エレガントにして機能的という
ビジネス使いの条件をクリア!

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革自体は柔らかくマチ幅も充分な作りながら、荷物の量に関係なくまるでブリーフケースのように美しいシルエットを維持。上部のハンドル付け根に施した革製タブにより、つかみやすくした気配りも見事です。ジップラインを極力見せないミニマルなデザインは、まさにディオール オムらしさといえましょう。縦30×横24×マチ17㎝。 42万円(ディオール オム) ●お問い合わせ先/クリスチャン ディオール TEL 0120・02・1947 http://www.dior.com)

【Scoop Article】 ディオール オムのトリヨン ¥420,000

 昨今のスーツスタイルでは、かつて厳格なルールに則っていた時代からは考えられないほど、コーディネートの自由化が目立ちます。 

 つまりは、“ハズシ”をいかにうまく取り入れるかが、今どきのスーツスタイルにおける命題というわけ。ゆえに、カジュアルな仕立てのスーツであれば、バックパックという選択肢も許容範囲かと。

 もちろんバックパックなら、なんでもいいわけではありません。スーツにあえて合わせるだけの理由が、欲しいところですが、その点、このディオール オムはまさに理想的です。 

 理由はズバリ!、素材。革であることが好ましいのは、百も承知でしょうが…本当に重要なのはその質感。 

 ディオール オムが採用したのは、「トリヨンレザー」でして…。これはフランス南西部で育った、若い雄牛のキップスキンのこと。細かく入ったシボの美しさ、マットからツヤへの経年変化、それでいてカーフよりもやや厚手という耐久性にも優れているのです。上質さと実用性を併せもつ、まさにスーツに合わせるバックパックとして理想的なスペックです。  
 パイピングによって、保型力を高めているのも特徴。かといって、決してお堅い作りではありません。背負ったときの整然としたルックスは、実に魅力的です。もちろん、上部のハンドルを持ったてときにも、シルエットを保ってくれます。さりげなく配された各所のブルーステッチが、ネイビースーツと好相性なのは間違いありません!


内側にはPCスリーブもあり! 

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ポケット類は、外側に防塵仕様のジップポケット、
内側にPCスリーブとシンプル。 
背面にはクッション材が入っているので、 
自転車通勤時も快適に背負うことができます。

Photograph/Yuichi Sugita (bghe)
Text/Masafumi Yasuoka
栁澤 哲 責任編集