女優、そしてモデルとして少しずつスターへの階段を登り始めた彼女。果たして、彼女はどのような人物か?と、多くの人々が興味津々では!? そんななか、今回Esquireでは、フランチェスカ・イーストウッドにインタビューおよび撮影を行いました。彼女が求めるパーフェクトな男の条件等、あらゆる質問に答えてくれました!!

Finger, Skin, Human leg, Shoulder, Hand, Joint, White, Elbow, Sitting, Thigh, pinterest

(C)Esquire


 まだ正午にもならない時間に、4インチ(10cm超)におよぶシルバーカラーのハイヒールを履き、ビキニを身に着けたフランチェスカ・イーストウッド。彼女はハリウッド・ルーズベルト・ホテル(The Hollywood Roosevelt‎)の屋根の上にある看板に登りました。スタッフたちは緊張して彼女を見守り、万一足を滑らせた場合に備えて、受け止められるよう傍らに立っていたのです。有り難いことに、足を滑らすようなことにはならませんでした。それどころか、彼女はさらに登って、縫うように進み、時折梁(はり)にぶら下がっては微笑ながら撮影に臨んだのです。 

  
 彼女は、NBCの新番組『ヒーローズ・リボーン』のモリー役(セクシーさを武器に男を翻弄する謎めいた女性)の演技で培った、怖いもの知らずな性格が降臨したかのよう…。この番組は大ヒットドラマ『ヒーローズ(Heroes )』のリブート版で、今日(2015年9月24日)19時~20時まで(アメリカ時間)に初放送されます。イーストウッドはこのキャラクターを、「とても善良でタフな女性」だと語っています。きっと二人のハリウッドスター、フランシス・フィッシャーとクリント・イーストウッドの間に生まれた彼女は、このキャラクターを幼い頃から育んでいたに違いありませんね。 

Hairstyle, Skin, Shoulder, Brassiere, Joint, Undergarment, Elbow, Jaw, Lingerie, Organ, pinterest

(C)Esquire

 
 「わたし、アクションに夢中なの」と、イーストウッド。すべてにおいて、クリントの娘なのです。「自分が好きになるなんて思いもしなかったジャンルだけど、もっとやりたいと今は思っているわ。モリー役は、わたしにとって初めての役よ。強い女性を演じなければならないし、壮大なストーリーを語らないといけない。まさに、わたしのやりたい事なの。ケイト・ブランシェットやアンジェリーナ・ジョリー、シャーリーズ・セロン、ミシェル・ファイファーのキャリアにおよぶようになれば、素晴らしいでしょうね。わたしは彼女たち、そして彼女たちの成し遂げてきたことを、とても尊敬しているし、称賛しているのよ」とフランチェスカは語りました。

 イーストウッドのキャリアは、今始まったばかりなのです。来月の西部劇映画『Outlaws and Angels(原題)を含め、間もなく幾つかのプロジェクトが発表されます。彼女と座り、そして屋根の上に登って、われわれは彼女の希望を尋ねました。キャリアについて、そしてまた人生の他の面について。それはまるでフィッティングクエスチョンのように。

フランチェスカが魅力的に思える男性とは?

Esquire編集部(以下、Esquire):どんな男性に魅かれますか?

フランチェスカ・イーストウッド(以下、イーストウッド):わたしがパートナーに求めるのは、労働倫理とユーモアのセンスのあることね。わたしにとって最もセクシーだと想える男性は、ウィットがあって、よく働いて、知的で寛大な人。偏見がなくって寛大であることが、絶対条件ね。わたしはそのように育てられたし、自分の人生でも相手にそうした面を求めるわ。同性愛者嫌いや人種差別主義、極度に批判的な人は、うまく行かないわね。卑怯者や低俗なのも、あっちへ行けって感じね。 
 

Hairstyle, Human leg, Thigh, Knee, Beauty, Stomach, Waist, Muscle, Abdomen, Long hair, pinterest

(C)Esquire


Esquire:ずっと俳優を目指していたわけではないのですね?

イーストウッド:両親からは、俳優になるようになんてすすめられなかったわ。だから長い間、わたしもその道を避けようとしていたの…。ビジネススクールに行って、その道に進むつもりだったわ。でも、何度も何度も、演技という道を避けては戻り避けては戻りの繰り返しだったわ。 


Esquire:ハリウッド育ちということについて、どう感じていますか?

イーストウッド:初めての役は、赤ん坊のときの『The Stars Fell on Henrietta (ヘンリエッタに降る星)』(1995年)。これに関して面白いことと言えば、わたしの頭がすごく大きくて、ポスター用に写真を撮ったのだけれど、どの大人よりも頭が大きかったの。だから縮小しなければならなかったの(笑)。 

Leg, Human leg, Shoe, Knee, Thigh, Beauty, Electric blue, Muscle, Calf, Waist, pinterest

(C)Esquire

クリント・イーストウッドとの親子関係について

Esquire:子供のころ、『True Crime(トゥルー・クライム)』(1999年)で父親に泣かされた場面がありましたよね?

イーストウッド:良い女優のフリができたかと思うけど…、固くなっていたわね。ある日、撮影をしていていたの。そしたら、私にそっくりな子が私の代役をしているのよ。私がベビーカーから落ちたシーンを、代役の子を立ててリハーサルしていたのだけれど…。私は『交代させられる!』と思って、大声で泣き出しちゃったの。父は私が泣きながら「転がってる!転がってる!」と叫ぶのを見たんですって。そのシーンではリアルに叫んでいるの。 

Human leg, Summer, Thigh, Knee, Waist, High heels, Beauty, Electric blue, Model, Abdomen, pinterest

(C)Esquire


Esquire:父クリント・イーストウッドと、また共演することがあると思いますか?

