ジョージ王子が入学したことで、一気に注目が集まったトーマス・バタシー校。イギリスでは「食育に力を入れている学校」としても知られ、創業1971年以来、旬の食材を使ったヘルシーな学校給食を毎日生徒たちに提供しているといいます。

Prince George 

 (多くの日本人にとっては、少々想像もつかないかもしれませんが…)かつて、イギリスの学校給食といえば、チキンナゲットや冷凍ピザなどの加工食品が多く、それによる肥満や食生活の乱れが問題視されていました。
 

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トーマス・バクシー校の外観。

 その後、かなり改善されたと言われてはいますが、このトーマス・バタシー校は突出したレベルとなっています。栄養バランスに対する意識の高さは、どの学校もかなわないとか…。

 献立表は3週間ごとに更新。さらに、その時々の天気にも合わせて、栄養士が日々献立の調整を図るそうなのです。

 午前中にはフルーツ、オーガニックミルク、水、焼きたてのフルーツパンなども軽食として生徒たちへ支給。ランチタイムには、なんと豪華ブッフェのような給食が登場するとのこと! サラダバーが毎日用意されているのはもちろんのこと、手作りスープも数種類から選べるという情報も…。

 定番メニューは、ラム肉とガーリックを使ったラグー、パフペーストリーで作ったターキー&ハムのパイ、それにモッツアレラチーズとバジル、トマトを挟んだパニーニ。さらに栄養バランスを考えて、フルーツ、野菜、パスタ、ライス、キヌアなどの食材も、きちんと摂れるよう工夫されているのだそうですからたまりませんね。

 それだけでは終わりません。お肉が苦手な生徒には、サーモンのサルサベルタソース添えや、ひよこ豆&ほうれん草カレーなどのベジタリアンメニューも用意されているということ。

 そして最後にはデザートも! ポルトガル風エッグタルトにイチゴをトッピングしたものから、オーガニックカスタードが甘くて美味しいココナッツスポンジケーキ、オートミールのオーブン焼き、レーズンクッキー、バナナミルクシェイクまで、とにかく種類が豊富。甘いものはちょっと…という生徒には、新鮮なフルーツやヨーグルトもちゃんと準備されているのです。

 これだけ給食が充実していたら、誰もが学校へ行くのが楽しみでしょうがないでしょう。(次ページにつづく)

ダイアナ元皇太子妃の教育方針にも通じる第一歩

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
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 ともあれジョージ王子、無事、学校に入学するまで成長したことを皆さんでお祝いしましょう。ラストに、これまでのジョージ王子の成長過程を、上の動画でご確認ください! 他国のプリンスながら、彼の今後の成長に目が離せません!

 ちなみにトーマス・バタシー校は、男女共学で生徒の母国語約19言語と多国籍な異例の学校。そして、学校の理念として最初に挙げているのは、「Be kind(優しくあること)」。キャサリン妃が目指す「王室の伝統にとらわれない子育て」、さらには2017年3月のスピーチで発言した「できる限り家族を大事にしなければいけません」という内容に則した学校選びの結果が、こちらだったわけですね。制服は、英国ブランドのアマイアキッズのものだそうです。

 一方、ウィリアム王子は地元紙のインタビューで、「ジョージにはごく普通の一般的な環境で育ってほしい」とコメントしています。これは母であるダイアナ元皇太子妃の子育てスタイル、「普通の感覚を身につけてほしい」にも合致しています。

 ともあれ、今後の教育方針の行方にも目が離せない方が多いのではないでしょうか!!

 
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『判明! ジョージ王子は学校で何と呼ばれる?』

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Photograph/Getty Images
Translation/Reiko Kuwabara