『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを手がけたルッソ兄弟(アンソニー・ルッソとジョー・ルッソ)が、マーベル・コミックスとDCコミックスとの間で繰り広げられた競争を描いた新たなドキュメンタリー・シリーズをプロデュース中とのこと。現在、製作準備を進めているようです。

preview for Marvel MCU Phase 4: Movies, TV Shows, Heroes we'll see and 'Everything You Need To Know'

 
 
 『Slugfest(原題)』と題されたこの新シリーズは、「画期的かつ創造的なふたつの企業が切磋琢磨した軌跡を追う」という内容のもの。このふたつの企業とは、コミック分野の巨大企業に成長したマーベル・コミックスとDCコミックスのこと。 
 
 この映画では、「競争心とクリエイティブな才能をエネルギーにして、頂点を目指した2社の競争」の様子が描かれます。このような競争から生まれたのが、不屈のアメリカ的産業なのです。この映画の中では、社会的には無視された存在であった創業時から、文化に大きな影響を与える神話を確立するまでが描かれます。

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Marvel Studios
マーベル・コミックスの人気ヒーローの1人、スパイダーマン。

 
 
 この新シリーズを手がける監督は、ドン・アーゴットとシーナ・M・ジョイスの両監督。「Slugfest: Inside the Epic, 50-year Battle between Marvel and DC(原題)」という書籍にヒントを得てつくられる同シリーズには、1970年代にあった両社の相乗り企画(その第一弾ではDCコミックスのスーパーマンとマーベル・コミックスのスパイダーマンが一緒に登場)についての裏話など、舞台裏の話が盛り込まれるそうです。 

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Warner Bros.
DCコミックスの主要ヒーローと言えば、スーパーマン(写真)とバットマンです。

 
 
  このドキュメンタリー・シリーズに対して、製作のゴーサインを出したのはモバイル向けショートビデオ配信プラットフォーム「クイビィ(Quibi)」。正式な全米公開日は2020年4月6日となっています。 
 
 ルッソ兄弟は、近年もっとも大きな成功を収めたマーベル作品である『アベンジャーズ/エンドゲーム』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『キャプテン・アメリカ/ザ・ウィンター・ソルジャー』、そして『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を手がけた監督。ですが、マーベルとの関係は、すでに終わったとされていました。ですが最近になって、ふたりは『X-MEN』もしくは『ファンタスティック・フォー』の次回作をつくるために、マーベルへ戻る可能性があることを認めていたところでした。 

 

 
 
 
Source / Esquire UK 
Translation / Hayashi Sakawa 
※この翻訳は抄訳です。