イーストウッド:当然よ!でもオーディションを受けなくちゃ。父は本当にプロだから、役を獲れないかもしれない。

Human leg, Human body, Joint, Elbow, Knee, Sitting, Thigh, Wrist, High heels, Electric blue, pinterest

(C)Esquire


Esquire:イーストウッド家として、政治問題に関わりたくないことに関して

イーストウッド:両親は二人とも政治と深く関わっているし、それぞれ異なる考えを持っているわ。まだ、どちらに転ぶかわからない―どちらも、というのが理想だけど―自分について考えてみると、自分自身を明らかにして生きていきたいし、政治に関心もある。楽しく過ごしたいし、仕事に集中したいし、幸せにもなりたいわ。誰しも幸せを願うものでしょ。でも、幸せの見つけ方は人それぞれ。わたしの場合は政治でストレスを受けて、疲れないようにしたいの。 

Hair, Finger, Hairstyle, Skin, Human leg, Shoulder, Elbow, Hand, Joint, Sitting, pinterest

(C)Esquire

フランチェスカが語る恋愛トーク

Esquire:あなたを口説く、最も効果的な方法とは何でしょうか?

イーストウッド:ないわ。「ハイ、僕の名前は…」で十分よ。でも、ある時、絶対に忘れられない口説き文句を使った男性がいたわ。近づいてきて、わたしの顔を真っすぐに見て、『世界中の椅子を壊してしまいたいよ、そうすれば君は僕の顔の上に座らなきゃならないから』と言ったの。全然効果的じゃなかったわ。ただ、面白いやり方よね。わたしは笑わせてくれる男性が好きだけど、これはあまり好きじゃないかも…。


Esquire:あなたの注意を引き続ける方法、そして恋愛関係を維持する得策はある?

イーストウッド:そうね、しくじらないでね。いい、私は人間として常に成長し続けている人には、ずっと関心をもち続けるわ。そして、私自身にもさらに優れた人間になるよう望んでくれる人が好き。そういう人と一緒にいたいと思うわね。前進とか成長しようとしない人って、一緒にいると退屈になってしまうもの。お互い相手に退屈してしまったら、喧嘩が始まるだろうし、それが終わりのないサイクルになりかねないわよね。…私はいままで中毒になるような恋愛をしてきたわ。ある意味、病みつきになっていた…あ、これは議論になりそうね。でも、わたしは止めなければならなかった。クタクタになっていたし、どうにかしてそこから逃げ出さなければならなかったの…。そんなゲームをしてもいられなかったし…。これまで自分のためにやったことのなかで、それがベストなことだと思っているわ。

Hairstyle, Skin, Shoulder, Textile, Room, Undergarment, Lingerie, Waist, Elbow, Comfort, pinterest

(C)Esquire


Esquire:思いやりについて教えてください

イーストウッド:悪意には限度があるし、ただ長く続くだけ。満たされた幸せな人生を送る人は誰でも、親切で思いやりがあるものよ。


Esquire:(あなたのSNSに書き寄せられる)コメントは読まないようですが、それはなぜ?

イーストウッド:誰にでも意見はあるし、この壁の後ろに隠れることができるわ。現実に人が目の前に現れて、「ねえ、今日はひどい格好ね。あなたの服、嫌いだわ」なんて言わないでしょう。でも、彼らはネット上に書き込むのが安全だと思っている。ネットに何か書く場合は、批判を受けるってことを頭に入れておくべきね。それでも、諦めなきゃいけないし、やりたいようにしなきゃ。いずれにせよ、いったいどのくらいの人が一日中、くだらないことを言うのに時間を費やしているのかしらね?

Hair, Comfort, Hairstyle, Skin, Textile, Human leg, Photograph, Linens, Sitting, Bed, pinterest

(C)Esquire


Esquire:ハリウッドの女性がもつプレッシャーって何?

イーストウッド:さまざまなレベルで、ダメにされるわね。美しくなければならないという考えや、美しくないなら面白くなければならない…とか。どういうわけか、面白い女性は美しくないから面白いという考えが…。チェルシー・ハンドラーやエイミー・シュマー、ティナ・フェイ、エイミー・ポーラー、ホイットニー・カミングス、クリステン・ウィグといった方々など、パワフルで面白くって魅力的な女性がたくさんいるわ。でも、補正までしなきゃならないなんて考えは、馬鹿げていると思うの…。すべてがどう見えるのか?に重点が置かれている。わたしは不安になると、そんなの重要じゃない!と、自分に言い聞かせるようにしてるわ。誰もが年をとるし、誰もが死を迎える。誰の容姿も変化するのよ。こうしたことを思うと、とりわけこの業界では女性同士が支え合うことって、とっても重要だと思うの…。私はあまり嫉妬しないほうなの。ハリウッドでは互いに競い合うことは当たり前、その分、誰もが成功する余地があるのよ。自分の得られなかった仕事を他の女性が得たって、実は誰も気しないと思うの? 他の女性も、一生懸命働いているのよ。それがいちばん重要なことじゃない!? 

Lip, Finger, Hairstyle, Skin, Sleeve, Shoulder, Eyelash, Elbow, Photograph, Joint, pinterest

(C)Esquire 

 
自然体でインタビューに臨んでくれた、フランチェスカ・イーストウッド。まだ日本での知名度は高いとは言い難いですが、あのクリント・イーストウッドのDNAを受け継いでいますから、数年間でその秘めたるパフォーマンスを世界中に解き放つことでしょう。今後の彼女の活躍に、要注目です!! 

From ESQUIRE US 原文(English)
Translation / Esquire JP
※この翻訳は抄訳です。 

Photograph: The Collaborationist
Makeup: Violeta Meyners/Sigma Beauty
Hair: Sarah Tintari
Stylist: Shelby Simon