インタビュー,原田知世


ネオジャパンとは?

ITの世界では国産グループウェアの元祖として知られる、株式会社ネオジャパンが開発および販売をする「desknet's NEO」。エスクァイア日本版のユーザーの皆さんなら、前回の社長インタビューもあるので、「株式会社ネオジャパン」という会社名をご存じの人も少なくないでしょう。もし社名を知らなくとも、仕事用PCの社内グループウェアとして「desknet's NEO(デスクネッツ ネオ)」を利用している確率はかなり高いのではないでしょうか。

abstract technical surface
Getty Images

会社の設立は1992年。1999年には「中小企業向けのWeb型グループウェア」として登場した後、2001年には大規模向けモデルの提供も開始します。そして2002年からはグループウェア「desknet's」を販売し、2012年12月からその後継製品として、より進化した「desknet's NEO」の販売を行ってきました。そうして2023年8月時点での販売実績は500万ユーザーを超え、さらに自治体・政府機関導入実績は1100団体以上という実績に。これを各都道府県庁にフォーカスするなら、その数は18…つまり、3分の1以上の都道府県庁が導入しているほど、信頼の厚さを物語っています。

facebookView full post on Facebook

また、株式会社日経BP発行の『日経コンピュータ』誌による「日経コンピュータ 顧客満足度調査 2023-2024」では、グループウエア/ビジネスチャット部門1位を獲得したことも2023年8月に発表されています。さらに「ITreview Grid Award 2023 Fall」のほか、「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2023」などなどアワードも数多く受賞し、グループウェア市場のリーダーとしての確固たる地位を築き上げています。そんな中、昨年11月からdesknet's NEOのCMキャラクターに江頭2:50さんという異色のタレントを起用。そして11月6日からは第2弾として、新たなCMをスタートさせました…。こうしてみると、ユーモアと実直さを兼ね備えたそのキャラクターには、この会社が擁する風土の心地よさも感じられるのでした…。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
【CM】江頭2:50「業務改善の巨人 -ノーコードで業務改善-」篇 15秒 / グループウェア desknet's NEO(デスクネッツ ネオ)
【CM】江頭2:50「業務改善の巨人 -ノーコードで業務改善-」篇 15秒 / グループウェア desknet's NEO(デスクネッツ ネオ) thumnail
Watch onWatch on YouTube

組織の情報共有とコミュニケーションの改善、業務効率化に役立つ27のアプリケーションを標準搭載したグループウェア「desknet's NEO」を代表に、働き方改革・テレワーク・DX推進などを目的に中小・大企業から自治体・官公庁まで、あらゆる業種・規模の組織や団体をサポートしてきた注目の企業ネオジャパン。今回は、営業の現場にフロントロウに立つプロダクト事業本部 ソリューション営業部部長の柴 奈保人氏にお話をうかがいました。

abstract technical surface
Getty Images
ネオジャパン, 柴奈保人,デスクネッツ,インタビュー,neojapan
Yohei Fujii
朗らかな笑顔から、明瞭かつ力強く語りかける口調は実に魅力的。「顧客の現状のお悩みを解決することが第一です」と語る柴さんは、「ある問題解決に他社のプロダクツのほうが合理的である場合は、それを検討する場合もあります(笑)
。正直であることが大切ですし、それ以上に多くの会社がデジタルの領域でベストパフォーマンスを発揮することを願っておりますので…」ということ。
質問1:
まずは柴さんが入社時の
ネオジャパンの印象は?
ネオジャパン, 柴奈保人,デスクネッツ,インタビュー,neojapan
Yohei Fujii

柴さん:入社は21年前になりますので…もう20以上前ですね(笑)。当時、ネオジャパンは新卒採用が控えめで、面接もいきなり齋藤社長と…でもそこで、瞬間的にこの会社の魅力の真っただ中にダイビングしたって感じでした。社長の情熱が体感できたんです。そこで即、入社を決意しました。

兄が経営する事務機器の会社の影響もあって、入社当初…実は「ネオジャパンでキャリアを築こう」と思っていたのですが、いまでは「この会社の情熱の一部になりたい」とも思うほどになっています。

abstract technical surface
Getty Images
質問2:
ネオジャパンの
営業方針とは?

