「米国版2ちゃんねる」とも言われる「レディット(Reddit)」に投稿された、ある素朴な質問になんと5000件余りの返信が寄せられ、「すべての男性は立っておしっこをする」というよく知られている俗説について、白熱した議論が繰り広げられました。
◇ある悩みの投稿:「夫は座っておしっこをします。これって普通?」
「私の夫は座っておしっこをします。これって一般的ですか?」という投稿に、すぐさま、「男性によっては座っておしっこをする人がいる…これはなぜか」と、その理由を考えた多くの回答も寄せられたのでした。
「男性なら全員知っていますが…、男はときに朝起きて用を足しにいくと、おしっこが2つに分かれてしまう場合があります。女性にとっては信じられないかもしれません…(笑)。そういうときに便座付近を汚してしまう可能性を感じ、座るのではないでしょうか」というある男性の回答には、他の投稿者たちからは、「性行為の後は尿道の中で精液が乾くため、おしっこはよく2つに分かれてしまう」という指摘もありました。
現在アメリカにおいて、男性が座って用を足すということは、ごく自然に行われているようなのです。
男性が“座ション”を選ぶことには、多くの理由があるようです。そして、ある研究によって、予想していたよりも多くの男性がそうしていることがわかっています。
この研究データは少々古く感じるかもしれませんが、2007年のものです。ですが、こんな研究は頻繁にされるものではありませんので…これで良しとしましょう。それによれば、結婚している男性の42%が配偶者のプレッシャーにより、おしっこの際に座っているのです。
あるアメリカ人男性が、この内容の取材に答えてくれました。
クリスさんは「妻から『立っておしっこをしたいなら、トイレを絶対に汚さないって断言してから行って。そのあと、それが無理だってことを証明してあげるから…』と回りくどく言われました」。
「その後、完璧に狙いを定めていても汚れることがわかりました。おしっこの霧ができて、それが飛び散っているんですね。肉眼では見えなくても、その匂いは鼻をごまかすことはできません。それが毎日蓄積していき、ベタベタした床になり、黄色いシミをつくるわけです。誰もこんな掃除なんて、したくないですよね。だから…立っておしっこするなんて、すべきじゃないってことですよ」とのこと。
◇男性が“座ション”をする要因
他にも、男性が“座ション”をする要因は考えられます。
例えば、スマートフォンやソーシャルメディアが身近になったことで、座っておしっこをする人の数は、この10年間で確実に増えてきています。男性の皆さん、トイレの中でInstagramをスクロールするのに夢中になったことはありませんか? これは特に10代の方のほうが多いかもしれません。部屋で勉強せずに(勉強しながらでも)スマホを観ているだけで、ママに怒られるわけです。なので、安心してスマホを見ることができるのは、トイレぐらいなので(中にはトイレの滞在時間で察し、怒るママもいますが…)。
◇男の“座ション”の利点:健康面で良い効果
プラス面として、重要なことをここでお教えしましょう。それは…健康の上でも良いことが期待できるということです。
オランダ・ライデン大学医療センターの2014年に行われた研究では、「座った姿勢の方が“より好ましい尿の流動態のカタチ”を促進するため、より強い力で排尿できます。つまり座ってすることは、下部尿路疾患のような前立腺の問題を抱えている男性にとっては良いことなのです」という研究結果を発表しています。
当然のことながら、多くの年配の男性や、障害を抱えている男性、トランスジェンダーな男性にとっては、「立っておしっこをすることの必要性はない」ということを忘れてはいけません。言い換えれば、「そこには正解はない」ということになります。
◇日本の場合は?
最後に日本のメンズヘルス編集部でも、身近な男性諸氏にアンケートを実施したところ、8:2で“座ション”が優勢でした。理由は世界共通のようで、ある日本人男性は「女性と一緒に住んでいるので、音でバレるので怒られます。なので、座るようになりました。日本男児たるもの、仁王立ちで堂々と用を足したいものですが、時代の流れには逆らえません…」との回答。また、「バスルームが狭いので、座っておしっこをした方が単純に楽なんです」という男性もいました。これが実情のようです。
日本の男性諸氏の皆さん、あなたは「座り派」ですか? 「仁王立ち派」ですか?
Source / Men’s Health US
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。