ランボルギーニは2017年12月4日(現地時間)、ついにこれまでのSUVに一石を投じるモデル「Urus(ウルス)」を発表しました!
コンセプトカーとしてデビューしたから早5年。ようやくランボルギーニは、本拠地であるサンターガタ・ボロニェーゼ本部にてランボルギーニ「ウルス」を満を持して公開しました。
これはランボルギーニにとって大きなニュースであり、「今後、ランボルギーニ社のクルマの生産は倍増することだろう」と多数の批評家から声が上がっています。そして、このクルマがもつ特出すべき点、「世界で最も速いSUV」という称号を胸に深く刻みながら…。
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
Lamborghini Urus #01
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そう、「ウルス」はアクセル全開の状態(フラットアウト)で時速190マイル(約306キロメートル)という記録を打ち出したそうです。そしてそれは、0→時速62マイル(100キロメートル)を3.6秒で走るという計算になります。この数字は同じプラットフォームを共有するベントレー「Bentayga(ベンテイガ)」が繰り出す時速187マイル(約301キロメートル)よりも速く、その「ベンティガ」よりも上まるスペックをもっていると言われる707馬力のジープ「グランド チェロキー トラックホーク」と、ほぼ同じくらいの速さということになるようです。
Lamborghini Urus #02
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「アヴェンタドール」、「ウラカン」に続いて登場する、ランボルギーニ第3のモデルレンジである「ウルス」。このモデルは、世界初のSUVスーパーカーを標榜にしています。パワートレインに関していえば、4.0リットルのツインターボV8気筒エンジンを搭載し、最高出力は650馬力に――「アヴェンタドール」は6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジン、「ウラカン」は5.2リットルV型10気筒ガソリン自然吸気エンジンと…ランボルギーニは今まで自然吸気エンジンを一貫して搭載してきました。しかし、この「ウルス」でランボルギーニが選択したエンジンは、ランボルギーニとって約30年ぶりのV8であり、さらに初のターボチャージャー搭載のエンジン。その2つのターボチャージャーは、より良いスロットルの反応を得るため「V」型に取り付けられています。ランボルギーニからの説明では、「オフロードでの低速トルクに得るために、ターボV8エンジンを選択した」ということです。
Lamborghini Urus #03
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4WDシステムに関しては、通常モードの場合には前40:後60のリア寄りで駆動配分します。そして路面状況によっては、最大で70%をフロントへ振り分けることもできます。また逆に、87%をリアへと振り分けることも可能に。リアデフは左右輪の駆動力を可変できるアクティブ・トルクベクタリング機能を搭載し、「STRADA(公道)」「TERRA(オフロード)」「NEVE(雪上)」の各モードに応じて、旋回性能を適合させることができるようになっています。
Lamborghini Urus #04
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この「ウルス」は、アダプティブエアサスペンションとリアアクスルステアリングとを連携し、48V(ボルト)アクティブ・アンチロール・システムを採用しています。このシステムは、プラットフォームを共用するベントレー「ベンテイガ」に搭載されたものがベースとなったもので、車体の傾きとは逆向きのトルクをサスペンションに与えることによってボディロールの低減を図るものになります。また、それだけでなく、トルクベクタリング/4WSと連携して機能することで、敏しょう性の向上させるシステムでもあります。そしてカーボンセラミック製のブレーキが標準装備するなど…「ウルス」はその重量とパワーとのバランスを、見事なまでに適合させているのです。
Lamborghini Urus #05
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
ランボルギーニ「ウルス」、その凛々しい姿に誰もが息を呑むことでしょう。日本での価格は2574万円(※税抜)、こちらこそ息を呑むかもしれません…。フロント搭載される新型のアルミニウム製4.0L V8ユニットは、バンク間に配置されたコンパクトなツインスクロールチャージャーを備えるモダンな仕様。日本向けのスペックを言いますと…最高出力650hp/6800rpmと最大トルク850Nm/2250-4500rpmを発揮、パワーウェイト レシオは3.38kg/hp、0-100km/h加速は3.6秒、0-200km/hは12.8秒、最高速度は約305km/hというモンスター・スペックを誇っています。
Lamborghini Urus #06
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悪路からから舗装道路へ…いずれも最高のパフォーマンスを発揮する「ウルス」。このクルマはディシプリンがあり、いかなる道、道なき道をもコレクティブに駆け抜けてくれます。ギアボックスは8速AT。これも前述しましたが、4WDシステムは通常は前40:後60のリア寄りで駆動配分し、路面状況により最大で70%をフロントへ、87%をリアへ振り分けるほか、リアデフは左右輪の駆動力を可変できるアクティブ・トルクベクタリングも…そうして「STRADA(公道)」「TERRA(オフロード)」、「NEVE(雪上)」の各モードに応じて旋回性能を向上させるのです。「SPORT」、「CORSA(サーキット)」の各モードではベクタリング機能をさらに強め、オーバーステア特性を高めることで機敏な動きを演出。走行モードでオプションとして用意されるのは、「TERRA(オフロード)」、「SABBIA(砂漠)」になります。「SABBIA(砂漠)」に関しては、日本ではあまり必要ないかと思います(笑)が…。たぶん、アラブの皆さま用ですね。
【動画】Lamborghini Urus #07
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
動画「Lamborghini Urus Teaser – All environments」をご覧ください。
