世界中には、まだ見ぬ美しいスポットが数限りなくあります。身体の奥底から湧き上がる好奇心を満たすために、また、そこの新たな人生を見出すかのように私たちは旅に出て、そこでの体験を通じて人生のモチベーションを上げようとするのかもしれません。または底知れぬリラックスを求め、リフレッシュの好機として…。

 ところがもしかすると、あなたの旅先候補リスト中には、絶対におすすめできない旅行先が入っているかもしれない…そんな心配が頭をよぎります。実は世界には、呪われているとしか思えない土地、危険生物しか生息していない島、凶暴な原住民が暮らす島などなど…挙げればキリがないほど存在しているのです。

 そこで、これから春にかけて旅をするに絶好のシーズンとなる前に、絶対に行ってはならない…とても危ない旅行先をご紹介しましょう。

エリア51/アメリカ・ネバダ州

エリア51
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 行ってはならない旅行先のリストを作成するのであれば、まずは、ネバダ砂漠にあるアメリカ空軍の軍事基地である「エリア51」をリストアップしないわけにはいきません。SFファンなら、「いつかは行きたい」と思っているかもしれません。

 この地は2013年に、米国政府がその存在を正式に認めるまで、謎に包まれたままでした。現状分かっていることは、ラスベガスの北西約 200km付近にあるアメリカ空軍の極秘軍事区域であり、正式名称は「グルーム・レイク空軍基地」。

 前述のとおり2013年になって、情報公開請求に基づきアメリカ中央情報局(CIA)が資料を公開するというカタチで、「エリア51」の存在を公式に認めたばかり。合わせて、ネバダ州内の所在地を記した地図も公表しています。ただし、そこには宇宙人や宇宙船に関する記載は当然ですが、ありませんでした…。

 ここでは、アメリカ軍機密の数々のテストが行われてきたと考えられています。ですが、実際にどのようなことが行われているのかは、依然謎のままです。付近ではUFOの目撃情報も多く、「宇宙人の極秘研究が行われているのではないか?」という噂も立つほど、いまだに謎の多い地域と言えます。「実際は、ステルス機の研究をしていた」、「そのステルスの技術の宇宙人から学んだ」などなど、噂が噂を呼んでいます。

 現在、SFファンやUFOマニアの方々に向け、「エリア51」付近を見学するミステリアスツアーも組まれています。そこまでの範囲で、宇宙の不思議なパワーを体感しようと試みるのはいいかもしれません。でも実際、そのツアー内のルールは決して破らないようにしてください。

 なにせ付近には、「無断侵入者は射撃される」「撮影禁止」などといった警告看板がずらり…。実際に近くをうろついたり撮影をしていると、直ぐに警備員が飛んで来て、警告を発するほど厳重な立入禁止区域となっていますので…。

ポヴェーリア島/イタリア

ポヴェーリア島/イタリア
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 北イタリアのヴェネツィアとリダの間にあるこの小さな島は、数々の惨劇に見舞われました。その暗黒の歴史は14世紀にまでさかのぼります。当時、ヴェネツィアではペストが大流行していました。この時代のペストは致死率が60~90%という恐怖の病。世界で1億人以上が亡くなり、黒死病とも呼ばれ猛威を振るっていました。

 イタリア本土から近いこともあり、ペスト感染者を隔離するための病棟がポヴェーリア島につくられ、感染者はこの島に隔離されるようになってしまったのです。この隔離政策は1348年から1793年まで続けられました。

 近隣住民たちも「島の土壌の半分は死者の灰」と口をそろえると言います。その後、精神病棟も建設され、精神を病んだ患者を収容する施設ともなりました。その際に拷問が行われたなどの噂も立ち、1968年には病院が閉鎖。そういった歴史の影響からか、「世界でも有数の心霊スポット」の1つとして知られるようになりました。

 現在は立ち入り禁止となっています。

北センチネル島/インド領アンダマン諸島

北センチネル島
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 透明な海、美しいサンゴ礁、真珠のような白いビーチ…。

 ここ北センチネル島はベンガル湾のアンダマン諸島の一部で、まるで絵に描いたかのような南の島。それでも、世界で最も危険な島の1つとしても知られています。

 6万年前からこの島に住んでいる300人ほどの先住民センティネーゼ族は、「地球上で最も暴力的な部族」と考えられています。暮らしぶりは非常に原始的。まだ火を発見することはなく、地球上で最後の石器時代の種族の1つとされています。

 センティネーゼ族は外部との接触を拒否しており、漂流した人や上陸した人が殺害される事件も起きています。現在、島の半径5km以内は立ち入りが禁止されています。

ケイマーダ・グランデ島/ブラジル

ケイマーダ・グランデ島
Bruno Kurtz

 ここはブラジル南部、大西洋に浮かぶ無人島です。この島が危険なのは、先住民が凶暴というわけでもなければ、暗黒の歴史があるわけでもありません。ただ、蛇が住んでいるだけなのです。

 この島を占拠している数千匹の蛇は、「ゴールデン・ランスヘッド」。即効性のある猛毒を持ち、その致死率は90%とも言われています。噛まれると傷のまわりの肉が溶けてしまうのだとか…。

 もちろん、その蛇は世界で最も危険なヘビの1種とされています。この島はブラジル海軍と科学者を除いて、上陸が禁止されています。

スルツェイ島/アイスランド

スルツェイ島
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 アイスランドの南海岸に位置するこのスルツェイ島は、地球上で最も「若い場所」の1つです。つまり、1963年の海底火山の噴火で出現した無人島なのです。今も原始的な自然が広がっています。2008年にユネスコの世界遺産に登録されています。

メジゴーリエ/ロシア

メジゴーリエ
Viralxfiles

 メシュゴーリエは、バシコルトスタン自治共和国にある神秘的で閉鎖された都市。1994年までその存在が公にされませんでした。

 ロシアの閉鎖都市の1つと考えられていて、「核施設をはじめとする秘密プログラムに使用されているのではないか?」と疑念を持たれています。一般人の立ち入りは禁止されています。

バンガール砦

バンガロール砦 
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 インドのラージャスタン州にあるバンガール砦は、謎、神話、噂に満ちた建造物です。古くからの言い伝えで呪いや魔術が掛けられた場所と信じられていて、超常現象や幽霊に最も遭遇しやすい場所の1つと目されています。

 日中は観光も可能ですが、ここで一夜を過ごすと二度と戻れなくなると言われており、日没後の入場はインド政府によって禁止されます。

Source / Esquire NL
Translation / Esquire JP
※この翻訳は抄訳です。