アイリッシュコーヒーとは?
その名のとおり、アイルランド発祥のホットカクテルである「アイリッシュコーヒー」は、アイリッシュウイスキーをベースに、コーヒー・砂糖・ホイップしたクリームを加えてつくられます。
このカクテルのレシピはとても簡単で、難易度の高いテクニックも求められません。高品質のコーヒーとウイスキーのみそろえれば、美味しいカクテルがつくれます。シナモンをトッピングすることが理想ではありますが、その独特な香りには好き嫌いが分かれるかと思うので、その選択は皆さんの好みにお任せします。
コーヒーとウイスキーが織りなす濃厚なブラックの色合いは、その見た目の期待を裏切らない奥深い味わいを奏でてくれるカクテルに仕上がることでしょう。そして、その上にふわふわのクリームをのせたコントラストはたまりません。このマッチョとも言えるルックスの頼もしさも、「アイリッシュ・コーヒー」の魅力のひとつです。
そしてその飲み方にも、「クリームと混ぜずに飲む」という伝統があります。とは言え混ぜ合わせた場合には、クリーミーな口触りがまるでデザートのように感じられるはず。一度、密に試してみるといいでしょう。
「アイリッシュコーヒー」の材料
- コーヒー 1杯
- ブラウンシュガー 小さじ2
- ウイスキー 25ml(『カードゥ 12年』がおすすめ)
- ホイップしたクリーム
- お好みでシナモン
「アイリッシュコーヒー」のつくり方
- 温めたグラスにウイスキーとブラウンシュガーを注ぎ、混ぜ合わせます。
- 濃いコーヒーもしくはエスプレッソをつくり、熱いまま1 のグラスに注ぎます。
- ホイップクリームをのせ、お好みでシナモンをトッピングします。
エスプレッソマティーニとは? 由来
このカクテルの起源はいくつかありますが、最も一般的なのは、1980年代に新進気鋭のトップモデルがイギリスで最も影響力のあるバーテンダー、ディック・ブラッドセル(Dick Bradsell)に「飲んだ瞬間に目が覚めて、酔えるようなカクテルをつくって」と頼んだことから誕生したと言われています。カフェインとウォッカの組み合わせは、確かにレッドブルよりも効果的にも思えます(アルコールという点で、持続はしなさそうですが…)。
この「エスプレッソマティーニ」のカクテルは、誕生当時から1990年頃までヒットしましたが、さまざまな種類のカクテルのトレンドの波に埋もれ、再び評価されるまでしばらく時間がかかりました。ですが近年、ようやく人気復活の兆しが見えてきました。
しかし不思議なことに、「エスプレッソ」+「マティーニ」の名に騙されてしまいがちですが、このカクテルは「マティーニ」の本来のベースであるジンは使用していません。このカクテルのベースはウォッカです。…とくれば、007ファンならピンとくるはず。この名前は、ウォッカマティーニを愛するジェームズ・ボンドの存在が大きく影響しているようです。その確かめ算的な役割として「+」の方法を確認すれば、さらに納得。ステアではなくシェイクです。
またこのカクテルには、3つのコーヒー豆が飾られていることがあります。これはただのお飾りではなく、「健康・富・幸福」を象徴しています。このカクテルを飲むことで、これら3つを得られるかどうかはぜひご自身でご確認ください。
「エスプレッソマティーニ」の材料
- ウォッカ 25ml
- コーヒーリキュール 25ml(『カルーア』や『ティアマリア』など)
- シュガーシロップ 小さじ1
- 淹れたてのエスプレッソ 40ml
- 氷
- コーヒー豆 3つ
「エスプレッソマティーニ」のつくり方
- マティーニグラスを冷蔵庫で冷やしておきます。
- カクテルシェイカーにウォッカ、コーヒーリキュール、シュガーシロップ、エスプレッソ、氷をいれ、シェーカーが冷たくなるまでシェイクします。
- よく冷えたマティーニグラスに、ふるいを通して注ぎ入れます。
- カクテルの上に、3つのコーヒー豆を添えます。
Source / ESQUIRE NL , ESQUIRE ES
※最後に…、カクテル等をつくること(酒類等を混和する行為)は、本来、酒税法の規定により「酒類の製造」に該当します。ただし「消費の直前」であれば、例外的に酒類の製造には当たらないこととされています。
しかし、消費の直前を前提とせずに、つくり置きをするのは酒類の無免許製造の規定に抵触します。責任のある行動を取っていただき、お酒は適度にお楽しみいただくようお願いいたします。