キャンピングカーやモーターホーム（ライフラインを備えた車）の中には、そう呼べないほど奇抜で独創的なものもあります。そこで何度か目をこすって再度確認すれば、実にさまざまな形やタイプの車があることに気づくはずです。また、想像もしなかったようなことまでできるものもあります。
その好例が、ドイツのCARAVANBOAT（キャラヴァンボート）社がつくった「Departure one」と呼ばれる乗り物です。これはキャンピングカーとボートの機能を兼ね備えており、大きな窓のついた船のようにも見えます。が、（車でのけん引になりますが）陸を走ることもできるのです。ベランダと寝室もあり、さらに料理や生活に必要なものはすべてそろっているので、かなり長い休暇も過ごせるでしょう。
言わばこの「Departure one」は、本当の意味で海と山を交互に走れる世界で唯一のキャンピングカーであり、夏休みに活躍すること間違いないでしょう。これからは海か山か、どちらかを選ぶ必要もなくなる…というわけです。
もしこのキャンピングカーを利用したなら、海岸線であればすべて海路で、ビーチやロマンチックな港へと航行することができます。そしてさらに、陸路で山を迂回することも、例えば半島の逆側へと早道することもできるのです。それはもう、夢のようなプランではないでしょうか？
｢Departure one」の素晴らしいところは、比較的にコスト高ではないというところです。オープンデッキのランナバウト（小型ボート）であれば、新型で1000万円近くはします。キャンピングカーも同じく、キャブコン（全幅・全長ともに5m程度のサイズ）であれば、500～1000万円近くするものもあります。ですがこの乗り物であれば、ボートとキャンピングカーの機能を兼備しながら4万8000ユーロ（約660万円）で手に入るのですから、検討の価値はかなりあります…。
このボートとキャンピングカーの組み合わせ「Departure one」を手に入れれば、休日の過ごし方はこれまでにないほど大きく変わるはずです。そして、海にも山にも行きたいと意見が割れたとしても、この水陸両用車1台で済む利便性のおかげでどちらも実現できることに違いありません。
しかしながら日本での発売予定は、まだ立っていないようです。楽しみに待ちましょう。
Source / ESQUIRE IT
