マーベル・スタジオ初のダーク・ヒーローによるインターネットテレビドラマシリーズ「ムーンナイト」Disney+で観るに出演するオスカー・アイザックに対し、「エスクァイア」US編集部は動画インタビューを実施。その作品で共演するイーサン・ホークとの友情について語ってくれました。

オスカー・アイザックEsquire独占インタビュー【動画】

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
オスカー・アイザック独占インタビュー(日本語字幕付き)|Explain This(これを説明して)| Esquire Japan
オスカー・アイザック独占インタビュー(日本語字幕付き)|Explain This(これを説明して)| Esquire Japan thumnail
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この「ムーンナイト」シリーズ で現状、われわれが実感していることは「観ていて楽しい」という以外何があるでしょう。それは、このドラマの物語の中心人物である主役のスティーヴン・グラントでありマーク・スペンサーでありジェイク・ロックリーであり、つまりムーンナイト(オスカー・アイザック)と、悪役のアーサー・ハロウ(イーサン・ホーク)がこの物語を楽しんで演じているところが見て取れるところです。

その裏づけとして、アイザックは2022年3月に公開されたエスクァイアUS版のカバーストーリーとともに、上で紹介している動画シリーズ「Explain This」エピソードの両方でホークとの友情について語っています。

「アイザックがいかにホークを『ムーンナイト』の現場に引っ張り込んだのか?」というワイルドな話を知るには、この「Explain This」エピソード(日本語字幕付き)を観るべきでしょう。「なぜワイルドか?」と思っている人のために説明するなら、ここで話題になっているのがマッシュルームでトリップしたときのことだからです。そんな危ない場面を、私たちに教えてもいいのでしょうか? 真相はいかに…。


アイザックは(前述のカバーストーリーのライティングを担当した)エチオピア系アメリカ人作家マーザ・メンギステ(Maaza Mengiste)に対し、この物語を打ち明けています。そこではメンデステによって、実に美しい表現がなされているのでぜひお読みください。

アイザックとイーサン・ホークは『ムーンナイト』のリハーサルが休みに入ると、二人でハンガリーの湖畔に滞在していました。ふたりは草の上に寝そべり、太陽の陽射しを浴びながらマッシュルームでトリップしていました。そこで背後から聴こえてくるインディーロックバンドフォスフォレセント(Phosphorescent)のライブアルバムの調べは、たぶん誰かのスマホから流れているのでしょう。なにもかもが開放的で、まぶしく輝き、不快さは溶けて消え去り、太陽から流れ出る光が星のように降り注いでいたのです。

そのうちオスカーは再び海に浮かび、故郷の母の家へと向かったようです。彼は上昇と自由落下の中間地点に滞在し、想像力も湧(わ)き上がって神とコンタクトが取れると思えるほど…浮遊状態にあったのです。そこに音楽も聴こえてきます。空高く舞い上がり、ときにずきずきとした疼(うず)きを感じながらも、安定した穏やかさは継続しています。低音の深い鼓動、そして残響…さらに群衆の静寂を、その場所から確認していたのです。※日本語抄訳なので、メンデステ本来の英文の美しさは損なわれていることは否めません。英文で読みたい人はぜひ原文を。

「ムーンナイト」シリーズは2022年3月30日(水)から配信が開始され、同年6月までに第6話まで配信されています。その何本かを観れば、なぜアイザックとホークが親友になったのかが理解できるはずです。

作品の中で二人は、スーパーヒーローと悪役という対峙する関係にあります。ですが、彼らのやりとりによる化学反応は、映画『ブラックパンサー』におけるチャドウィック・ボーズマンマイケル・B・ジョーダン、あるいは映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』におけるトニー・レオンとシム・リウ域に達するほどの結果を出しています。

もちろん今回のシーズン1以降、「ムーンナイト」シリーズのキャラクターがどのような方向へと変容するか? それとも変容しないのか? に関しては現状誰も知る由もないでしょう。ですが、われわれとしては、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)がアイザックとホークをどんどん登場させてくれることを強く願みたいものです。

この機会に、ぜひともメンギステがイーサンから聴いた「アイザックが『ムーンナイト』における彼のパフォーマンスにもたらした魔法」について語ったエスクァイアUS版のカバーストーリーの残りの部分もご購読ください(英文ですが…)。

最後にその一部を、紹介しましょう。

「世の中には――マーベルの映画でも、その他の大会社の映画でも目にするけれど―お金を稼ぐことにだけに執着してしまうような俳優もたくさんいます」と、ホークは語っています。そしてこう続けます。

「そんな彼らは、自分の名声が上がるたびに電話を受ける回数も増え、どんどん大金を稼いでいくでしょう。ときに、自らを見失うこともあります。ですが、いずれは自分が本当に愛しているものへと戻るわけです。そんな中、オスカー・アイザックの場合はそんな成長期の迷いなどが全く感じられなかったのです。彼はこれまでに出会ったことのない独自のスタイルで、(人気上昇中にも関わらず)俳優という仕事に対して真摯に取り組んでいました」。

Source / Esquire US
Translation / Satoru Imada
※この翻訳は抄訳です。