50年以上のキャリアを誇る立木義浩の写真展が、銀座でスタート。

 立木義浩

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 1937年徳島県生まれの写真家・立木義浩。

 日本を代表する写真家のひとりとして、1960年代から広告や雑誌、ポートレートを撮り続けてきた彼の作品展『Yesterdays 黒と白の狂詩曲(ラプソディ)』が、シャネル・ネクサス・ホールで2018年9月1日(土)よりスタートしました。

 彼が写真作家として注目されることになったのは、1965年に雑誌『カメラ毎日』の誌上で56ページにわたり掲載された『舌出し天使』(50年以上の時を経て、この秋写真集が出版予定だそうなので、こちらもお楽しみに)がきっかけ。

 1人の女性を主人公に、自在なカメラワークで都市のファンタジーを表現したこの作品は、同時代の写真家たちに大きな影響を与えました。

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 その後も、女優・加賀まりこをヒロインに、ヌーベルバーグの映画群を思わせる世界観を展開した『私生活』(1971)、戦後の日本に大きな影響を与え続けるアメリカを旅し、変わりゆく大国の素顔をとらえた『マイ・アメリカ』(1980)、スナップショットの手法で日常のなかのドラマをあぶり出した『風の写心気』(2006)など、数々の作品を世に送り出しています。
 

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 本展では、何気ない日常の光景をおさえたスナップショットをメインに、4人の女性とのフォトセッションを交えて構成された作品が登場。彼のシグネチャーでもあるモノクロ写真をはじめ、生々しくも幻想的な世界が会場に広がる、必見の展示となっています。

 なお2018年9月14日(金)の18:30より、立木氏とピーター・バラカン氏のトークイベントも開催します。※イベント参加者の募集は終了しています。


◇詳細
『Yesterdays 黒と白の狂詩曲』

会期/2018年9月1日(土)~29日(土)
   ※会期中無休
会場/シャネル・ネクサス・ホール
住所/中央区銀座3-5-3
   シャネル銀座ビルディング4階
時間/12:00~19:30
   ※9月14日(金)は17:00まで
入場料/無料
TEL/03・3779・4001 
URL/https://chanelnexushall.jp/program/2018/yoshihiro_tatsuki/

©YOSHIHIRO TATSUKI