• 内装、外観共にビジュアル面がアップデートされた2022年モデルのジープ「コンパス」が、アメリカ国内で発表されました。
  • 10.1インチのインフォテイメント用タッチパネルがオプションとして加わりました。
  • 2.4リットル直列4気筒エンジンはそのままに、前2輪駆動と4輪駆動のモデルがラインナップ。

 日本国内では2021年6月26日に先代モデルからのマイナーチェンジバージョンが発売されたばかりですが、アメリカでは2022年モデルのジープ「コンパス」が発表されました。

 駆動系のアップデートもさることながら、最大のニュースはそのインテリアとテクノロジー面における向上です。フロントのLEDヘッドライトとスロットグリルが小型化された一方でロアグリルは大型化し、リアのテールランプも新しくなりました。

 
JEEP
 
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 ジープがステランティスの傘下となり、大きな変更が加えられたのはその内装です。これまでのアメリカ仕様の「コンパス」から、よりヨーロッパ仕様に寄せた印象のデザインが採用されていると言っていいでしょう。プラスチック製のパーツが減少し、ダッシュボードの両端を結ぶメタリックな“ボルスター”が水平方向への広さを強調しています。また、ステッチが施されたファブリックやレザー製パーツにより、高級感がぐっと増しています。

 標準装備の8.4インチのインフォテインメント用タッチパネルモニタは、従来から変わりありません。ですが、オプションとして10.1インチのモニタも追加され、システムは最新のUconnect5ソフトウェアによってオペレートされています。

 
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 今回、新たに加わった「Latitude Lux(ラティトゥード・ラックス)」では、フロントシートにヒーター機能が付いたほか、シート、ステアリングともにレザー製となっています。7.0インチデジタルゲージクラスター、18インチホイール、そしてオプションとして10.1インチインフォテイメントモニタが用意されています。

 全米モデルとして、「Latitude Lux」以外には、「Sport」「Latitude」「Limited」「Trailhawk」の各トリムレベルが選択肢があると発表されています。

 ジープによれば、2022年モデルではステアリングとサスペンションがアップグレードされていはいるものの、パワートレインについては残念ながら現行モデルから変更が加えられることはないようです。つまり、最高出力は177馬力、最大トルクは172lb-ft。トランスミッションについては、前2輪駆動モデルでは6速オートマチック、4輪駆動モデルでは9速オートマチックという2種類が用意されています。

 
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 2022年モデルの「コンパス」に、2種類の4輪駆動システムが用意されている点も従来と変わりありません。オフロードでの20:1のクロールレシオ(編集注:エンジンのフライホイールのトルクと車輪のトルクの対比率のこと)を求めるのであれば、最低地上高を1インチ高い8.6インチに設定した「Traihawk」がおすすめとなります。

 2022年モデルの「コンパス」は、最大2000ポンド(約907kg)までの牽引が可能です。なお、マニュアルトランスミッションのオプションは用意されていません。

 価格面では、前2輪駆動の「 Sport」が2万6490ドル(約292万円)から、「Latitude」は2万8020ドル(約308万円)から、「Latitude Lux」が3万1090ドル(約342万円)から、「Limited」は3万2890ドル(約362万円)から、という設定です。そして、「Trailhawk」に関しては、3万3090ドル(約364万円)からとなっています。

 4輪駆動については、「Latitude Lux」「Trailhawk」および「Limited」で標準装備となっています。ですが、「Sport」と「Latitude」では1500ドル(約16万5千円)の追加オプションとなっています。

 
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 シカゴモーターショーでの「コンパス」全米デビューに際して、「4xeプラグインハイブリッド」への言及はありませんでしたが、ヨーロッパでの販売はすでに確定しています。ジープは全セグメントでPHEV(プラグインハイブリッドEV)を提供すると表明しており、「コンパス」についても近く情報が出されるものと予想されています。2022年モデルの「コンパス」は、この秋に全米でも販売が開始となる予定です。

【編集注:各種スペックや「コンパス」のラインナップについては、原文のままで記しており、アメリカ仕様のものとなります。一部日本仕様車と異なる場合がありますのでご了承ください】

Source / CAR AND DRIVER
この翻訳は抄訳です。