2020年7月11日に公開されたティーザー画像に続き、ジープは「ルビコン392 コンセプト」と呼ばれる新型「ラングラー」の存在を明らかにしました。

 その名前が示すように、この注目の新モデルは392立方インチV型8気筒エンジンを搭載した「ラングラー」であり、450馬力と610ニュートンメートルのトルクを誇ります。それは時速約96キロまで、わずか5秒未満という驚異的なスプリント能力を備えているのでした…。

 唯一の欠点ですか? それをやはり、現状ではまだ「コンセプトカーである点」と言わざるを得ないでしょう。ですが、それはあくまで実現への切なる願いを込めて…の発言になりますが。

 ジープによると、「ラングラー」のフレームは搭載する6.4リッター自然吸気モーターが収まるように変更する必要が生じ、エンジンマウントやフレームは大幅に改良が加えられています。

ラングラー ルビコン392
JEEP

 「ルビコン392 コンセプト」のその他の改良点としては、純正のジープパフォーマンスパーツによる2インチリフトキット、スチール製バンパー、ロックレール、スチール製ベリーパン、けん引用のウインチなどです。またエキゾーストは2段階変更が可能となり、パワーオープンソフトトップ、ゴールドステッチの本革シート、そして“パフォーマンス”ステアリングホイールも装備されています。

 生産準備がほぼ整っているように見えます。が、ジープによると、「ルビコン392 コンセプトは、あくまでもコンセプトカーに過ぎない」と言います。前回、ジープがV8エンジンを搭載した今回のようなSUVを販売したのは、結局1981年の「CJ」までさかのぼらなければなりません。しかしながらプレスリリースには、V型8気筒エンジンを搭載したオフローダが生産される可能性を強く示唆しているのです。

 熱狂的なジープファンは、V型8気筒エンジンを搭載した市販の「ラングラー」の復活を長い間熱望してきました。そうしてこの新たな「ラングラー ルビコン392 コンセプト」は、その願いをかなえてくれることを具体的に見せてくれたのです。

 もしも今回のジープの本当の狙いが、ちょうど同じタイミングでフォードから発表された競合車ともなる、新型「ブロンコ」へ話題が集中することを防ぐことを目的としていたのであれば、ジープの目的はほぼ達成されたとも言えるでしょう。

 現在のところ、これはあくまで推測…その真相はまだ分かりません。ですが、この「ルビコン392 コンセプト」が大いに気になる存在であることだけは確か、と言えるでしょう。

Source / Road & Track
Translate / Esquire JP
この翻訳は抄訳です