2018.09.20

 

「ポルシェ」製農業トラクターによる初レース開催!

今回で第6回目となる、世界のポルシェオーナーが大注目のイベント「Porsche Rennsport Reunion VI」。そして、その開催を目前に注目されているのが、なんとトラクターなのだそうです。

「ポルシェ」製農業トラクターによる初レース開催!
(C)FlickrNicolas de Camaret
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 米カリフォルニア州モントレーにあるサーキット「ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ」にて、ポルシェの新旧レーシングカーが一堂に会するイベント「Porsche Rennsport Reunion(ポルシェ・レンシュポルト・リユニオン」が2018年9月27日~30日の4日間で開催されます。
 
 前回の開催が2015年。今回4年ぶりの開催とともに…それ以上に2018年はポルシェ創設70周年という記念すべき年ということもあって、開催を前にポルシェファンを中心として世界的に大きな注目を浴びています。そこで今最も騒がれているのが、2018年8月24日にポルシェが発表した最後の空冷モデル、タイプ「993」の「911ターボ」。発表によれば、オリジナルパーツを用いてポルシェのレストア部門「ポルシェ・クラシック」が1年半の歳月をかけてタイプ993を現代に蘇らせたもの。この計画は「プロジェクトゴールド」という名でポルシェ創設70周年の節目を記念するとともに今後のEVの世界へと踏み出すポルシェにとっての重要な役割となる“伝統”のアピールということでしょう。
 そしてその実車が公開されるのが、このイベントだからなのです。そしてそのワールドプレミア後の同年10月27日に、RMサザビーズ主催のオークションにかけられる予定となっているのです。
 ここで、第6回の予告動画をご覧ください。


  
  
 このようなポルシェの伝統と革新を示す名車によって、多少は影を薄くされながらも決して紛れることなく注目されているマシンもあります。
 
 それがここで紹介する、ポルシェ製ディーゼルトラクターなのです。しかも、今回のイベントで2つのレースに参戦するとのこと。ポルシェと聞いて、「以前はトラクターを作っていたのか!?」というイメージをもっているファンも多いかもしれません。ですが、ポルシェが実際にトラクターを製造したいたことは…実はないのです。 
 
 創業者のフェルディナンド・ポルシェが第2次世界大戦前にトラクターを設計したのは確かです。が、1950年代前半にこれらのトラクターの生産が最終的に開始されたときには、さまざまな企業によるライセンス生産となっていたので、ポルシェ製のものは希少なものとなっているのです。だからといって、ポルシェが創設70周年というアニバーサリーを祝う6度目のレースイベントに、これらのトラクターが参戦してはならない…なんて誰も言えるはずはありません。文句なしの権利と権威がそこにはあるのですから…しかも今回は、実際にポルシェ製のトラクターがレースに参戦することになっているのです。
  
 カリフォルニア州のサーキット「ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ」の関係者は米国時間2018年9月6日に、今大会がポルシェ製トラクターにとって初の公式レースとなることを発表しています。そもそもトラクターですから、初めてと聞いても意外ではないことは確かですね…。
 
 ポルシェ製トラクターは2018年9月29日と同年同月30日のレースに参加予定となっていますが、これらのレースでは面白い方式がとられる予定です。
 
 1つは「ル・マン式スタート」という方式がとられること。
 
 これはスタートの合図とともに、ドライバーがコースを横切ってマシンに向かって走り、マシンに乗り込んでスタートするというものです。また、ゴールは第5コーナーの手前までとなります。では、なぜサーキットを1周しないのでしょうか? それは主催者としては、「トラクターでは第5コーナーまででもおよそ15分かかると予想し、後半にある急勾配のS字カーブを降りるのも危険過ぎる」と判断したためということ…。
 
 ドライバーとしては、セレブやポルシェを駆った名レーサーらが参加する予定ですが、現時点ではまだ発表されていません。かなりスローながらも、白熱したレース展開になることは間違いないでしょう。楽しみでしょうがありません。ポルシェ製トラクターのオーナーで、このレースに参加したいという人がいたら、ぜひウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカにコンタクトを取ってみてください。

From Road & Track
By Chris Perkins
Sep 6, 2018
Courtesy of @Bonhams
 
 
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Hikaru SATO, Kaz OGAWA

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