柴さん:ネオジャパンは「desknet's NEO」を代表とするグループウェアを主力商品とし、「技術の優位性をアピールしながら、顧客のフィードバックを重視する」という営業哲学があります。これまで広告宣伝などもせず、実際の利用者の皆さまの声や体験を通じて価値を伝えるスタイルが、私どもを他社と差別化させる価値としていました。

このバランスによって、顧客の皆さまと濃密かつともに信頼し合える長期的な関係構築に成功してきたのです。“技術”と“共感”を重視し、顧客の皆さんに信頼していただくことがモットーであり、それを実践していることが私どもの強みです。

abstract technical surface
Getty Images
質問3:
柴さん個人としては、
どう現場に臨んでいますか?
ネオジャパン, 柴奈保人,デスクネッツ,インタビュー,neojapan
Yohei Fujii

柴さん:私は、イメージやマーケティングのロジックのようなものを前面に押し出すのではなく、実際の利用していただいた顧客の皆さまの声や体験などを通じて浮上した問題や意見、そしてさらなる希望といったフィードバックを人一倍大切にお話をさせていただいております。

それをわが身のこととして捉え、弊社の技術部門の者たちとそれを解決する方法を模索しながら、可能な限り素早く、決定的に改善できる利用法や新たなツールをおすすめできるよう心掛けています。時には、顧客のお悩みから機能開発を提案することもありました…。会社は違えど、心をひとつに問題解決に取り組む姿勢を大切にしています。そうして信頼関係を深めたうえでなければ、さらなる提案や取り組みもできないと考えていますので。

弊社の齋藤社長も、前回のインタビューをお読みになった方はわかると思うのですが、技術畑の人間です。しかも、いまでも自ら開発の現場に顔を出す人なのです。そんな人って、ユーザーの悩みや要望に応えるようシステムを加えたり、時には再構築したりすることになっても、楽しんで臨むのです。そういった(いわば困難な)問題に立ち向かうことが大好きと言えます。それを乗り越えて顧客の皆さんを笑顔にすることこそ、齋藤社長の喜び。その情熱が弊社全体に増殖している感じです。かなり心地いいですし、毎日ポジティブに仕事に臨むことのできる社風になっています。

例えば最近世を席巻している生成AIに関して、顧客の皆さまからのご要望を予見して開発を推し進め、「desknet's NEO」の追加機能として生成AI「ChatGPT」への問い合わせ・回答が行えるインターフェースを2023年9月より標準搭載(V8.0)としました。さまざまな日常業務の中で、生成AIを効率的に活用できるようになります。

「ChatGPT」のAPIを利用することで、入力情報を学習・再利用されることのないよう安全な環境で実現しております。

abstract technical surface
Getty Images
質問4:
ネオジャパン、
そして柴さんの未来を
教えてください

柴さん:ネオジャパンは引き続きオンラインでの営業活動に注力し、私も企業や団体に対してサービスの提案を進めていく方針です。グループウェアの普及を進め、技術と実用性のバランスを重視する姿勢が、未来展望においても重要な位置を占めています。

どのようにデジタル化が進み、ビジネス変革が起きたとしても、「売ったらおしまいは絶対にない」という精神を徹底し、顧客の皆さんと向き合い続ける姿勢を続けます。そしてそれを、弊社の後輩たちにも示していきたいと考えています。

弊社では企業規模を問わず、営業担当者がお客さまを手厚くフォローすることを徹底しています。私もその精神を20年以上貫いて、多くのお客さまとお付き合いを続けることができています。デジタル化が促進され、そこにAIがいよいよ加わり始めたこのタイミングこそ、より心からの関係性が大切だとも思っています。

ネオジャパン, 柴奈保人,デスクネッツ,インタビュー,neojapan
Yohei Fujii

そして、弊社のプロダクツを使用した先に見える、幸せな時間がイメージできるようにまずは、皆さまの問題やお悩みを吸収し、それを踏み越える一歩になる手だてを提案するようこれからも努力を続けてまいります。製品を売ったあと、保守やサポートだけの必要最低限の付き合いになるなんとことは、絶対にありません。

こうした姿勢が最も顕著に表れているのが、製品導入時のカスタマイズです。特に他社のNotes/Dominoのような大規模グループウェアからのリプレース案件の場合にも、Notes DBをはじめとする既存のデータやアプリケーション資産の移行がネックになりがちなのですが、この点においてもネオジャパンではスムーズな移行を実現するよう全力でサポートしています。