Lamborghini Urus #08
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ルックスはまるで「グラディエイター」のように、精悍で誇り高き面構えになっています。
Lamborghini Urus #09
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スマートささえ感じさせる、スポーティなバックスタイル。
Lamborghini Urus #10
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7:3フロントのルックスも素敵。艶やかなる紳士にこそ似合う、素敵な一台です。
Lamborghini Urus #11
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7:3バックスタイルだって、素敵過ぎます!! ドライビングを体感する前に、エクスタシーを感じてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
Lamborghini Urus #12
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このようにランボルギーニ「ウルス」は、最も汎用性の高いSUVのコンセプトに基づいてランボルギーニが創造した、明日のSUVと言えるでしょう。そう、この「ウルス」は、未だかつてないレベルまで到達したSUVスーパカー。それはデザイン、パフォーマンス、そして運転性能のダイナミクスとともに、これを運転することによって得られる高揚感も含めて…すべてにランボルギーニが継承する真の思想が詰まったクルマなのです。
【動画】Lamborghini Urus #13
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
動画「The Lamborghini Urus Super SUV: extraordinary design」をご覧ください。
さまざまな環境が待ち構える私たちの生活を見事にサポートしてくれる「ウルス」。まさに我々を高次元の日常へと誘ってくれるクルマなのです。
Lamborghini Urus #14
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
「ウルス」のインテリアは高級素材のアルカンターラを採用しながら、アルミニウム、カーボンファイバー、ウッド等を随所に使用しています。それはランボルギーニならではの、ゴージャスさを融合した室内空間になっています。
Lamborghini Urus #15
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12WAY電動調節機能付きのシートには、ヒーターを内蔵。利便性とともに、卓越した居住性を叶えた空間づくりも大きな魅力の一つと言えるのです。
Lamborghini Urus #16
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
公道を通り、郊外へのドライブにも余裕の快適さを与えてくれるでしょう。
Lamborghini Urus #17
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文句なしのコーナーリング性能も発揮します。
Lamborghini Urus #18
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都会にも映えるデザイン、そして、余裕のある走りは老若男女を問わず、その人なりのカタルシスを与えてくれるはずです。
Lamborghini Urus #19
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
そのヒップスタイルは、男心をも萌やします。
Lamborghini Urus #20
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
晴天に映えるブルーボディもおすすめ。この「ウルス」は都会でもアウトドアでも、オーナーがもつ潜在能力を最大限引き出してくれるでしょう。
Lamborghini Urus #21
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
この「ウルス」のイメージカラーはイエローのよう。これはSUVとしては珍しく、それがウルスの特別さを際立たせています。 このイエローというカラーは、「アメリカ人の考える、もっともランボルギーニらしいボディカラー」とされています。このことから、この「ウルス」は北米市場を強く意識していることが理解できますね。現在「ウルス」で選択可能なボディカラーは、13色(うち、ソリッドが3色)だそう。 幾つかランボルギーニにとって新色と思われるカラーもあります。イメージカラーのイエローは、GIALLO AUGEと名でソリッドイエローになっています。 ウラカンに設定されるパールオレンジやパールグリーンは、現在のところ設定がないようです。ですが、「アドペルソナム」では選択可能となるでしょうか。日本ではきっと、BLU ELEOS(明るいブルー)かBLU ASTRAEUS(ダークブルー)といったブルー系が人気となるでしょう。
【動画】Lamborghini Urus #22
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
動画「Lamborghini Urus: The world’s first Super Sport Utility Vehicle」をご覧ください。
このSUVスーパーカー「ウルス」は我々に今までクルマがたらしてくれた世界感を、ここでさらにグッと広げてくれることでしょう。未知なる高揚感をきっと味あわせれくれるはずです。
さらに詳しくは、こちらをご覧ください。
>>> https://www.lamborghini.com/
#SinceWeMadeItPossible
BY CHRIS PERKINS DEC. 5, 2017
Road and Track(原文:English)
Courtesy of Automobili Lamborghini S.p.A.
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。
編集者 / 小川和繁