ジェームズ・ボンドは、安定した生活に腰を落ち着けることが想像もできないキャラクターだ。たとえば、彼が9時・5時の仕事をしていて、スバルの4ドアセダンに乗り、だらしない体型をしている様子など誰が想像できるだろう。
しかし、先ごろリークされた「007」シリーズ最新作のプロットによれば、次作のボンドは過去もっとも「普通」のスパイになるかもしれない。
ニュースサイトの「ページシックス」が最新作の関係者から得た情報によれば、ダニエル・クレイグ演じるボンドは次作で、結婚生活のために英国秘密情報部「MI6」を辞めることになるとされている。
「ボンドは諜報員を辞め、恋に落ちて、結婚するんです」と関係者は話す。ただし、その後ボンドの妻は殺され、彼は再び第一線に復帰することになるという。
ここからはいつもの「007」らしくなりそうだ。
クレイグがボンドを演じた前作「007 スペクター」では、レア・セドゥがメインのボンドガールであるマドレーヌ・スワンを演じた。レーザーで撃たれたり、石油漬けにされたりなど、これまでのボンドガールたちが直面してきたぞっとするような運命を幸運にも免れた彼女は次作、ボンドの妻として登場するという。
結婚といえば、1969年の「女王陛下の007」でボンドが結婚したことを忘れてはいけない。ただし、このときはわずか5分ほどのことで、またボンド役は一作のみであったジョージ・レーゼンビーであったこともあり、考慮に入れる必要はないかもしれない。
ボンドが妻殺しの復讐をするという最新作について、今回の関係者は「ボンド版の『96時間』のような映画だ」と話している。
今回の話を朗報と考えるか、「お約束の展開の原因になる」と考えるかは人それぞれだろう。とにかく、ひどい出来にはなってほしくはないものだ。
From ESQUIRE UK 原文(English)
Translation / 中村航