」と、マリク博士は言います。
ふたつ目は、セクシュアリティと活動的な性生活を重視している人々のほうが、性生活が満足していると答える場合が多いということです。これも完全に理にかなっています。
「あなたが性の健康を優先させていれば、性生活に満足するか、満足する方法を見つける努力をする可能性がより高くなります」とマリク博士。
そしておそらく最も重要なことは、ジェンダーによって差があることに注意しなければならない点です。
「女性のほうが、一般的にセックスに満足しにくいと言われています。女性は閉経後に多くの変化を経験します。そして、それらの変化によって引き起こされるさまざまな不快感、乾燥、性欲の喪失などが、性的な活動を行う際に欲求や楽しさを感じない原因になっている可能性があります」。
◇解決案・アドバイス
マリク博士は、そんなふうに感じている65歳以上の女性に対し、そのような症状について泌尿器科医か婦人科医に相談するようアドバイスしています。
性欲の向上や不快感の減少に効果のある選択肢は、たくさんあるのですから…。
またマリク博士は最後に、「性的な満足は、とても大事なことです。65歳以上だからもう、セックスは重要ではない…ということにはなりません」と締めくくっています。
Source / Men’s Health US
Translation / Satoru Imada
※この翻訳は抄訳です。