狩猟中のアクシデントにより、大きな怪我を負ってしまった65歳の男性の話です。
※本記事は、アメリカ人女性ジャーナリスト、メリッサ・マシューズ氏(Melissa Matthews)による寄稿になります。また記事内に、過激な表現とショッキング写真が含まれております。今回の記事が、狩猟事故防止の啓発に繋がることを信じて。
狩猟中の事故で大怪我を負ってしまったモーリス・デジャルダンさんは、7年という長きに渡り、過酷な痛みに耐えてきました。
2018年で65歳を迎えた彼は、顔面移植手術を受けた史上最年長の人物となり、おかげで食べ物を噛むなどの日常的行為ができるまでに回復したのだと、「ナショナル・ポスト(The National Post)」紙は、特集記事『カナダにおける初めての顔面移植(CANADA'S FIRST FACE TRANSPLANT)』と題して報じています。
2011年、このカナダ人男性デジャルダンさんを狩猟中の事故が襲いました。彼の顔面の神経、筋肉、そして骨格は致命的ともいえる損傷を受けてしまったのです。
モントリオールのメゾヌーヴ・ロズモン病院の医師、ダニエル・ボルサック氏の率いる外科医9名とメディカル・スタッフ100名からなる医療チームが、30時間におよぶ奇跡の手術を成し遂げました。その大手術の準備に、ボルサック医師のチームが費やした時間は実に5年間におよびます。計画を立て、訓練を積み、そして顔面移植を可能にするドナーが現れることを忍耐強く待ったのです。
手術が行われたのは2018年5月のことでしたが、その発表がなされたのは、つい先日のことになります。