そんな移行時の心強い味方となるのが、ユーザーが簡単にWebデータベースアプリを構築できる機能です。「Notes DB」「Excel」などをWebアプリ化して、最新のプラットフォーム上で社内に共有したいと考えた場合、通常は開発スキルを持つエンジニアが構築しなくてはなりません。ですが、「desknet's NEO」の場合は開発に不慣れな人でも「AppSuite」(アップスイート)と呼ばれる業務アプリ作成機能を利用することで、既存のものを簡単にWebデータベースアプリへとつくり替えることができ、「desknet's NEO」上で使うことができるのです。ちょっと、難しいこと言いましたが(笑)。

とある金融機関のお客さまでは、内部文書や金融庁からの通達など、膨大な文書のデータをDB上で管理していました。全面移行に当たっては、パッケージ導入だけでは不十分な点がありましたので、必要な機能を丁寧にヒアリングし、個別で付け加えられる機能を検討・実装したという経験もございます。

このように齋藤社長の情熱に共感し、そのまま社員となった私もその(いい意味の)熱病に冒されているといった感じでしょうか。皆さんの悩みを残らずいただき、それが解決できた喜びはたまりませんので。それが、全てのモチベーションです。今後もこのまま走り続けていこうと思います。

質問5:
最後に、なんで
エガちゃんなんですか?

柴さん:CMは全部で2種類ありまして、前作同様にスーツを着た江頭さんには今回、特撮映画で出てくるような巨人になっていただきました。なぜでしょう? それは皆さんが感じたままでいいのではないでしょうか。

ネオジャパン, 柴奈保人,デスクネッツ,インタビュー,neojapan
Yohei Fujii

ただ江頭さんは、過激な芸風を連想しがちですが、その暴言や裸のパフォーマンスなどの背後には、強い信念が感じられるのです。これは私の個人的意見ですが、江頭さんには「目の前で悲しんでいる人を笑顔にしたい」という強い思いが伝わってくるのです。そのためなら、どんなリスクも厭(いと)わない姿勢が伝わってきます。それは、顧客の皆さまに対する弊社の姿勢と合致すると思っています…。過激な行動かもしれませんが、そこになにか愛のようなものも…。なので今回、2回連続でCMをご一緒させていただいたというわけですね。

abstract technical surface
Getty Images

【編集長・後記】 以上のようにネオジャパンは今後も、齋藤社長の冷めやらぬ情熱を継承した…柴さんのような社員が一丸となって先頭に立ち、きめ細かなフォローによってユーザーの要望を拾い上げ、そして、それを「desknet's NEO」を代表とする製品仕様に反映していくでしょう。そうして日本企業の発展に対する、まさに味のある(時に濃い)名脇役となることでしょう。

近年では「働き方改革」「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」が当たり前の時代となり、企業内におけるグループウェアに求められるニーズも多様化しています。中には、「基本的な機能だけでなく、生産性を向上させるためのモバイル機能や、他社製ツールと併用できるシステム連携機能など、先進的な機能がほしい」という要望もあるでしょう。

そうした中でこのネオジャパンは、例えデジタル用語が苦手な担当者にも親身になって 相談にのってくれる懐の深さと心意気が伝わってきます。それは、技術と営業の理想を実践している自社に対する誇りからに違いありません。

柴さんとの会話には、人を引きつける「ビジョン」が存在し、その意味を心から「伝える」能力の高さも感じました。互いのポジショニング…関係性を明確にすることで「信頼」を得る人柄。さらには、自分ばかりでなく組織を創造的に「活かす」バイタリティと…。

「この雰囲気、どこかで味わったことがあるな…」と思ったら、前回の齋藤社長にインタビューのときと同じ印象でした。

ネオジャパン, 柴奈保人,デスクネッツ,インタビュー,neojapan
Yohei Fujii
柴 奈保人 株式会社ネオジャパン プロダクト事業本部 ソリューション営業部部長 趣味:ゴルフ、ジム、岩盤浴 座右の銘:為せば成る 今はまっていること:都内近郊のスパ巡り

前編を振り返る

取材協力
ネオジャパン
TEL 045-640-5907
コーポレートサイト

desknet's NEOをさらに詳しく

※ネオジャパンやグループウェアdesknetʼs NEOについて、さらに詳しく知りたい人はお問い合わせメールへ。