マクラーレン初のグランドツアラー、「マクラーレン GT」の魅力に迫る
ラグジュアリーさと力強さを兼ね備えるマクラーレン初のグランドツアラー「マクラーレン GT」は、究極の「ラグジュアリーカー」のお手本となるでしょう。
By エスクァイア編集部
マクラーレンは小さなパーツから些細なディテールにまで、こだわりを発揮する自動車メーカーです。同社はそのルーツにF1レーシングのDNAを持ち、より軽量かつスピーディーで効率的なクルマづくりに励みながら常に無駄を省き、進歩してきました。
このため、英国サリー州ウォーキングに本拠地を置く同ブランドが、グランドツアラー「マクラーレン GT」を発表すると…。「マクラーレンの新たな夜明けや、その新たな方向性を指し示すための動きではないか」と、注目が集まり始めました。
なぜかと言えば、「マクラーレン GT」は定義上では快適さやラグジュアリー感、レザーやラゲッジスペースといった要素に結びつけられる車種だからです。これらはいずれも、マクラーレンのエンジニアリングチームにとって苦手意識のある要素でした。
マクラーレンはスピード自慢のレースカーや、一般車のメーカーとして、まだまだ歴史の浅いブランドですが(マクラーレン・オートモーティブが創業されたのは2010年です)、今回の「マクラーレン GT」は様々な意味で、同社がこの短期間でどれほど進化してきたのかを示す指標であり、この動きを同社が本格的な高級車ブランドの地位を目指すための合理的なステップと見ることもできるかもしれません。