納屋で発見されたクルマの話はよく聞きます。

 何十年も開けられずに放置された古い納屋は、世界的に至るところに存在しているからです。しかし、温室となると透明で中が見えるので、30台ものジャガーが何年も気づかれないまま陽にさらされていたというのは…、ちょっと信じがたい話でもあります。

 しかし実際に、イギリスのボーリューで温室の中で防水シートが被さった30ものクルマを発見した人がいました。しかも、シートの下に隠れていたのは古いジャガーで、その多くがEタイプだということなのです。

 「見つかった30台以上のクラシックのジャガー車のほとんどが『Eタイプ』で、かなり長期間放置されていたようです」と、ボーリューにある中古販売業者ボーリュー・ガレージはFacebookに投稿しています。

 「まずは、この大量の錆びついた金属をなんとかしないといけません」と、発見時の写真とともにコメントも添えています。

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 温室がクルマを紫外線から守ってくれていたようですが、中はかなり湿度が高くなっていたようです。50〜60年代のジャガーのボディーは繊細で錆びやすかったので、それがこの環境で何十年も放置されていれば、博物館に飾れるような美品でないのは当然の結果と言えるでしょう…。

 発見されたジャガーを売り切ろうとしているボーリュー・ガレージとしては、これはかなりの一大プロジェクトとなるでしょう。

 同社のウェブサイトによると、シリーズ1のEタイプの修復を専門にしている会社と施設を共有しているそうです。なので、早速1台購入して「自ら復元させていきたい」と思ったとしても、新たにレストア先まで探す必要はなさそうです。

 現在、修復が終わったクルマの記録作業が進められており、正式に販売準備ができたらFacebookページで公開される予定となっています。数日修理すれば走れそうなものもありますが、ほとんどはかなり本格的な修復作業が必要となるそうです。

 「どのクルマも、いつかはまた走れるようになるはずです」と、ボーリュー・ガレージは書いています。

Source / POPULAR MECHANICS
Translation / Yuka Ogasawara
※この翻訳は抄訳です。