男性として生まれ、女性として生きるフランス人モデル、イネス・ラウ(Ines Rau)は1990年3月18日生まれ。そしてこのたび、トランスジェンダーモデルとして初めて米誌『プレイボーイ』のプレイメイトに抜擢されたことが明らかになりました。
彼女が起用されたのは2017年11月号のプレイメイトで、センターグラビアにも登場しています。
イネスは現在(2017年10月)26歳。これまでバルマンの広告塔に選ばれ、数々のファッション誌でモデルとして活躍してきました。『プレイボーイ』の2014年5月号にも掲載されたキャリアをもつ彼女ですが、毎号を代表するプレイメイトに抜擢されたのはこれが初めて。
彼女はインタビューで、「モデルとして活動することで、自分がトランスジェンダーであることをカミングアウトしました。このことに関して誇りを強く感じますし、幸せに思っています。『チャンスが来た!』と思ったので、エージェントを通してサインをしました」と語っています。
また「撮影をしている最中、ふと子供時代の辛い経験を思い出しました…。でも、今は何をしても楽しいし、とても幸せです。『本当に私がプレイメイトになの?』ってね(笑)。プレイメイトのオファーは、今までの人生のなかで一番美しい褒め言葉だったわ。大きなバラの花束をもらったような気分よ」とコメント。
プレイメイトとしては、トランスジェンダーモデルが抜擢されたのはイネスが初めて。ですが、『プレイボーイ』では過去、1991年9月号にトランスジェンダーモデルのキャロライン・コッシーが登場したことがあります。
当時、カミングアウトした直後だったキャロライン。「モデル人生の危機を感じていたところだった」とのちに語っています。
そこでこの革新的行動をとったのは、やはり創刊者である故・ヒュー・ヘフナー氏。彼は広告主たちの反対を押し切り、キャロラインを大々的にフィーチャーしたのでした。
そのことについてキャロラインは、「ヒューは、『他人の夢を生きるほど人生は長くないよ』と言ってくれた。その言葉からも、彼がどれほど人々の個性を尊重する人物であるのか、ひしひしと伝わってきたわ。それに、私の個性もすごい形で尊重してくれたのです」と、ニュースサイト「ハフィントンポス」に話しています。
現在、ヒュー・ヘフナー氏の息子であり、『プレイボーイ』のCCOを務めるコッパー・ヘフナー氏も自身のツイッターに…。
「よりオープンな世界を作るために、もっと戦わなければならない。憎しみで、個性を受け入れない人々で作られた世界はもういらない」と投稿。トランスジェンダーの女性や男性たちをサポートする姿勢を見せています。
イネスが成し遂げたこの歴史的な快挙により、トランスジェンダーモデルたちの活躍の場はますます広がっていくことでしょう! 今後のイネスの活動にも要注目です。
INES RAU 01
INES RAU 02
INES RAU 03
INES RAU 04
INES RAU 05
INES RAU 06
INES RAU 07
INES RAU 08
INES RAU 09
INES RAU 10
INES RAU 11
INES RAU 12
INES RAU 13
INES RAU 14
INES RAU 15
INES RAU 16
INES RAU 17
INES RAU 18
【動画】INES RAU
From Cosmopolitan
Courtesy of Derek Kettela / Playboy
Translation / Reiko KuwabaraEdit / Hikaru SATO, Kazu OGAWA