ピッティの会場で、スカッチョーニさんのライダーズコーディネイトを見て以来、ずっと真似したいと思っていたんです…(編集・海沼)。
着丈長め、コンパクト肩が
大人ライダーズの理想形
――ある日のスカッチョーニさん。ライダーズを、ネイビージャケットにも劣らない大人のプレステージを感じさせる装いで登場。着丈はヨーロピアンなちょい長め。肩まわりのフィットがコンパクトなのもキモです。
従来のアメリカンやカフェレーサー的な装い方とは趣を異にする、この大人な着こなし。普段のジャケットスタイルの延長線上でコーディネイト可能ですから、実はとっても簡単! ときています。いつもは紳士なオジサンがライダーズに着替えたら、ちょっとヤンチャな雰囲気を醸すことができて好感度もアップ、という算段です。
選びのキモは、着丈と肩まわりのボリューム。ジャケットライクなエレガンスを求めるならば、ライダーズとしてはやや長めの着丈がオススメです。肩まわりもジャストフィットのものを。この要件を満たすライダーズを探してみたら、以下の3着に絞られました。
どれも定番のダブルライダーズですが、特有のハードなニュアンスは皆無。洗練のヨーロピアンテイストに仕上がった逸品です。スカッチョーニさんのようにウールトラウザーズにニットウエアで、シンプルに洒落てくださいませ。
【JAMES GROSE】昨今、一番人気のモダンライダーズ
13万5000円(ジェームス・グロース)●お問い合わせ先 / ヴァルカナイズ・ロンドン TEL 03・5464・5255
昨年からブレイク中の、英国ブランド、ジェームス・グロース。
比較的長めのボディはラインもストレートでシャープ。ジッパーを上まで留めてシングルライダーズ風に着れば、より品のある装いに。
【EN ROUTE】シンプルなディテールでモダンな雰囲気の一着
5万9000円(アンルート)●お問い合わせ先 / アンルート二子玉川 TEL 03・5797・3184
シャープなフォルムと控えめなポケットデザインで、都会的な雰囲気をもったライダーズです。
大人っぽく汎用性の高いデザインで、しかもこの価格! このコストパフォーマンスは驚きです。
【CINQUANTA】ゴールドジッパーでよりラグジュアリー
13万円(チンクワンタ)●お問い合わせ先 / ビームス ハウス 丸の内 TEL 03・5220・8686
イタリアの、レザーウエアの名門の一着は艶がある馬革を使用。軽くて柔らかいため、上品なコーディネイトが望めます。肩まわりのボリュームもコンパクトで、シャツのような着心地です。
Photograph / Taisuke Ota
Styling / Kohei Kubo(quilt)
Edit & Text / Kazumoto Kainuma
海沼一誠 責任編集