サーキット場で繰り広げられる、
熱き男たちの戦場であるル・マン 24。

24時間走り続けたドライバーの
栄冠は誰の手に!?

the 2015 Le Mans 24 Hours

Sport venue, Race track, Automotive tire, Racing, Logo, Motorsport, Signage, Auto racing, Advertising, Touring car racing, pinterest

写真:フランス ル・マンで行われた本レースの開始時の様子。 Photograph/Brian Cleary(Getty Images)

 
 男性なら誰しもがレースカーのフォルムに興奮し、その速さそしてその爆音に興奮することでしょう。そう、男にとってレース会場は、まさに興奮のルツボなのです。カッコよさの最前線に位置するレーシングカーが走り抜けるさまを見れば、みんな心は少年時代に戻り、笑顔のままレーシングカーの閃光を追いかけ続けることでしょう。しかも、それが耐久レースとなれば…。 
 

Flag, Government, Advertising, Symbol, Graphics, Graphic design, pinterest

Photograph/Shaun Botterill(Getty Images)

  
 今年で第83回目を迎えたル・マン 24時間レース決勝が、6月13日から14日にかけて行われました。世界最高峰のレーサーがサーキットに現れ、彼らのドライビングテクニックを観客やテレビの視聴者に見せつけました。 
 

Automotive design, Mode of transport, Transport, Automotive exterior, Sports prototype, Car, Motorsport, Race car, Sports car, Racing, pinterest

写真:優勝したのはポルシェ19号車のこちらのマシン。 
安定した走りでライバルたちを圧倒しました。
Photograph/Shaun Botterill(Getty Images)


 今回、栄光のチェッカーを受けたのは、ポルシェ『919ハイブリッド』19号車(ニック・タンディ/アール・バンバー/ニコ・ヒュルケンベルグ)。目立ったトラブルもなく、安定した走りを終始見せつけ、ロングラン性能を中心にすべてで圧倒していたのではないでしょうか。

Automotive design, Mode of transport, Vehicle, Motorsport, Automotive tire, Car, Racing, Race track, Race car, Auto racing, pinterest

写真:当日のレースの様子。ポルシェチームは大きなミスがなく、 
充実した走りを見せました。Photograph/Ker Robertson(Getty Images)

 
 2位にランクインしたのは、同じくポルシェの17号車(ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー)。まさにポルシェの独壇場の年となり、ドライバーやスタッフは歓喜とわきかえっていました。ポルシェが初めてル・マンで総合優勝してから45年の月日を迎えた今年、見事、ワン・ツーフィニッシュを達成してわけです。これでポルシェは、歴代最多となる17回目の優勝を果たしたことになります。
 

Tire, Automotive design, Vehicle, Sports car racing, Motorsport, Performance car, Car, Race track, Supercar, Asphalt, pinterest

写真:GTE-Amクラスの#77、ポルシェ911RSRの 
ステアリングを握るのは、俳優のパトリック・デンプシー。
Photograph/Ker Robertson(WireImage)

 さらにGTE-Amクラスでは、デンプシー・プロトン・レーシングからエントリーした俳優であるパトリック・デンプシー(米国)が、470PSを出すポルシェ911 RSRを駆り、見事26万人の観客を前にGTE-Amクラス2位でチェッカーフラッグを受けました。 
 

Spandex, Wetsuit, Active pants, Glove, Endurance sports, Tights, sweatpant, Crew, pinterest

写真:俳優のパトリック・デンプシーが 
思いっきりガッツポーズ!  
「ル・マンはすばらしいレースです。ここで戦うことは、 
つねに得がたい経験です。」と語りました。
Photograph/Ker Robertson(Getty Images)

Tire, Automotive design, Race track, Motorsport, Car, Racing, Auto racing, Race car, Sports prototype, Automotive tire, pinterest

写真:中嶋一貴が駆るトヨタ・レーンシングの1号車。
Photograph/Ker Robertson(Getty Images)

 
 日本勢はトヨタ・レーシングの『TS040ハイブリッド』2号車が6位、期待の中嶋一貴が駆る1号車は8位という結果に。1号車がクラッシュを喫した以外は大きなトラブルはなかったものの、レースペースでドイツ2強に及ばず上位に食い込むことができませんでした。日産『GT-R LM NISMO』もレース以前に問題が発生し、苦戦。21号車・23号車がレース途中でリタイアを喫し、22号車は我慢の走りで総合40位でチェッカーを受けることに。こうして2015年のル・マン 24は終了しました。

Text: Shun Yamanoi
(C)Getty Images
編集者:小川和繁